前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『中国紙『申報』からみた『日中韓150年戦争史』⑳朝鮮のなぞ-ロシアの進出で、日中と紛争の可能性」

      2021/05/01

 


 

『中国紙『申報』からみた『日中韓150年戦争史

日中韓のパーセプションギャップの研究

 


日中150年戦争のルーツは中国が冊封体制によって属国としていた

『琉球王朝』(日中両方に朝貢していた)を明治維新
後に一方的に「琉球処分」して、日本が沖縄県に編入したことが

対立の発火点なのである。

これが「壬午事変」(明治15年)「甲申事変」

(明治17年)とエスカレートして、「日清戦争」(明治27年)へと爆発する。

 

この三国関係の外円には西欧列強の英国、フランス、ロシア,アメリカ、ドイツ

が加わって中国、日本、朝鮮をターゲットに19世紀の帝国主義的領土、

経済利権の分捕り合戦、戦争が繰り広げられた。

 

 

 朝鮮で起きた反乱(甲申事変)は,

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B2%E7%94%B3%E6%94%BF%E5%A4%89

 

巨文島事件

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A8%E6%96%87%E5%B3%B6

  

 

  1885(明治18717ノース・チャイナ・ヘラルド

                    

朝鮮のなぞ-『ロシアの進出で、日本、中国との間

深刻な争いが発生の可能性」

 

 

ロシア・朝鮮問題について詳しく伝える通信が北部から続々と届いている。朝鮮国家の保全に最大の利害を有する2つの国とロシアとの間できわめて深刻な争いが発生する可能性が,いずれの通信でも示唆されている。

 

紛糾の現段階では,フォン・メーレンドルフ氏が及んだとされる行状について多くの時を費やす必要はない。多くの方面から指弾されているように.この紳士が実際に反逆の罪を犯しているのなら,その行為の結末は彼の頭上に下るだろう。一般に信じられていることだが,大院君はまもなくソウルへの帰還が許されよう。

 

そして殿下がソウルに到着する日は,この新米「男爵」にとって多分危険な日となろう。どう見ても,国王は愚かなまでに憶病で弱い男だ。彼は操り人形に過ぎず.ロシア皇帝に国を売ったと指弾されているこの外国人の意のままだった,と見てよかろう。

 

が朝鮮の元摂政は愛国党の領柚であり顔である。中国政府がこういう事情のもとで彼を朝鮮へ送り返すことを-つまり,トンキンの元謀反人劉永福を利用したのと同様に,彼を利用するのが-得策だと判断しているのならば,かつてソウルで勃発したどの革命をもはるかに凌駕する大革命が起きるかもしれない。

 

その場合,フォン・メーレンドルフ氏の立場は危機に瀕するだろう。われわれの得たすべての情報が正しければ,彼はすでに大きな危険を1つ冒している。なぜなら,中国と日本の軍隊がまだソウルに駐屯しているのにロシアと話をっけ,朝鮮をロシアの保護下にゆだねる条約を結ぶよりも大胆不敵な行為があるだろうか。

 

だが,これからの事態ははるかに深刻だ。首都ソウルに実際にロシア軍が投入されない限り,われわれの想定する状況下で.どうしたら外国人の身で安全を確保できるのか,われわれにはわからない。

 

が,以上の点は問題の実際の核心にはあまり関係がない。問題の核心は.例の取決めを中国と日本がおとなしく受け入れるかということだ。

 

この取決めによると.両国の一方と境を接しり他方の隣国である無防備な国家が,長らくこの両国の恐怖の的だった別の国の支配下に入ることになる。このようなことを両国が認めるはずはない。

 

れわれの確信は,北部から届くどの通信によっても裏打ちされている。次々に届く情報が確認するところでは,中国側の気勢は上がり.戦争の手はずがまとめられ.決定されている。

 

部隊が盛んに動員され.戦略的にきわめて重要と見られる地点に配置されている。さらに,日中両国政府は相互信頼の立場に立ち,共通の利益のために本気で協力しているという。

 

