前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

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『Z世代のためのオープン講座』★『2022年の世界情勢はどう変化したのか(上)』★『米中間選挙の結果は?下院は共和党、上院は民主党が維持へ』★『トランプ氏が機先を制して出馬表明』

   

 

前坂俊之(静岡県立大学国際関係学部名誉教授)

 
2022年の世界情勢は英国の首相が2代にわたって辞任、交代、米国の中間選挙では4年ぶりに議会上下院の「ねじれ」が発生、中国では異例の3期目に突入した中国習近平主席の独裁化が一層進んだ。ロシア・プーチン大統領はウクライナ侵攻、エネルギー・食糧危機を責任を国連で追及され、世界の孤児と化し大国から脱落中だ。日本は安倍晋三元首相が暗殺され、岸田政権は30%を割る不人気で崩壊寸前だ。あらゆる分野で新旧交代の動きが加速する。
世界人口は約80億人に達し、Z世代の人口はその32%を占める。その世界の人口・経済力の地域的な分布では東・東南アジアが50%を超える見込みだ。地球環境問題をふくめて世界は大変革の時代に突入する。

【以下は2022年11月15日までの情報です)

 

「それでは恒例の世界各国・地域の新型コロナ感染者数(死者数)から入りましょうか。米ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめでは、11月15日現在の数字は以下の通りです。世界全体の累計感染者は約6億3700万(死者数約662万人)です。

米国      9990万(110万)
インド     4467万(53万)
フランス    3713万(15万8千)

・ドイツ     3603万(15万6千)

・ブラジル   3496万(68万9千)

・韓国      2622万(2万9千)

・英国      2395万(19万5千)

・イタリア    2382万(18万)

・日本      2324万人(4万8千)

・ロシア     2150万(39万1千)

・トルコ     1698万(10万1千)

・スペイン    1355万(11万5千)

 

「共同通信(11月10日)によると、世界保健機関(WHO)の新型コロナウイルス感染症の集計で、日本の10月31日~11月6日の週間感染者数は40万1693人(前週比42%)で世界最多となった。次いで韓国が29万人、米国の26万人、ドイツが22万人、中国が21万人。 週間死者数は米国が2480人で次いで日本は391人です。いま、コロナ感染者の第8波に入ったのか、17日にでは9755人が感染、13日連続で前の週を上回わったね」

「横浜市立大学附属病院 化学療法センター 堀田信之センター長らの研究グループの分析によると、新型コロナの致死率がパンデミック初頭と比較して、30分の1以下に低下したことがわかった。感染者の死亡率を調べたところ、今年夏の第7波が最も低く、0・09%だった。あんまり数字の上下に一喜一憂せず、これまでの対策法をまもって、経済と両立させる「コロナ共生社会」に入る必要がある」

「『ゼロコロナ』を継続する中国・上海では11月6日にコロナ感染者が5496人と、5月2日以来最多になった。このため上海で開催中の中国国際輸入博覧会や(広東省で開幕する「中国国際航空宇宙博覧会」も延期、中止となり混乱した。中国のチベット自治区の中心都市ラサでも10月26日、厳しい「ゼロコロン」に抗議する異例の大規模デモが起き約19人が死亡した。2008年の騒乱で、最大のデモで、ゼロコロナ政策dで、経済が回らなくなった中国不況で世界経済への影響が心配されていますね」

  • 「米中間選挙の結果は?

「では、米国の中間選挙に入りましょうか。各種世論調査による10月の終盤情勢では「経済に対する有権者の関心が高まりで、連邦下院選で共和党候補が優勢、上院も接戦になっていると報道された。例えば、選挙情報サイトのファイブ・サーティエイト (10月24日付)では「共和党が民主党を2カ月半ぶりに逆転。下院では共和党が過半数を獲得、上院でも接戦が予想される。「CNN(10月31日付)によると、下院で共和党が、民主党はをリード、上院でも共和党が民主党はより優勢と報道していたよね」

 

「ところが、11月8日の米中間選挙は開票が始まって3日経っても、議会上下両院の大勢が判明しないデッドヒートが続いた。原因は各州による郵便投票の開票時間のズレや遅れが大きく、南バージニア州では民主、共和両候補とも過半数に届かず12月6日に再投票が行われることになった。上下院の大勢判明は12月中旬までずれ込んむとみられていたが、13日になって激戦となっていた西部ネバダ州での上院選で民主党の候補者が当選を確実にし、民主党は定数100議席の半数の50議席を確保、共和党も49議席を獲得した。この結果、上院ではハリス副大統領が議長を兼務しているため、民主党は51議席の多数派となり、12月6日の南部ジョージア州(1票)の決選投票を待たずして上院の主導権を維持することになったのです」

