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『池田知隆の原発ウオッチ⑱』『最悪のシナリオから考えるー「フクシマ」後の政治原理とは

   

池田知隆の原発事故ウオッチ⑱』
 
『最悪のシナリオから考えるー
「フクシマ」後の政治原理とは

池田知隆(ジャーナリスト)
 
 
(福島原発問題で雑誌に書きました。舌足らずのナショナリズム論ですが、40年前、大学のゼミ論として北一輝、宮沢賢治、ライヒ、マルクーゼをごった煮にして書いた「自治共同体試論」に戻りつつあり、いつしか退歩しているようにも思えます。ホームページからPDF版も読めます)
 
暴走する福島原発③
「フクシマ」後の政治原理とはなにか
――「共生共死」の思想と御誓文――
(月刊日本2011年8月号掲載)
 
 大震災、大津波の被災地での復興は遅々として進まず、福島第一原発からは放射能汚染が広がり続けている。この巨大な複合災害によって私たちの暮らしは根源から揺さぶられ、日本の歴史は新たな局面に入っているが、私たちが生きていくうえで、本当に大切なものはいったい何なのか。明治維新、第2次大戦敗北後に続く「第三の建国」を考えていくとき、その原点はどこにあるのか。昭和21年年頭に出された「新日本建設に関する(国運振興ノ)詔書」を読み直すところから「フクシマ」後の希望を探ってみたい。
 
○崩れた”戦後”
 
 <破壊は前ぶれもなくやってきた。3月11日午後2時46分のこと。大地はゆれ、海はうねり、人々は逃げまどった。(略)かくてこの国の「戦後」をずっと支えていた“何か”が、音をたてて崩れ落ちた。>
 
 政府の復興構想会議(議長・五百旗頭真防衛大学校長)が6月25日、菅直人首相に答申した「復興への提言~悲惨のなかの希望~」の前文の一節である。お固いはずの政府文書にしては、文学的で、美文調だ。いったい戦後の”何”が崩れたというのか。そのことは曖昧にしたまま、復興に向けて国民の連帯を呼びかけている。
 
 この提言では「失われたおびただしい『いのち』への追悼と鎮魂」、「地域・コミュニティ主体の復興」、「地域社会の強い絆」、「国民全体の連帯と分かち合い」などを柱にした「復興構想7原則」が掲げられている。実際の復興にあたっては「減災」の考え方や、支援を一元的かつ迅速に行える「特区」手法の活用などが盛り込まれているが、具体的なのは「復興財源は臨時増税措置」としたことだ。
 
原発事故については「再生可能な自然エネルギーの導入を促進。被災地での利用拡大を図り、特に原発事故のあった福島を『先駆けの地』とする」とし、前文の最後をこうしめくくっている。
 
 <かくて「共生」への思いが強まってこそ、無念の思いをもって亡くなった人々の「共死」への理解が進むのだ。そしてさらに、一度に大量に失われた「いのち」への追悼と鎮魂を通じて、今ある「いのち」をかけがえのないものとして慈しむこととなる。
 そうしてこそ、破壊の後に、「希望」に満ちた復興への足どりを、確固としたものとして仕上げることができると信ずる。>
 
 悲惨のなかで人々の心に広がっていった「共生共死」の思い。「いのち」を慈しみ、希望をこめて苦難を乗り越えよう、というのだ。なかなか格調高い名文だが、被災地の人々の心を感動させるとはいえない。まずもってそれらを実行すべき政治があまりにも劣化し、国民の信頼が地に墜ちているからだ。
 
 ところで、あの第二次大戦で敗戦し、焼け野原に茫然とたたずんでいた国民のこころを支えていったのはいったいなんだろうか。この復興構想会議の提言に匹敵する言葉を探したとき、思い浮かんできたのは1946(昭和21)年年頭に出された「新日本建設に関する詔書(国運振興ノ詔書)」(別項)だ。
 