榎本提督の天津訪問を現在の政治危機と切り離して考えることはできない。また,この日本公使と李中堂との間のほぼ連日にわたる会談で,朝鮮におけるロシアの活動が主な話題にならないはず寄せている。ヨーロッパの一等国が太平洋地域に根を張れば,合衆国政府はこの上ない不快感を抱くはずだ。

 

どのような結果になるにせよ,日中両国が,この重大な争いでクリーブランド大統領内閣の精神的支持を得ることはまず間違いない。この争いは,この両国とロシア政府の間ですぐにも起こりかねないと見るのが妥当だ。

 

 

 - 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

『Z世代のための日本の超天才人物伝①』★『独学/独創力/創造力の創り方』★『日本の知の極限値』と柳田国男が評したー地球環境問題、エコロジー研究の先駆者・「知の巨人」南方熊楠のノーベル賞をこえた天才脳はこうして生まれた(1)』

日本の歴史上、最大の世界的な天才とは一体誰でしょうか>→南方熊楠ですよ &nbs …

no image
世界史の中の『日露戦争』⑮米国「ニューヨーク・タイムズ」の『日露戦争―日本軍の侵攻』<開戦10日目>

     世界史の中の『日露戦争』⑮ 英 …

no image
産業経理協会月例講演会>2018年「日本の死」を避ける道は あるのか-日本興亡150年史を振り返る③  

   <産業経理協会月例講演会> 2013年6月12日&nb …

no image
日本メルトダウン脱出法(704)「中国経済成長率、実際は公式統計の半分以下か 英調査会社が試算」「減少続く中国の外貨準備、資本流出を巡る論争に火』(英FT紙)

  日本メルトダウン脱出法(704) 中国経済成長率、実際は公式統計の半分以下か …

no image
『Z世代のための日中韓外交史講座』㉓」★『第一次トランプ暴風で世界は大混乱、日本も外交力が試される時代を迎えた。日清戦争の旗をふった福沢諭吉の「外交論」を紹介する」』★『外交の虚実』『時事新報』1895年(明治28)5月8日付』★『虚々実々の手段をめぐらし、百難を排して、国の光栄・利益を全うするは外交官の仕事。充分に任務を果たせるのは実に朝野一般の決心如何にある』

    2017/02/23 /日本リーダーパワー …

no image
『 地球の未来/世界の明日はどうなるー 『2018年、米朝戦争はあるのか』②『米朝戦争勃発の確率は20―25%!』★『予防戦争と偶発戦争の可能性は・!』★『トランプの「なんで今回も迎撃しないんだ。サムライの国だろ?」、安倍首相は「集団的自衛権の範囲内でやれることをやる」』

米朝戦争勃発の可能性はあるのか、その確率は?! 最新の情報(1月18日)では、ト …

『電子書籍 Kindle版』の新刊を出しました。★『トランプ対習近平: 貿易・テクノ・5G戦争 (22世紀アート) Kindle版』( 2019/09/23 ) 

  2019/09/23    米中二大大国の覇権 …

no image
『外紙」からみた『日中韓150年戦争史』(54)日清戦争の原因 『日本側の言い分』英紙「ノース・チャイナ・ヘラルド」

『中国紙『申報』や『外紙」からみた『日中韓150年戦争史』          日 …

no image
日本メルトダウン脱出法(875)『熊本地震、こんなお役所仕事では国民を守れない 』●『もし小泉進次郎氏が首相になったら 自民党の古い「レール」をぶっ壊せるか(池田信夫)』●『ほら吹きと核爆弾:トランプと金正恩が煽る論争 (英エコノミスト誌)』●『韓国総選挙、朴槿恵の与党惨敗で反日攻勢はさらに強まる』

  日本メルトダウン脱出法(875)   熊本地震、こんなお役所仕事で …

no image
日中北朝鮮150年戦争史(27)『南シナ海,東シナ海紛争で、国際法を無視、暴走する中国は120年前の日清戦争開戦の「高陞号」(こうしょう号)事件と同じパターン。 東郷平八郎の「国際法遵守」が完全無視 の中国に完勝した。

 日中北朝鮮150年戦争史(27)   ★(記事再録)2014/07/ …