鎌倉カヌーフィッシング紀行②-巨メバル爆釣―鎌倉材木座海岸すぐ沖で
「釣場速報」2001年4月6日掲載 カヌーフィッシングマン・前坂俊之
巨メバル爆釣―鎌倉材木座海岸すぐ沖で
鎌倉沖の海は年中釣りには最高である。最近はパワボが流行しているが、これも工夫次第で年中、いろんな魚種が楽しめる。
鎌倉材木座海岸から20年近く、毎週カヌーフィッシングを生きがいにしている私と親友にとって、早春の楽しみは何といってもメバル。その激しい当りと煮付けにすると絶品の味は1度覚えると忘れられない。
今年、最近のメバルの釣りは、和賀江島、逗子マリーナ沖の海藻類の死滅による海の砂漠化で、根城、繁殖の場所にしていたところがなくなり、数はほとんど釣れなくなった。
これまでのメバル釣りの思い出の中で、最高の釣りを紹介しよう。2001年3月のことである。
――――――――――――――――――――――――――
今年の相模湾のメバルは絶好調。1、2月と毎週のように鎌倉、逗子、葉山の近場のポイントでカヌーフィッシングでメバルを狙っているが、例年にはないほどデカいクロメバルがコンスタントに釣れている。
2001年3月17日、低気圧の接近で午後から雨との天気予報、午前中は曇天無風と「メバルは凪を釣れ」には絶好の条件なので、友人を誘って9時から、鎌倉材木座海岸からカヌーで出船した。潮はにごっており、北風3㍍とカヌーをゆっくり流し釣りにするには絶好のメバル日和。
仕かけにはキス竿にハリ0・8号の3本針でオモリは15号、エサは青イソメ。逗子マリーナ堤防の延長線上の水深5㍍ほどの藻が生えたポイントを探りながら釣った。
竿を2本出して、1本は底からオモリを50㌢ほどあげて置き竿にし、もう1本は竿を大きく上下にして誘う。底まで落として1㍍ほどゆっくりあげて誘ってやると、すぐググーとアタリ、竿先が大きく絞り込み、途中で何度も突っ込む。上がったのは25センチもある金色に輝くどデカいクロメバル。
すぐ、竿先にクンクンとアタる。少し送り込んで食い込むのを待つと、ギュンギユンと激しい引き。これだからメバル釣りは病みつきになる。
ゆっくりリールを巻くと、波間から黒く黄金色に輝く良型の20㌢のクロメバルがあがる。
これが釣れるコツだが・・クネクネした活きのよい育イソメを3㌣ほどに切り、2ヒキ掛けして、放り込みサオをしゃくりながら誘うと、すぐグイーっともっていく。
今度もデカい、27㌢の太ったヤツが浮きあがり、タモで慎重に取り込む。
1本を置き竿にしていたが、竿先が何度もおじぎする。20㌣といずれも型がよい。普段はたくさん釣れるベラがこの日は少なく、コンスタントにメバルがあがる。
11時ごろ、空には黒い雨曇がたれこめて、ポッリポッリ降り始めた。海面は暗くなり、無風でカヌーはほとんど流されない。「無風、凪、曇りで陽が差さない」-というメバルには絶好の条件なのか、爆釣モードに突入した。
潮先にカヌーをゆっくり漕ぎながら2本竿を引っ張ってやると、次々に食ってくる。竿をひったくるような激しいアタリで、この日最大の28㌣の巨大メバルがあがった。こんなにそろってデカいのがあがるのは、過去10年にないことなので驚く。
13時過ぎに納竿したが、15-28㌣のクロメバルが19尾にカサゴ1尾、ベラ5尾の大漁。友人もメバル10尾を釣りあげた。
18日の夕まつめにも狙ったが、2時間で7尾、21日早朝は6尾と釣れ続いている。例年4月いっぱいまでは狙えるのでボートでやる人にひとことアドバイス。・
① まず朝、夕まづめ、天気の日より曇りで無風、波静かな日が狙い目。