昭和天皇の「人間宣言」として知られるこの詔書は、天皇の戦争責任の追及をそらそうとしたものといわれてきた。だが、実際にこの詔書を読み直してみると、意外と新鮮で、心にしみこんでくる。その詔書の冒頭には、「万機公論で決すべし」で始まるあの「五箇条の御誓文」がある。その理由について昭和天皇自らがこう語っている。
 
 「当時はアメリカその他諸外国の勢力が強く、日本の民主主義は決して輸入のものではないということを示す必要があった。日本の国民が誇りを忘れさせないためにあの宣言を考えたのです」(1977年8月23日)
 
 敗戦後の歴史のうねりのなかで、「五箇条の御誓文」の文中にある民主主義を戦後社会の原点におこうとしていたのだ。敗戦後の日本人のあるべき姿を考えるとき、御誓文ほどわかりやすい日本の政治原理はない。詔書にはこうも書かれている。
 
 「旧来の陋習を去り、民意を暢達し、官民挙げて平和主義に徹し、教養豊かに文化を築き、もって民生の向上を図り、新日本を建設すべし。」
 
 この詔書の精神はそのまま日本国憲法にもつながり、その国民に対する呼びかけは現在においてもそのまま通用する。ある意味で、アメリカ独立宣言、フランス人権宣言と匹敵する文書だといえなくもない。そしてこの詔書から復興構想会議の提言までしっかりと貫かれているのは、「国民全体の連帯と分かち合い」を訴え、「共生共死」の共同体を形成していこうという歴史意識だ。
 
 終戦から66年。3月11日の東日本大震災によって「戦後」という時代は確かに終わった。今回の巨大災害の後、政治指導者からは心をこめ、国民を奮い立たせるような言葉を聞くことはただの一度もなかった。
 
ただ震災5日目に天皇陛下からだされた「おことば」だけが国民に力を与え、国民統合の象徴としての天皇に寄せる国民の心情が深く広がっていることを改めて感じさせられた。いまの天皇制は非政治的で非権力的とはいえ、無力を意味しない。それどころか、もっとも強力な社会的影響力を持ち、もっとも根強い国民意識に支えられている。
 
 過去の経験や歴史意識をしっかりと受け止め、将来への豊かな洞察によって「フクシマ」後の新しい日本社会を構築していかなくてはならない。それには御誓文の精神を再確認し、現代において読み直すことが求められている。
 
○「共生共死」の思想とは
 
 日本人は、四方を海に囲まれて暮し、多彩な海の幸に恵まれてきた。その一方で日本列島は地震列島であり、時に海は怒濤となって陸地へ押し寄せ、人々の命や暮らしを奪ってきた。「海からの恵みをもらって生かされてきた。その海にぜんぶもっていかれたんだから仕方がない」。
大津波の被害を受けた三陸地方の漁師がそう語り、自然の猛威への諦念に満ちた表情が忘れられない。自然を敬い、ときに自然の中に神を感じ、頭を垂れ、厳しい自然の中で人間は生かされている。そんな自然との共生感覚が確かにそこにあった。
 
 岩手県が生んだ詩人、宮沢賢治の童話に「なめとこ山の熊」という小品がある。熊撃ち名人の猟師が最後は熊の前にわが身を投げ出して、熊に殺されるという物語だ。「食うものは食われる」「殺すものは殺される」。人間も動物も互いに恩恵(生)もリスク(死)も共に受容する対等の関係として描かれている。そこに流れているのはまさに「共生共死」の思想だ。
 
 共に生きるところは、共に死ぬところでもある。昔からいう「墳墓の地」は、決して汚してはならない場所だった。運命共同体として生きるその土地でこそ、人々の間に慈愛の感情が相互に生れ、郷土愛によって人々は結ばれる。そこから「滅ぶときはみんな一緒に滅びよう」という感覚が生じてくる。共に栄え、共に滅びる。そのような無常観が流れているからこそ「平家物語」や「方丈記」は国民文学とされてきた。
 
