『Z世代のための日中韓外交史講座』 ㉖」★『中国紙『申報』からみた『日中韓150年戦争史』 ㊾ 「日清戦争開戦10日前)『中国が朝鮮問題のため日本と一戦交えざるを得ないことを諭ず』★『<日本はちっぽけな島国で鉱山資源も少なく,倉庫の貯蔵も空っぽで,戦争になれば金もなくなり敗北する』


2014/09/07 『日中韓150年戦争史』日中韓のパーセプションギャップの研究』㊾
1894(明治27)年7月21日 光緒20年甲午6月19日『申報』
(日清戦争開戦10日前)-『中国か朝鮮問題のため日本と一戦交えざるを得ないことを諭ず』
<日本はちっぽけな島国で鉱山資源には限度があり,倉庫の貯蔵も空っぽで,戦争になれば紙幣も流通しなくなり,商店は寂れて.たちどころに困窮してしまう。中国は日本に必ず勝利するのだ>
昨日の新聞は戦争が勃発寸前で奉ることを載せ,「中日両国は一戦を交えざるを得ないようだ。中国はすでに一大隊を派遣し,別に大金を調達して軍需に供給し.また船商局の汽船を派遣しかつ民間会社の汽船を用船し.軍隊を乗せて出発した云々」と書いている。
昨日天津の西洋の友人から手紙を受け取ったが,その中に述べられた中日の最近の状況は昨日の新聞の報道と大体同じだった。したがって中日両国は開戦せざるを得ないようだ。
そもそも日本は朝鮮に対して非望を抱き,1度ならずも試みてきた。ただ中国が度量を広くして,軽々しく戦端を開こうとしなかったので.日本人は思いがかなって得意になり意気揚々として,たちまち過大な望みを抱くようになってしまった。
今回東学党が反乱を起こすと,たちまち大軍を集めて朝鮮のソウルに駐屯し.また仁川の要害の地を抑え,中国の朝鮮への援軍を阻んだ。かっ中国政府に文書を送り朝鮮国王に上奏して,朝鮮を自主独立の国にしたい旨を公然と口に出している。その混乱に乗じて圧迫脅迫を行うさまには,少しでも血気がある者は皆怒り奮起している。
いわんや堂々たる中国が日本の脅迫を甘受するわけはない。西洋の各新聞はこのことについて,皆、日本に曲があるとしている。公平な意見はおのずから人の心の中にあるのだ。聞くところによると.北京の大官たちは,日本が中国を甚だしく軽視すると思い,忠義の気概が言葉の端に表れ,皆凶暴な敵を押し込め,大いに討伐を行い悪人の肝を冷やしてやろうと思っている。
ところが大局を握る者は,慎重を期して自重し過ぎ,「近隣との友好は軽々しく捨てるべきでない。戦端はみだりに開くべきではない」と言っている。そもそも戦争を友好に化し,全く軍隊を発せず軍需も費やさずに,属国を泰山のように安定させ.国境を桑の根のように固めることができればそれに越したことはない。
しかし朝鮮の事件は果たしてうまくいくのだろうか。日本は軍隊を派遣し軍艦を増強し.全力でぶっかろうと思っているようだ。また兵士が精鋭で兵器が整っていることを頼みとし,世界を睥睨して傲慢であり,断じて協議によって調停を結び事件を丸く収めることなどできないのだ。
したがって中国が朝鮮を保護しようと思えば.武力に訴えざるを得ない。そして武力に訴えようと思えば,兵力を集中し兵糧の補給体制を整備しなければならない。兵力について言えば,中国各地の防衛拠点の兵力は.100万以上だ。皆百戦錬磨の士で水火をも辞さない。
日本は臨時に徴兵し,全回の兵を尽くしても数十万人に過ぎない。またその兵も小人のような格好で鹿豚のように野卑だ。人を見れば意に任せて殴り是非を判断できず,先に紙上に報じたように駐朝鮮イギリス公使が出かけたところ,日本兵に殴られた事件を見ても,その散漫で規律がないことが知れよう。
古典に「兵は火のようなもので,収めないと自分までも滅ぼす」【春秋左氏伝】と言っている。この種の烏合の衆は,強兵で衝けばきわめてたやすく倒せるのだ。ましてや日本兵は徴兵のとき郷里を離れ,国を離れることを承知せず,甚だしい場合は父が子に哭泣し妻が夫にすがりついて,恋々と離れないこともあった。
その下士官もまた闘志がない。日本は使いものにならないことに気づかずに徴兵してやまず,ややもすれば虚勢を張って恫喝しているが.識者は早くからその内情を知っているのだ。
兵糧について言えば,中国は土地が広く物産が豊富で,財力は満ちあふれている。沿海各税関の関税や内地の各関所の通過税と北京の倉庫の貯蔵は,無尽蔵で使いきれないほどだ。聞くところによると.皇太后は大局に心を配り,万寿慶典の費用を半分に節約することをお許しになったということで,ますますゆったりと余裕がある気持がする。
日本はちっぽけな島国で鉱山資源には限度があり,倉庫の貯蔵も空っぽで,ひとたび戦争になれば紙幣も流通しなくなり,商人は遠ざかり商店は寂れて.貯蔵ま欠乏してしまい.たちどころに困窮してしまうだろう。この2点において.中国は日本に必ず勝利するのだ。
そして絶対和議できず戦わざるを得ないこのときになっても,なお懐疑して決断がつかなければ,ますます日本人の蔑みの心を開くことになるだろう。また高みの見物をする者は.わが中国をどう思うだろうか。かつ中国が役所や工場を作って船を作り銃砲を製造したのは,いったいなんのためだろうか。
