前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ ウオッチ(228)『イランの反政府デモはどうなるのか』★『ハメネイ師はローハニ大統領を更迭し再選挙に持ち込み、市民の怒りを抑えられるか?』★『革命軍を動員して流血の惨事となって更に事態が深刻化するか? 目が離せません。』★『見えぬ打開策…武力弾圧踏み切るか!』

      2018/01/12

 

『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ ウオッチ(228)』

イランの最高指導者 ハメネイ師は、敵国がわが国の政情不安を掻き立てている、と言う。

Iran’s leader says enemies have stirred unrest in country
http://www.jpost.com/Middle-East/Irans-leader-says-enemies-have-stirred-unrest-in-country-522641

JPOST紙はイラン暴動の推移を休みなく流し続けています。この臨場感は他の追随を許しません。
若者の失業率は30%、卵の値段は一週間で倍、表現の自由が益々規制され抑圧されている、イスラム聖職者指導体制下の腐敗と閉鎖的不自由などホメイニ、ハメネイと続くイスラムの宗教指導者の支配下孤立主義への反発、などが今回の民衆蜂起の要因として挙げられています。
イランはハメネイ師やローハニ大統領が、年中、米国トランプやサウジの悪口を言い、イスラエルは20年後には亡き者にする、シリアにイスラエル攻撃拠点を築くなどと歯切れの良い言説と行動を繰り返していましたので、内政・ 国内統治は盤石かと誤解していました。
やはり聖職者集団と政府の腐敗が進み、経済運営も不調で大衆から遊離していたと思われます。長年の油価の不調も効いています。
ハメネイ師は、暴動の背後に米、英、サウジなどが、資金、武器、を提供し扇動者を送っている、と言っています。
暴動は、50に近い都市で一斉に起きており未だ沈静化の動きは無いようです。政府はまだイスラム革命軍を動員してはいません。
今後の帰趨は不明ですが、ご承知のようにイランは大統領を選挙で選んでいますので、ハメネイ師はローハニ大統領を更迭し再選挙に持ち込み、これで市民の怒りを抑えられるか?

+革命軍を動員して流血の惨事となって更に事態が深刻化するか?  目が離せません。

イランを中心としたシーア派連合の地盤沈下となれば、サウジのスンニ派連合が勢いづき、イラン、ロシア優勢の中東パワーバランスが変わります。

トルコとカタールのイラン寄りの姿勢がどうなるか?  興味が尽きません。

 

イラン反政府デモ、革命防衛隊が鎮圧部隊派遣 政府支持集会も

https://jp.reuters.com/article/iran-protest-idJPKBN1ES24G

 

見えぬ打開策…武力弾圧踏み切るか

http://www.sankei.com/world/news/180103/wor1801030038-n1.html

イランで反政府デモ続く 大統領は「何でもない」と

http://www.bbc.com/japanese/42538418

 

NY商品、原油が2年7カ月ぶり高値 イラン反政府デモの長期化で 金は時間外で下落

https://www.nikkei.com/article/DGXLASQ2INYPC_U8A100C1000000/

 

 - 人物研究, 戦争報道

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

『日本の運命を分けた<三国干渉>にどう対応したか、戦略的外交の失敗研究』⑯』★『 三国干渉で日本は窮地に陥る』★『ハゲタカのような三国干渉(恫喝武力外交)に一杯食わされた』★『川上は「戦争とは血の流れる政治であり、外交とは血の流れない戦争である」(モルトケ極意)を会得していなかった』

逗子なぎさ橋珈琲テラス通信(2025/11/14am1100) 鐙摺海岸より富士 …

no image
百歳学入門(96)「史上最高の天才老人<エジソン(84)の秘密>❹ 未来へのビジョンを持つ、将来に信仰を持ちなさい、前進しない

 百歳学入門(96) 「史上最高の天才老人<エジソン(84)の秘密>❹ …

no image
★『 地球の未来/明日の世界どうなる』 < 東アジア・メルトダウン(1071)>★『北朝鮮の暴発による第2次朝鮮戦争の危機高まる!?』★『「クリスマスまでに…」トランプが安倍首相に告げた北朝鮮危機限界点 【特別レポート】電話会談で話された事』◎『「米中が組んで北朝鮮を討つ」そんなシナリオさえ現実味を帯びてきたーー利害は案外一致している』★『あまりに幼稚な左派の「北朝鮮核容認論」これでは日本が滅びる』☆『北朝鮮の暴走が止まらない‥だがそのツケも出始めて』

 ★『 地球の未来/明日の世界どうなる』 < 東アジア・メルトダウン(10 …

no image
<まとめ>『坂の上の雲』の主人公―名将・児玉源太郎を研究せずして『日露戦争勝利』を知ることはできない。

<まとめ>児玉源太郎について   ―『坂の上の雲』の主人公― 明治陸軍 …

『フランス革命、米南北戦争と比べて最も少ない死亡者の明治維新の立役者は西郷隆盛と敗軍の将・勝海舟である』★「国難突破力NO1の勝海舟(75)の健康・長寿・修行・鍛錬10ヵ条」から学ぶ』

百歳学入門(92)「国難突破力NO1―勝海舟(75)の健康・長寿・修行・鍛錬10 …

『Z世代のための日中韓外交史講座』⑯』★『ニューヨーク・タイムズ(1894年12月9日付)』★『日清戦争の未来図―「日本に世界を征服してもらえば中国もヨーロッパも悪政下に苦しむ一般民衆には福音となるだろう』

2015/01/01「日中韓150年戦争史」(71)『ニューヨーク・タイムズ(日 …

no image
日本リーダーパワー史(841)★☆(人気記事再録)『明治維新150年』★『日本人だけが忘れ去った世界的英雄/革命家としての西郷隆盛を再評価する』★『世界革命史に例のない<江戸城無血開城>を実現した西郷 隆盛、勝海舟の超リーダーシップを見よ』●『一個の野人・西郷吉之助を中心とし、一万五千の子弟が身命を賭して 蹶起し、うち9千人までも枕を並べて討死するとは、じつに 天下の壮観であります。』

 日本リーダーパワー史(841) ★☆(人気記事再録)『明治維新150年』 &n …

『日本の運命を分けた<三国干渉>にどう対応したか、戦略的外交の研究講座⑦』★『現代史の復習問題/「延々と続く日韓衝突のルーツを訪ねるー英『タイムズ』など外国紙が報道する120年前の『日中韓戦争史②<日清戦争は朝鮮による上海の金玉均暗殺事件で起きた』

逗子なぎさ橋珈琲テラス通信(2025/11/10am10)   201 …

★10「日本人の知の限界値」「博覧強記」「奇想天外」「抱腹絶倒」<南方熊楠先生書斎訪問記はめちゃ面白い②

「日本人の知の限界値」「博覧強記」「奇想天外」「抱腹絶倒」 ―南方熊楠先生の書斎 …

「中国人の日本語作文コンクール」最優秀賞の姚儷瑾さん(20歳)が日本記者クラブ(2/6)で会見動画【100分】

昨年の「中国人の日本語作文コンクール」(日本僑報社、 日本交流研究所所長主催) …