 「フクシマ」から広がり続ける放射能汚染はいま、日本の国土を確実に蝕んでいる。いわば日本国がガンの宣告を受けたに等しい状態だ。地震、津波の被災とは異なり、放射能汚染は目には見えず、匂いもない。首都圏でも、乳幼児をもつ母親たちは線量計を手に自宅周辺を測定している姿がみられ、「見えない恐怖」に怯えている。
 
 日本列島のガンと化した核燃料を外部に摘出できず、原子炉は放射能汚染水の生産装置となっている。果てしなく続けられる炉心の冷却作業は、戦時中の空襲火災に対するバケツリレーによる消火作業を思い起こさせる。だが、冷却作業は進まず、原子炉内でドロドロに溶けた核燃料が、圧力鍋のような容器の底を破ってコンクリートの土台にめり込み、地下へ沈みつつあるという。
 
 最悪のシナリオを想定したうえで、事故を収束させていくような戦略はどうなっているのだろうか。その戦略なしの対応は必ず失敗する。そんな思いにかられて私は、本誌6月号に「国難を打開するプログラムを示せ――窮余策としての日本海溝「投棄」――」を、同7月号に「国際連合戦線への国家的英断を――対「核」戦争に向けた「新船中(戦中)八策」――」を掲載した。人類にとって相対的に放射能汚染のリスクを抑える選択肢として「日本海溝投棄」策を示すほか、福島原発周辺地域を治外法権区域として国際共同管理のもとで打開策を講じる提案をした。
 
 しかし、各国の国益がぶつかる国際社会の狡猾な政治に対峙しながら、緊急避難的に”敵(核燃料)”を排除する「外科的」な手術を行い、積極的に立ち向かっていく戦略を選択していく政府の姿勢は少しも見られなかった。日本の政治は”敵”の推移にまかせ、場当たり的な受け身の対応に追われている。
 
 危機的な状況に引きずられて後手後手に回るその姿は、政治家だけではなく国民が膨大な放射能汚染をもう取り返しがつかないとあきらめ、その運命を無意識的に抱きしめているようにも見える。それはまた、日本独特の”共生共死”の風土感覚、無常観に根ざしているのかもしれない。
 
グローバル化した世界では、無常観に満ちた国民文学は必ずしも通用しない。少しでも多くの子孫の存続を図るにはどうすればいいのか、と日本民族生き残りのための世界的な戦略を描き、国難打開の道を探そうとしてきたのは、私自身がいつしか欧米的な価値観にとらわれすぎていたためなのだろうか。
 
○「フクシマ」後の国民の誓文とは
 
 今年は中国の辛亥革命から100年にあたる。この間、中国の革命を深層で支え続けてきたものは何であったのか。あのベトナム戦争で民族的抵抗の持続性は何に依拠していたのか。そこには、苦しみのなかで民衆の底に”共生共死”の志向が横たわっていた。かつての中国やベトナムと同様、大震災、原発事故をきっかけに日本人の多くがいや応なく「国家」を意識し始めている。
 
 しかし、「共生共死」の方向性は、端的にいえば、ひとつの全体主義にほかならない。「共生」はまだしも、「共死」についてはファシズムか宗教的で非科学的なものとみなされがちだ。軍国主義時代の滅私奉公や玉砕攻撃の記憶が残る世代にとってそれはタブー視されている。
 
一歩誤れば、「共死」をめぐる思いは国民を戦争という奈落への道に引きずり込む「危険な綱渡り」になりかねない。しかしいま、優れた政治家(リーダー)を生みだし、国家的な機能の強化(地方分散と中央集中)なしには、この危機を乗り越えることができないこともはっきりしてきた。
 
 現実の日本の政治において総理大臣、官僚、財界人たちは現在の自己の立場を守るのに汲々としている。福島原発がメルトダウンしていた事実を知りながら隠蔽し、情報をコントロールしたことで、国民の生命と財産を守るべき政治が、実態としては破綻していることを露呈した。近年、盛んに叫ばれてきた「政治主導」はすでに底割れして、国民の間に失望感が広がってしまった。
 
