日本リーダーパワー史 ⑰ 徳川封建幕藩体制をチエンジした<福沢諭吉>からしっかり学ぼう

また、ホームステイした米家庭で妻が夫にテキパキ指示して家事を分担している日本とは全く逆の「男女平等」「女尊男卑」の姿に大きなカルチャーショックを受けた。
こうして西洋文明を実地に見聞、観察し、英語力を活かして英米文献を翻訳して、政治、経済、社会制度を
複眼的に分析、考察することで「西洋事情」(慶応2年)、「学問のすすめ」(明治5年)「文明論之概略」(同8年)など次々に啓蒙書のベストセラーを出版。明治第一の文明評論家となり19,20世紀の国際社会での日本の進むべき道を示した。そのためには、個人の思想、表現の自由が不可欠で、その上に学問と教育が普及する。
それまでの蘭学塾を改めて慶応4年に慶應義塾を創設した。
明治元(一八六八)年5月、上野に立てこもった彰義隊と官軍が戦争を始め、江戸が戦場になるかどうかの瀬戸際に立った。江戸の人々は逃げまどったが、浮き足立つ塾生を諌めた。開国を主張して、西洋文明を紹介する福沢を捷夷論者は暗殺の対象としてつけねらった。このため、明治五、六年頃までの13年間は暗殺を恐れて夜間の外出はまったくしなかった。
時事新報は明治、大正期を通じて「日本一の新聞」とうたわれる日本の代表紙に育て上げた。民主主義社会にとって最も大切なものは『言論・表現の自由」であることを福沢はよく自覚していた。
生涯在野にいて、「痩せ我慢の説」通り、節を曲げず官には一切属さず、実業界に多数の卒業生を送り出して、今でいう民間活力の導入によって、武力ではなく実業による日本の独立と富国を目指したのである。
関連記事
-
-
『オンライン/江戸時代の武士道講座』★『 福沢諭吉が語る「サムライの真実とは・」(旧藩情全文現代訳9回連載一挙公開)』★『 徳川封建時代の超格差社会で下級武士は百姓兼務、貧困化にあえぎ、笠張り、障子はりなどの内職に追われる窮乏生活.その絶対的身分差別/上下関係/経済格差(大名・武士からから商人への富の移転)が明治維新への導火線となった』
『オンライン/武士道講座』『時代考証のないNHK歴史大河ドラマのつまらなさ」 & …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(10)記事再録/「日露戦争・戦略情報の開祖」福島安正中佐④副島種臣外務卿が李鴻章を籠絡し前代未聞の清国皇帝の使臣謁見の儀を成功させたその秘策!
日本リーダーパワー史(554) 2015/03/13&n …
-
-
『オンライン講座・日本政治はなぜダメなのか、真の民主主義国家になれないのかの研究』★『議会政治の父・尾崎行雄が語る明治、大正、昭和史での敗戦の理由』★『① 政治の貧困、立憲政治の運用失敗 ② 日清・日露戦争に勝って、急に世界の1等国の仲間入り果たしたとおごり昂った。 ③ 日本人の心の底にある封建思想と奴隷根性」
2010/08/ …
-
-
『日本作家奇人列伝(39)日本一の大量執筆作家は誰だー徳富蘇峰、山岡荘八、谷崎潤一郎、諸橋撤次、田中貢太郎、折口信夫
2010/03/01 日本作家 …
-
-
日米戦争の敗北を予言した反軍大佐、ジャーナリスト・水野広徳
1 前坂 俊之 (静岡県立大学国際関係学部教授) ① 水野がアメリカの伝単ビラに …
-
-
日本経営巨人伝②・藤田伝三郎ーー明治期の関西財界を興した大実業家
日本経営巨人伝②・藤田伝三郎 明治期の関西財界を興した男・藤田伝三郎』 <新刊『 …
-
-
『世界漫遊記⑪/パリ・モンパルナスぶらぶら散歩』★『モンパルナス地区のカラフルでアートな商店街を楽しむ』
2015/05/11   …
-
-
日本リーダーパワー史(591) 『世界が尊敬したグレート・マン』現代日本の指針となる2人― イチローと孫正義(下)「人生50年計画を着実に実行する「インターネットの帝王」孫正義」の世界制覇の野望は実現するか
日本リーダーパワー史(591) 『世界が尊敬したグレート・マン』現代日本の …
-
-
日本リーダーパワー史(771)―『トランプ暴風で世界は大混乱、日本も外交力が試される時代を迎えた。そこで、日清戦争の旗をふった福沢諭吉の「外交論」を紹介する」★『日清講和条約(下関条約)から3週間後の福沢諭吉の外交論である。 『外交の虚実』『時事新報』明治28年5月8日付』●『今日の順風も明日の逆潮に変化するその間に立て、虚々実々の手段をめぐらし、よく百難を排して、国の光栄利益を全うするは外交官の技量にして、充分に技量を振わせるものは実に朝野一般の決心如何に在るのみ。』
日本リーダーパワー史(771) トランプ米大統領の誕生で『世界は大混乱の時 …
-
-
日本リーダーパワー史(76)辛亥革命百年(14)中国革命の生みの親・孫文を純粋に助けたのは宮崎滔天
日本リーダーパワー史(76) 辛亥革命百年(14) …
