前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『2018年、米朝戦争はあるのか』⑧ー伊勢崎賢治氏の『米朝開戦の瀬戸際で、32ヵ国の陸軍トップを前に僕が話したことー日本メディアの喧騒から遠く離れて』★『憲法9条を先進的だと思ってる日本人が、根本的に誤解していることー世界が驚く奇想天外な状況』★『知らなければよかった「緩衝国家」日本の悲劇。主権がないなんて…日米地位協定の異常性を明かそう』★『世界的にもこんなの異常だ! 在日米軍だけがもつ「特権」の真実ー沖縄女性遺体遺棄事件から考える』

      2018/02/21

『2018年、米朝戦争はあるのか』⑧

2017年9月末、北朝鮮開戦が心配されていた最中、日本政府特別顧問として、アフガニスタンでの武装解除を担当し、現在、東京外国語大学教授の伊勢崎賢治氏はアメリカ陸軍が2年に一度、太平洋地域諸国の陸軍の参謀総長を集め信頼醸成を行なっている会議(PACC : Pacific Armies Chiefs Conference)に招待された。

同会議には太平洋地域オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、フィリピン、イギリス、フランス、インド、中国、日本からは、陸上自衛隊幕僚長を含む全32ヵ国の陸軍のトップだけが参加した。

そこで、米朝戦争が行われて後の占領統治について、これまでの国連軍の統治に関して伊勢崎氏も講演して、全体で討議したという。その内容は秘密だが、一部を明らかにしている。

「正規軍だけで200万を超すとも言われる北朝鮮軍が政権崩壊後、整然と武装解除するとは、特に先進国の米同盟国の陸軍参謀総長たちは、韓国陸軍の一部を除いて、誰も考えていない」

「金正恩斬首作戦は、技術的な可能性はどうあれ、北朝鮮の指揮命令系統を崩壊させることは、占領統治の観点からは、見合わないリスクを伴う

「政権崩壊後、アメリカ軍が北朝鮮に進駐することは、この会議に参加した中国にとって許せる事態か。」などは協議されたという。

米朝開戦の瀬戸際で、32ヵ国の陸軍トップを前に僕が話したことー日本メディアの喧騒から遠く離れてhttp://gendai.ismedia.jp/articles/-/54018

 

伊勢崎氏は国際連合職員として世界各地の紛争地での紛争処理、武装解除などに当たった実務家としての経験から、日本、日本人の戦争観、日米地位協定、憲法9条の国会論議の不毛について、「日本人の『拒知』のカベ」など世界の非常識と化している現実を鋭く指摘している。

憲法9条を先進的だと思ってる日本人が、根本的に誤解していることー世界が驚く奇想天外な状況

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54331

 

知らなければよかった「緩衝国家」日本の悲劇。主権がないなんて…日米地位協定の異常性を明かそう

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53472

 

世界的にもこんなの異常だ! 在日米軍だけがもつ「特権」の真実ー沖縄女性遺体遺棄事件から考える

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48780

南スーダン自衛隊撤退ではっきりした日本の安保の「超重大な欠陥」ー国際社会にバレたら一大事!?

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51311

 

 - 人物研究, 戦争報道, 現代史研究 , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
『オンライン講座/現在のミサイル防衛・抑止力論議の先駆的事例の研究』★『 日中韓150年史の真実(7)<ロシアの侵略防止のために、山県有朋首相は『国家独立の道は、一つは主権線(日本領土)を守ること、もう一つは利益線(朝鮮半島)を防護すること」と第一回議会で演説した』

●『敵基地攻撃能力が抑止力にならないこれだけの理由』 https://busin

no image
日本メルトダウン脱出法(574)◎「アベノミクス持続の条件」(浜田宏一)●「アリババ」 創業者・馬雲の不屈を見抜いた孫正義の慧眼

  日本メルトダウン脱出法(574)アベノミクスはいよいよ土壇場局面! …

Z世代のための『バガボンド』(放浪者、漂泊者、さすらい人)研究』★『永井荷風の散歩人と野垂れ死考① 『どうしても撮れなかった荷風老。大のジャーナリスト嫌い』の話

 前坂 俊之 (カヌーイスト)     Book …

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(124)』「日本の過去最大の会計スキャンダルの東芝問題」を外紙はどう論評したか

  『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(124)』 「 …

no image
日本メルトダウンの脱出法(554)『加速するアベノミクス、日本のための戦い」『日本のジャーナリズムには教養が足りない」

  日本メルトダウンの脱出法(554)  &nbs …

no image
日本のメルトダウン(532) 「ニューエコノミーを目指す中国の奮闘」(英FT紙)◎「アメリカで叫ばれ始めた「台湾放棄論」―

 日本のメルトダウン(532)     ◎「荒れる …

『Z世代のための日本リーダーパワー史(380)」★『児玉源太郎伝(3)『 ●『日露戦争でドイツ・ロシアの陰謀の<黄禍論>に対して国際正義で反論した明治トップリーダーの外交戦,メディア戦略に学ぶ』★『<英国タイムズ紙、1904(明治37)年6月6日付記事>』

              前坂 俊之(ジャーナリスト) 『日本は膨張または征服 …

『ウクライナ戦争の終わらせ方の研究①★『独裁者・プーチンが核兵器発射で脅している戦争を終わらせるのはなお難しい』★『太平洋戦争を鈴木貫太郎首相と昭和天皇の<阿吽の呼吸>で玉音放送で終結させた国難突破力は世界史にも例がない』

日本リーダーパワー史(746)歴代宰相で最強のリーダーシップを発揮したのは第2次 …

no image
『中国紙『申報』からみた『日中韓150年戦争史』㉘ 「日本人の中国人に対する敵意を論ず」(巨文島事件をめぐる)

『中国紙『申報』からみた『日中韓150年戦争史』 日中韓のパーセプションギャップ …

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ(82)』 ニューヨーク・タイムズ東京支局長の「錦織圭の躍進の秘密」を解く

       『F国 …