 しかし、そのような状況だからこそ、日本の歴史意識に根差した政治原理を国民の前に再び明確にしなければならない。そこで本誌前号で提起した「新船中(戦中)八策」を受けて、「五箇条の御誓文」にならった現代の「国民の誓文」をあえて提示してみたい。
 
いま、私たちが大切にしていくべき政治原理(柱)を独自に列挙した。「フクシマ」後の新日本建設に向けて、これらを出発点とすることを国民が相互に誓い合いたい。身の程をわきまえず、大胆で、大風呂敷を広げすぎているかもしれないが(明治維新のとき、多くの若い志士たちはこんな試みをごく当然のようにやっていたはずだ)、それは次のようになる。
 
・・・・・・・・・・・・・
新日本建設のための国民の誓文
 われら日本国民は、東日本大震災、福島第一原発事故に際し、新しい日本の建設にむけて次のことを誓う。
一、政治は、道義を重んじ、広く意見を求め、ムラ社会の論理に貶めず、公の議論の場で決定する。
一、政治家、官僚は反目せず、本来の「政治主導」に立ちかえって国家秩序、経倫を重ねる。
一、「共生共死」の共同体の規範を守り、貧困と格差社会を阻止し、官僚の天下りを根絶し、だれもがその志をまっとうできるようにする。
一、政治・経済・学術研究など全分野でこれまでの悪習をやめ、なにごとも天地の道理(真理)にのっとり、「新しい公共性」を構築する。
一、世界に新しい英知を求め、核廃絶に向けた外交を展開し、平和国家の道を歩む。
・・・・・・・・・・・・・
 
 あの戦争から半世紀以上の時が流れ、「戦争をしらない世代」もすでに老年期に達している。権力の座にしがみつく菅直人首相、その首相を「ペテン師」とそしる鳩山由紀夫前首相、権謀術を駆使する仙谷由人内閣官房副長官。いずれも「団塊の世代」か、そのほんのちょっと上の世代だ。戦後社会をひっぱってきた自民党という外の敵を倒したあと、民主党政権内部は、内なる敵をつぶしあう愚行に陥っている。あの1970年安保闘争後、「団塊の世代」を中心とした全共闘運動が内ゲバへと流れていった悲惨な光景が、ほんの昨日のことのようによみがえってくる。
 
 「団塊の世代」は、戦争が終わったあと、自分の人生を自由に生きていいといわれた最初の世代である。日本の再建とともに成長し、青年期には経済が右肩上がりで発展し、バブル期にその多くが中間管理職として生きた。そしていま、社会の中枢を担っている戦後世代がどうしてここまで日本の政治を劣化させ、崩壊させてしまったのだろうか。
 
 戦後世代は、国家を自らが担っていくという意識や覚悟、責任感をもたなくても個人が自由に生きていけるようになったように見える。だからといって、公共性の規範を持たないことは許されない。個人主義、生命第一主義を尊重するあまり、集団主義を悪いことの象徴のように受け取られる場合が多かった。だが、はたしてそれでいいのか。集団の絆は決して捨て去っていいものではなく、むしろ大切に保ち続けていかなくてはならない。
 
 これからの日本社会をどう束ねていくのか。社会の潜在力をどのようにひき出していけるのか。具体的な人間同士の絆を強め、他者のために働くという労働の気構えを日本人がどこまで回復できるのか。地域コミュニティが元気に再生するためには、「共生共死」の思想こそが要になるのは確かだろう。
 
 「ヒロシマ」から「フクシマ」後へ。核時代の洗礼を受け、その真っただ中を生きてきた日本人は自らの宿命から逃れられない。未来に向けて、また世界に向けて私たちはどのような日本社会を構築していくのか。そのためには「新しい公共性」、「共生共死(共死共生)」をめぐる思想の構築こそが迫られている。
 