② 仕掛けはさびき仕掛けの3本針で、エサは青イソメの長い1ピキ掛けではなく、短いのを2、3ビキ付けて、竿を大きく上下させて誘ってやること。
③ 海底で藻の生えている所を探り釣りしていく。メバルは群れでいるので、1尾釣れたら集中して攻めること。
関連記事
-
-
『鎌倉通』ー「流鏑馬」(やぶさめ)を見ずして武士道を理解できない。21日午後1時の鶴岡八幡宮に見に行こう
『鎌倉通―とっておきのネタを紹介!』 「流鏑馬」(やぶさめ)を見ずし …
-
-
『カヌーで鎌倉沖・ぶらり・フラリ・涼しいよ日記』-『大暑一番!』―カツオが爆釣!その猛ファイトにしばし暑さも吹き飛んだよ
「カヌーで鎌倉沖を、ぶらり・ふらふら・涼しい日記」 …
-
-
知的巨人の百歳学(105)-「120歳は幻の、実際は105歳だった泉重千代さんの養生訓』★百歳10ヵ条『⓵万事、くよくよしないがいい。 ②腹八分めか、七分がいい。➂酒は適量、ゆっくりと。 ④目がさめたとき、深呼吸。⑤やること決めて、規則正しく。 ⑥自分の足で、散歩に出よう。 ⑦自然が一番、さからわない。 ⑧誰とでも話す、笑いあう。⑨歳は忘れて、考えない。 ⑩健康は、お天とう様のおかげ。』
120歳は幻の、実際は105歳だった泉重千代さんの養生訓 1979年 …
-
-
人気リクエスト記事再録『百歳学入門(199)』★『関精拙、原坦山、仙厓ら<禅の巨人>の往生術から学ぶ』★『よりよく生きるためには、いかに死ぬかを学ぶ必要がありますね。「ピンピン、コロリ」(PPK)が理想といわれていますが、現実はなかなかこうはいきません」
2010/01/21 再録 百歳学入門①ー知的巨人たちの往生術から学ぶ① 前 …
-
-
鎌倉カヤック釣りバカ日記ー夏は終わり、今はもう秋、誰もいない海―回遊魚は不発だが、カワハギ、根魚は爆釣
<毎日が夏休み!ハッピー・リタイアメント> 鎌倉カヤック釣りバカ日 …
-
-
日本の「秘境」を往く➊ー熊本県の平家の落人伝説のある五家荘、平家の里、五木村(五木の子守唄の里)へ➊
<日本の「秘境」を往くー> 熊 …
-
-
『Z世代のための百歳学入門』★『日本の歴史上の最長寿118歳(?)の永田徳本とは何者かー長寿の秘訣は『豪邁不羈(ごうまいふき)の奇行』★『診療の時は首に薬袋をかけて牛の背中にのり、金持ちよりも貧しい人々を対象に「甲斐の徳本、1服18文」と呼び鳴らして薬を売り歩いた』★『甲斐葡萄(ぶどう、甲州ワイン)の栽培繁殖、優良種の接枝、養育法など本草学を研究した』
2012/03/04 百歳学入門(33)記事再録再編集 医聖』-永田 …
-
-
『彫刻家・平櫛田中翁(107歳)の名言』「60,70、はなたれ小僧、はなたれ娘。80,90人間ざかり。100歳わしもこれから、これから』★『人間いたずらに年をとる。今やらねば、いつできる。おれがやらねばだれがやる』
↑写真は平櫛田中記念館(東京都小平市)の正面玄関横にある130歳まで生きるつもり …
-
-
『百歳学入門(231)-『60,70歳から先人に学ぶ百歳実践学入門』ー『平櫛田中の一喝!「六十、七十 はなたれ小僧、男盛り、女ざかりは百から、百から。いまやらねばいつできる、わしがやらねば、だれがやる。』
日本ジャーナリスト懇話会112号(2018年6月15日号) 『60,70歳から先 …
-
-
冬の鎌倉・紅葉絶景ポイント「天園ハイクの奇跡の森「獅子舞」を再び見に行く、紅葉ピークは近い(11/29)
『鎌倉通―鎌倉紅葉チャンネル』 ≪冬の鎌倉 …
