<冬の鎌倉・千年前にタイムスリップ> 『鎌倉・祇園山古道を歩く→鎌倉の自然と歴史と 文化をダイエットウオーキング』
<冬の鎌倉・千年前にタイムスリップ>
『鎌倉・祇園山古道を歩く→鎌倉の自然と歴史と
文化をダイエットウオーキングしながら丸かじり』
前坂俊之(ジャーナリスト)
鎌倉は自然と文化、歴史が混在し、今も住宅、商店街の人々の暮らしのすぐ裏の山に原始にも近い自然と植物、昆虫、動物が1000年以上も仲良く同居して暮らす稀有な土地柄である。散歩するということで、我が家から歩いて10分も行けば名越切通し(古道)の自然林で、鎌倉時代にタイムスリップすることできるし、さらにぶらぶら散歩で、小町の八幡神社までくれば、そこから祇園山(古道)を歩くことも出来る。
祇園山は、三方、街に囲まれた、というより建て混んだ人家の真っ只中に突出した高さ50メートルもない尖がった細い,刃のような山である。急傾斜した南面は、シノダケもススキもシイもトベラもヤブツバキも、潮風になで刈りされて、四季を通じて風当りは強いが、さえぎるものがないだけに明るく、展望がすばらしい。
10分も上ると、道標もあるが右手に進むと祇園山見晴台がある。
ここから眺めるとすぐ目の下の鎌倉南半部の街並みは、赤、白、黒、いろいろな色の人家がひろがって、車の音、人の声、近くを走る横須賀線電車の音が響いてくる。稲村ケ崎と飯島崎を両袖にした由比ケ浜は、キラキラとまぶしく輝き海原が光って思わず目を閉じた。振り返ると、鷲峰山から鶴岡八幡後方の大臣山、さらに源氏山を西へ、木のまがくれの起伏した稜線を伝わってゆけば、観音山、霊仙山、そして稲村ケ崎にたどりつく眺望もある。
山上はあまり広くはないが、街からは高く離れた丘だけに、ここで見かけるものは意外に多い。春は、風の無い日の魅力も忘れるほど涼しく、秋はまたいっそう清々しさが訪れる。初冬は、海が荒れるか、北西風が吹かないかぎり、小春日和が味わえる。またすぐ向こうの東南の小さな丘にまわって、そこにある方向掲示板をのぞけば、遠い地方や、山や、半島が直線につながって、身近にも感じられる。鎌倉で方向認識できるのは、この古道の魅力である。
鎌倉古道百選ー祇園山を行く、八幡神社横から上る ⑤
しばらくすると、左手(東側)の手が届きそうな山の肩に、二、三の人家が、突然あらわれたりするが、すぐまたもとの林間の尾根にもどり、西側からは小町大路や若宮大路の車の騒音、東側からは大御堂ケ谷の人家の話し声が樹間をとおして伝わってくる。街の中に孤立した自然林とも思える山の尾根路で、これほどまで人間の生活の音や声を聞くのは、自然と文明、歴史の混然一体のコースである。
山道には露出した木の根がすべり止めになっている小さな急坂にも出遭うが、いぜんシィ、ヤマザクラ、クヌギ、コナラ、ヒノキ、タブ、トベラの、枝を高く伐りあげた明るい壮年樹林がつづく。
赤色の実が目立つぐらいで、それまで見向きもしなかったクロマツ、シィ、カシ、トベラ、スギの暗緑、下草では、ヤブラン、ヤブソテツ、オーラソテツの深緑が這木林の枯淡味をひきたてている。
野鳥では、ヒヨドリが鳴き、ついでモズ、ツグミ、アカハラ、アオジ、またメジロ、シジュウガラ、ヤマハトが、いずれ短音か低音で鳴く
鎌倉古道百選ー祇園山を行く、自然林の山道を妙本寺側に向かう⑥
まもなく路は、明るくひらけた西側の山腹をわずかに降ってすぐまた登る。登れば両側は、スギ、ヤマザクラ、ハゼノキをまじえた暗いばかりの椿林で、黒い樹影を残して、明るい谷がすけて見える。
ヤブツバキはこの先に点在しながらつづくが、このコースの見どころも、冬から春へこのヤブツバキの花と、気どりのないヤマザクラ、オオシマザクラと、そして晩春から初夏にかけて下からのぞく若葉、青葉、またウグイスとヒグラシの声と、秋の鎌倉時代の若武者が着こなしたひおどしのようなハゼノキやニシキギの紅葉と、コオロギの声、それに粛々とした枯木林とにある。鎌倉武士の興亡の祇園山古道コースは「鎌倉時代の終焉をつげた腹切りやぐら」なのである。
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