「バイデン大統領は選挙翌日の9日の記者会見で「赤い波(共和党の躍進)はおきなかった。民主主義と米国にとって良い日だ。」と述べたが、上院を勝利を聞いた13日の会見では「とてもうれしい。候補者たちの資質が反映されたということだ。この先、2年間が楽しみだ」と今後の政権運営に自信を示していたね。

ところが、トランプ氏は開票当初は「大勝利だ」とご満悦だったが、その後予想されていたほど票が伸びないことに腹をたて「激怒、憤慨して周辺をどなり散らしていた」(CNN)と報じられた。トランプ氏は自身への忠誠を示した資質の伴わない候補者を優先して推薦したが、その責任論が共和党内で噴出。「トランプ氏のせいで負けた」「トランプは足手まといだ」(ライアン前下院議長)など批判が出ているよ。」

  • 結局、下院は共和党、上院は民主党が維持へ

  • 「選挙前には「「共和党の赤い津波(躍進)が起きる」と米メディアは一斉にあおりたてたが、いざフタを開けた開票後はトランプ氏批判に一転した。 トランプ氏の応援団と目されている保守メディアのFOXニュースまでが「『赤い波』は『大変な災害』になった」。また、他の多くのメディアも「赤い波どころか『さざ波』だっ
  • た」と見通しの甘さタナに上げて批判する様がわり。トランプ氏と敵対するフロリダ州のロン・デサンティス知事(共和党)が勝利した日の保守系の大衆紙「ニューヨーク・ポスト」(11月9日付)は「ロン・デサンティスは、彼が共和党の未来であることを示した」の見出しで「古い諺に『犬が吠えても幌馬車隊は進む』(トランプがうるさく吠えてもデサンティスは勝利に突き進んだの意味』とけなした。

さらに英国「デイリーメイル」電子版(同日)も、「昨夜トランプの『政治的棺桶に最後の釘』が打ち込まれた。負けられない選挙だというのに彼の愚かしさ故に余りにも多くのものが負けたからだ。今こそデサンティスが(共和党)船の船長になる時がきた」とバッシングしていた。」

●トランプ氏が機先を制して出馬表明

 

「これに対しトランプ氏は15日、南部フロリダ州の邸宅で24年大統領選への出馬を表明「米国を再び偉大に輝かすため大統領選に立候補する」とがなりたてた。

出馬表明は共和党で初めてだが、党候補指名レースで他候補の機先を制し、議事堂乱入事件や機密文書持ち出し疑惑を捜査している司法当局をけん制する狙いとみられる。

これに対して、ニューヨーク・タイムズは「嘘を重ね、過去の実績を誇張し、出馬を表明」。ワシントン・ポストも「暴動を扇動したトランプがまた出馬表明」とこれまで通り手厳しく報道。ニューズウイーク日本版(11月16日号)はさらに痛烈だ。「おなじみのトランプが帰ってくる。1期目が常軌を逸していたと思っているかもしれないが、本当に常軌を逸したことが人事、軍掌握、対ロシア始まるのはこれからだ」と警告した」

「米ABCテレビは17日になって、共和党が下院で過半数の議席を獲得することが確実となったと報道、4年ぶりに共和党が多数派を奪還しました。

この結果、上、下院の主導権の「ねじれ」が確定、バイデン政権の残り2年間の政権運営は困難になる見通しとなった。バイデン政権は人工妊娠中絶の権利の法制化を目指してきたが、実現は難しくなる。社会福祉や気候変動といった重視する政策においても、下院が予算の決定権を握るため、合意を得られる見通しは暗い。

さらに、下院の特別委員会では、連邦議会襲撃事件のトランプ氏の関与について共和党は同委員会を解散させ、移民問題や、バイデン氏の次男ハンター氏の外国でのビジネス問題の追及に乗り出すかもしれない。」

(B)「ニューヨーク・タイムズ(電 子版11月9日)によると「2020年米大統領選の結果を疑問視する共和党の「選挙否定論者」の候補者370人以上 が今回立候補して、その半数以上が当選した。 この結果、24年次期大統領選で混乱が生じる恐れがある」(朝日11月11日付)と報道した。次なる焦点はトランプ氏の大統領選出馬の混乱と、24年には82歳となる民主党はバイデン続投か、新しい候補者が出てくるのかが注目点となるでしょう」

つづく

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