上海・南京などの製造局と福建の船政局の製造した装甲艦や,西洋の有名な工場から購入した艦船は,南洋・北洋に分布している。
その製造した銃砲は皆精巧で,さらに精巧な様式を考究し新しい工夫を取り入れることに努力している。火薬や弾丸も特に気を使って購入している。天津には水師・武備両学堂があり,人材を養成している。数十年の力を尽くし,数百兆の費用を費やしてきたのは,ただ中国を自ら強くしようとするためなのだ。
現在では軍艦は数多く,銃砲は精巧で,弾薬も十分だ。それでもなお1度も試そうとしないならば,それまで数十年の力を尽くし数百兆の費用を費やしてきたことをすべて地になげうつに等しい行為だ。
日本はちっぽけな島国なのに,あえて朝鮮に軍隊を駐留して脅迫を行い,ただ朝鮮を愚弄するだけでなく,中国をも蔑むのは,実に公法に背いており.道理が肯定しないことだ。中国がもし再び耐え忍んで一時の安楽をむさぼるならば.東洋の大局は聞くに堪えないものとなろう。北京の大官が皆憤って日本と決戦することで,属国を保護し大局を固めようと望むのはもっともなことだ。
そもそも日本が理由なく出兵し他人の土地を取ろうとすることを,中国は断じて我慢できないのだから.戦うべき道理がある。
日本は民衆を徴発して兵隊としており.外には倦怠感が漂い,内には堅忍不抜の心がない。急に強敵に対噂すれば,鎧を捨て兵器を引きずって敗走するだろう。加えて財力が不足し補給が欠乏していて,今回の朝鮮出兵ですらすでに財力が枯潟している。もし戦闘が開始され持久戦となったら.必ず支えきれなくなるはずであり,したがって戦うべき機会でもある。
関連記事
-
-
『オンライン,鎌倉古寺巡礼ツアー」に参加しよう!』★『中世の幽玄な雰囲気の残る称名寺(横浜市金沢区)の歴史散歩は最高!、全記録40分②』★『仁王門にある運慶作の4mの仁王像はド迫力、喝!』
★10鎌倉古寺百選―中世の幽玄な雰囲気の残る称名寺(横浜市金沢区)は最高!、全記 …
-
-
日本の最先端技術『見える化』チャンネル-★再録『働き方改革EXPO(2008 /7/11、東京ビッグサイト)』でのプレゼンベスト5」★『富士ソフトブースでの「日本マイクロソフトが行った働き方改革」の実践。』
2018/07/21日本の最先端技術『見える化』チャンネル再録 &n …
-
-
速報(319)『緊急ビデオ座談会『民主党は分裂・小沢離党・解散になるか。消費税の行方はどうなるのか』
速報(319)『日本のメルトダウン』 ●『緊急座談会 …
-
-
記事再録/知的巨人たちの百歳学(115)ブリヂストン創業者 ・石橋正二郎(87歳)の「楽しみを楽しむ」これがいちばんの健康法
2015/08/19/知的巨人たちの百歳学(115) 石橋正二郎(87歳)の ① …
-
-
『リモートワーク/外国人観光客への京都大徳寺動画ガイド』(2014 /04/01)★『京都大徳寺』ー龍源院の石庭、枯山水の名勝庭園を参観する』★『The Beautiful Garden京都大徳寺ー興臨院の禅庭の春の特別公開を参観』★『織田信長創建の黄梅院の禅庭の特別参観』★『大友宗麟の瑞峯寺の禅庭を参観』
2014年4月1日 前坂俊之チャンネル再録 Wikiによると、 大徳 …
-
-
『50,60,70歳のための晩年長寿学入門』★『エジソン(84)の<天才長寿脳>の作り方②」★『発明家の生涯には助産婦がいなくてはならない。よきライバルを持て』★『エジソンの人種偏見のない、リベラルな性格で、日本人を特に愛した』★『失敗から多くを学ぶ。特にその失敗が全知全能力を傾けた努力の結果であるならば』』
2018/11/23 百歳学入門(96)記事再録 &nb …
-
-
「Z世代への遺言」「日本を救った奇跡の男ー鈴木貫太郎首相②』★『ルーズヴエルト米大統領(68)死去に丁重なる追悼文をささげた』★『鈴木首相とグルー米国務省次官のパイプが復活』★『ポツダム宣言の受諾をめぐる攻防』★『鈴木首相の肚は聖断で一挙にまとめる「玄黙」戦略を実行 』
ルーズヴエルト米大統領(68)死去に丁重なる追悼文をささげた。 鈴木首相の就任1 …
-
-
速報(457)『日本のメルトダウン』『ナチス失言に垣間見える自民党の憲法改正の野望』『安倍首相は解釈改憲の邪道を行くのか』
速報(457)『日本のメルトダウン』 ●『ナチス失言に …
-
-
『オンライン日本の戦争講座①/<日本はなぜ無謀な戦争を選んだのか、500年間の世界戦争史の中から考える>➀『大英帝国の植民地主義への道』★『ロシアの大膨張主義が日露戦争の原因』
2015年7月24日世田谷市民大学・戦後70年の夏・今を考える講義『太平洋戦争と …
-
-
池田龍夫のマスコミ時評(122)「積極的平和主義」が目指す方向を危惧 軍事援助(2/17)「核のゴミ」処分に積極的な姿勢を(2/23)
池田龍夫のマスコミ時評(122) 品格に欠ける安倍首相のヤジ( …
