前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

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「今から130年前のびっくり話!』★『1905年日露戦争完勝のクリスマスの夜、パリで最高にもてた日本人』★『あの強い日本人か?」と店内の金髪女性総立ちで、次々にキスの総攻撃にあった』という、うそのようなホントの話!』

   

前坂俊之(静岡県立大学名誉教授)
 
1・・パリで最高にもてたのは日本人だった。
 
1905年(明治38)ごろには、芸術の都・パリには芸術家、画家らの日本人がけっこう住んでいました。
そのパリで対仏輸出入組合理事長をしていた伴野文三郎著「パリ夜話」(昭和32年、教材社)という、大変愉快な思い出話があります。当時、世界の中で日本がどう見られていたのか、を考えるには絶好の材料です。
 
当時のヨーロッパ列強の間では軍事大国・ロシアは陸海軍とも世界一,二の戦力を有しており、「北の巨熊」として、恐れられていました。フランスの英雄で戦争の天才・ナポレオンもロシアに負けているほどです。
そんなロシアに、鎖国を解いて、やっと文明国に仲間入りしたばかりの地図上でその位置さえわからないアジアの無名の小国・日本が戦いを挑んだのです。
 
ヨーロッパ各国は「かわいそうにたちまちひねりつぶされてしまうぞ」と日本に同情していました。ロシアは初めから日本をなめてかかり、世界各国ともロシアの圧倒的な勝利を予想していました。当時、フランスはロシアと軍事同盟を結んでいました。
 
ところが、イザふたをあけると、陸戦でも連戦連勝し、日本海海戦では世界一のロシア・バルチック艦隊が日本についたら「ひと飲みにされるだろう」との世界の予想を覆して、東郷平八郎率いる連合艦隊が全滅させたのです。
しかも、日本側の損失はほぼゼロという完全勝利はスペインの無敵艦隊をやぶったネルソン率いる英国艦隊の勝利を上回るもので、世界中は2度びっくり。
 
ヨーロッパや長年ロシアに圧迫され,侵略されていたポーランド、フィンランド、北欧、トルコ、中央アジア各国は驚愕し、「日本人とは一体どんな国民なのか」と驚異の目で見られ、爆発的な日本ブームがおこったのです。
 
伴野にも「娘があったらぜひ、日本人にもらってもらいたいのに」との話しが舞い込んだり。その年(日露戦争が勝利した1905年)のクリスマスに、伴野が一流レストランでフランス人家族と一緒に食事をしていると、
超満員の店で酔った男が「あの強い日本人か」「記念にワイフにキスしください」と金髪の美女を客席まで連れてきて、キスを求めたかと思うと、そのうち店内の全女性が総立ちで、次々に伴野へのキスの総攻撃となったといいます。
 
それから客席をかたづけダンス場に早変わり、ダンスの相手をしてモテモテ、最後には胴上げされて、「ビーブ・ル・ジャポン」(日本バンザイ)の大合唱となったという次第。まるで夢心地だといいます。世界各国の人種が集まるパリでも、最高にモテたのが日本人だったとは、何ともうれしい、話ではないでしょうか。
 
2・・日露戦争は世界史を変えた大事件
 
20世紀の歴史をみると、日露戦争は第一次世界大戦の前に起こり、アジアの国がはじめて西欧の大国を破ったケースとして世界史を変えた大事件だったのです。
250年の鎖国をやぶり明治維新で近代日本がスタートし、わずか30余年で日露戦争で勝利して4等国から一等国家へ仲間入りしたのです。その日本海軍の最高のリーダーが山本権兵衛だったのです。彼はほぼ独力で、日本海軍を建設して、そのCEOとして、組織を変え人材を抜擢して、最新技術を導入しマネージメントに成功して戦争に見事に勝利し、日本興隆の真の立役者です。
 
日本のメディアでは日露戦争といえば東郷平八郎や秋山真之、乃木希典、児玉源太郎らの戦争を戦った人間にばかりに焦点を当てられがちですが、真に国家の興亡のカギを握ったのは山本権兵衛であり、陸軍の建設者の山県有朋と比較してもその国家戦略、実力でははるかに凌駕していました。明治以来現在までの日本の宰相、政治家を比べても、最高の「リーダーパワー」といっても過言でないと思います。
 

 - 人物研究, 戦争報道, 現代史研究, IT・マスコミ論

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