前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『F国際ビジネスマンのワールドー・ウオッチ㊴』● 『日本球界は先発投手の球数管理を厳格に」(ニューヨークタイムズ1/22)

   

  『F国際ビジネスマンのワールドー・ウオッチ㊴』 

 

◎『日本球界は、先発投手の球数管理を厳格に!」

MLBも投手寿命の延命措置?を強く要望 )

Heavy Load in Japan,but a Star Is Used to It

(ニューヨークタイムズ1/22)

日本では大変な重荷でも、スターはそれに慣れている”

 

Heavy Load in Japan, but a Star Is Used to It
 
   

“日本では大変な重荷でも、スターはそれに慣れている”

http://www.nytimes.com/2014/01/23/sports/baseball/japanese-
star-has-carried-heavy-workload.html

 


 F氏のコメント」

筆者のホフマン氏は、NYTのスポーツ担当、スタッフ・エディタ

ーである。田中将大投手のヤンキース入団が決まり、改めて今迄に、

日本人投手がMLBでどの程度活躍したかについて、その投球、球数(たまかず)

が投手成績にどう影響しているか、と言う観点から興味深い分析を行なっている。

 

1.   現在、MLBでは、先発投手が疲労を残さず、故障せずに持続的

にその能力を発揮出来る為には、周知の様に100球が限度の目安と云われ、
これを大リーグ各球団は厳格に守る努力をしている。

NPBでも以前に比べて、これを意識した投手交代が増えているが、
米国には到底及ばない。

 

. 筆者は、体力、体格に恵まれたヘルナンデスの様な例外はあるが、

  数年以上に亘り過大な球数を投げた松坂投手やマーク・プライ

  ア投手の致命的な故障は、これ迄の投げ過ぎが原因と断じてい

  る。

 

. 田中投手も先発として、過去の投球数は米国の管理水準をかなり

  オーバーしており、松坂投手の轍を踏む可能性が無いとは言え

  ない、としている。

 

 結論として、MLBへ入る予定の日本人選手は、球数多く投げてチーム

に貢献すると言う日本人の美徳を捨てて、投手生命を延ばす事に

専心して欲しい、高い契約金を米国がドブに捨てることは避けねば

ならないし、これはNPBの見識が問われる問題であると言わんばかりである。

過去17人の日本人先発投手の成績を見ると日本国内で絶頂期を終え

、下り坂になってからMLBへ来ていると言われても仕方が無い

、野茂、黒田の様な例外はあるが、と筆者は言う

 和田毅(ソフトバンクーシカゴ・カブス)、藤川球児
  (阪神ーシカゴ・カブス)の例は最悪のケースと言わ
  ざるを得ないか?


Heavy Load in Japan, but a Star Is Used to It    


http://www.nytimes.com/2014/01/23/sports/baseball/japanese-star-has-carried-heavy-workload.html

 

ヤンキースが何としても避けたい事は、ボストンレッドソックスが松坂大輔のケースで経験した事である。松坂が日本では投球数が多かった事は秘密でも何でも無い、しかし彼がアメリカへ来た時、身体検査で彼は健康証明書を与えられた。彼はボストンにおける最初の2年間は、目覚ましい、とてつもなく法外なと言う訳ではないが、目立つ投手であった。しかし、2009年には事態がガタガタになった、この年は、公開されていなかった臀部の傷害に帰因する右腕の弱さが原因で、12度の先発しか出来なかった。彼は結局トミージョン手術、靭帯断裂手術を受けた。

 

松坂の失敗は、日本での彼の投球過多がその原因となるのか、2009年の思慮を欠いたWBCへの参加だったのか、あるいはレッドソックスで何かがなされたのか、本当の所はなかなか決められない。

色々考えても、松坂の経験が、日本のプロ野球ビジネスのやり方を変えている様には思えない、日本では一般的に投手は過重な投球をすることが有益と信じられている。

 - 人物研究 , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本リーダーパワー史(267)名将・川上操六伝(39)野田首相は伊藤博文首相、川上参謀総長の統帥に学べ②山県有朋を一喝

日本リーダーパワー史(267)名将・川上操六伝(39) <野田首相は明治のトップ …

『Z世代への戦後80年の研究講座②』★『東京裁判で検事側証人に立った陸軍の反逆児・田中隆吉の証言①』★『1941年12月8日、真珠湾攻撃前後の陸軍内、東条内閣の動向を克明に証言している』  

    2015/05/17 &nbsp …

お笑い日本文学史動画編『 直木三十五の「芸術は短く、貧乏は長し」と詠んで『直木賞』に名を残した。』◎『借金の天才の「借金取の撃退法はダンマリ作戦」』◎『流行作家となり、湯水のごとく原稿料を散財した、 無駄な出費が大好き」』

お笑い日本文学史動画編 直木三十五-「芸術は短く、貧乏は長し」 と詠んで『直木賞 …

no image
日本リーダーパワー史(171)『勝海舟の国難突破力⑧ 徳川幕府崩壊史ー現在と対比して国難リテラシーを養うー

   日本リーダーパワー史(171)   『勝海舟の国難突破 …

『Z世代のための昭和史の謎解き①』『憲法第9条と昭和天皇』『吉田茂と憲法誕生秘話①ー『東西冷戦の産物 として生まれた現行憲法』『わずか1週間でGHQが作った憲法草案』①

  2016/02/28日本リーダーパワー史(675) 『日 …

no image
日本リーダーパワー史(78) 辛亥革命百年(15)平山周、犬養毅の証言する孫文との出会い

日本リーダーパワー史(78) 辛亥革命百年(15)平山周、犬養毅の証言する孫文と …

『オンライン/ウクライナ戦争講座』★『歴史-それは人類の犯罪と愚行と不幸の記録以外の何物でもない』(英国の歴史家・エドワード・ギボンの言葉』★『「赤い旗(共産主義国家)の利点は殺人者が血に濡れた手を拭っても汚れないうことだ」』

  社会主義「ジェノサイド」国家の運命   『歴史-それは、 …

no image
日本リーダーパワー史(182)『大アジア時代の先駆者・犬養木堂②』ロシアに圧迫されたイスラム教徒も支援―

 日本リーダーパワー史(182)   <百年前にアジア諸民族の師父と尊 …

no image
『オンライン/長寿歴史学講座』★『徳川家康・秀忠・家光の三代将軍に仕え、徳川幕府250年の基礎を築いた史上最高の戦略家・南光坊天海(108歳?)の長寿法は『長命には粗食、正直、湯、陀羅尼(だらに)、御下風(ごかふう)あそばさるべし』

    2018/11/13 &nbsp …

no image
★⓾(記事再録)『グローバリズム/デジタルデフレ」で沈没中の<安倍日本丸>は『日清、日露戦争」で完全勝利した山本権兵衛海相(首相)の強力リーダーシップに学べ<年功序列と情実人事が横行し無能者が跋扈していた海軍の旧弊人事を一新、派閥を打破した>

2011・3/11から2週間後に書いた記事ー 『いまリーダーは何をすべきかーその …