別項
=================================
 新日本建設に関する詔書
 
1946(昭和21)年1月1日
茲ニ新年ヲ迎フ。顧ミレバ明治天皇明治ノ初國是トシテ五箇条ノ御誓文ヲ下シ給ヘリ。曰ク、
 
1.廣ク會議ヲ興シ萬機公論ニ決スヘシ
1.上下心ヲ一ニシテ盛ニ經綸ヲ行フヘシ
1.官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マサラシメン事ヲ要ス
1.舊來ノ陋習ヲ破リ天地ノ公道ニ基クヘシ
1.知識ヲ世界ニ求メ大ニ皇基ヲ振起スヘシ
 
叡旨公明正大、又何ヲカ加ヘン。朕ハ茲ニ誓ヲ新ニシテ國運ヲ開カント欲ス。須ラク此ノ御趣旨ニ則リ、舊來ノ陋習ヲ去リ、民意ヲ暢達シ、官民擧ゲテ平和主義ニ徹シ、教養豐カニ文化ヲ築キ、以テ民生ノ向上ヲ圖リ、新日本ヲ建設スベシ。
 
大小都市ノ蒙リタル戰禍、罹災者ノ難苦、産業ノ停頓、食糧ノ不足、失業者増加ノ趨勢等ハ眞ニ心ヲ痛マシムルモノナリ。然リト雖モ、我國民ガ現在ノ試煉ニ直面シ、旦徹頭徹尾文明ヲ平和ニ求ムルノ決意固ク、克ク其ノ結束ヲ全ウセバ、獨リ我國ノミナラズ全人類ノ爲ニ輝カシキ前途ノ展開セラルルコトヲ疑ハズ。
 
夫レ家ヲ愛スル心ト國ヲ愛スル心トハ我國ニ於テ特ニ熱烈ナルヲ見ル。今ヤ實ニ此ノ心ヲ擴充シ、人類愛ガ完成ニ向ヒ、献身的努力ヲ致スベキノ秋ナリ。
 
惟フニ長キニ亘レル戰爭ノ敗北ニ終リタル結果、我國民ハ動モスレバ焦躁ニ流レ、失意ノ淵ニ沈淪セントスルノ傾キアリ。詭激ノ風漸ヲ長ジテ道義ノ念頗ル衰ヘ、爲ニ思想混亂ノ兆アルハ洵ニ深憂ニ堪ヘズ。
 
然レドモ朕ハ爾等國民ト共ニ在リ、當ニ利害ヲ同ジクシ休戚ヲ分タント欲ス。朕ト爾等國民トノ間ノ組帶ハ、終止相互ノ信頼ト敬愛ニ依リテ結バレ、單ナル神話ト傳説トニ依リテ生ゼルモノニ非ズ。天皇ヲ以テ現御神(アキツミカミ)トシ旦日本國民ヲ以テ他ノ民族ニ優越セル民族ニシテ、延テ世界ヲ支配スベキ運命ヲ有ストノ架空ナル觀念ニ基クモノニ非ズ。
 
朕ノ政府ハ國民ノ試煉ト苦難トヲ緩和センガ爲、アラユル施策ト經營トニ萬全ノ方途ヲ講ズベシ。同時ニ朕ハ我國民ガ時難ニ蹶起シ、當面ノ困苦克服ノ爲ニ、又産業及文運振興ノ爲ニ勇徃センコトヲ希念ス。我國民ガ其ノ公民生活ニ於テ團結シ、相倚リ相扶ケ、寛容相許スノ気風ヲ作興スルニ於テハ能ク我至高ノ傳統ニ恥ヂザル眞價ヲ發揮スルニ至ラン。斯ノ如キハ實ニ我國民ガ人類ノ福祉ト向上トノ爲、絶大ナル貢獻ヲ爲ス所以ナルヲ疑ハザルナリ。
一年ノ計ハ年頭ニ在リ。朕ハ朕ノ信頼スル國民ガ朕ト其ノ心ヲ一ニシテ自ラ奮ヒ自ラ勵マシ、以テ此ノ大業ヲ成就センコトヲ庶幾フ。
 
御名御璽
 
  昭和二十一年一月一日
 
 
瓢漫亭通信(池田知隆ブログ)

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