『最悪の国難(大津波)を想定して逆転突破力を発揮した偉人たちの研究講座①』★『本物のリーダーとは、この人をみよ』★『大津波を予想して私財を投じて大堤防を築いて見事に防いだ濱口悟陵のインテリジェンス①』
日本リーダーパワー史(318)記事再録
最悪の「南海トラフ巨大地震」で死者数は最大で32万3千人の発表に冷静にコスト計算して合理的に対処せよ。再びバラマキ国土強靭化法(200兆円)で「国の借金倒産」の足を引っ張るな。
大津波を予想して私財を投じて大堤防を築いて見事に防いだ濱口悟陵のインテリジェンス
及び 被害想定(第一次報告)について』

3・11東日本大地震によって『浜口梧陵』の存在が大きくクローズアップされたが、本書は浜口の伝記の決定版である。大津波の部分と大堤防構築の部分をここに採録する。
十三年和歌山県会ができると、最初の議長に推され、また木国同友会を組織し自らその会長として
政治思想の普及に努め、十七年五月、海外視察のため渡米したが、翌十八年四月二十l日ニューヨークで客死した。66歳。
濱口家は元禄年間に銚子で醤油醸造業を始め、江戸深川にも出店していた。
享保・宝暦(一七一六~一七六四)の頃には江戸第一の醸造家としてその名を馳せており、現在もヤマサ醤油の名で知られている。
その他、福沢諭吉・陸奥宗光・山岡鉄舟・榎本武揚・海上艦響大久保利通・板垣退助・大隈重信らの当時のすぐれた学者や政治家とも親交を深めて、開国論をとなえて奔走した。とくに福澤諭吉との出会いは悟陵が平生から実践していた人材育成・教育改革に一層拍車を掛けることとなった。また多くの蘭学医を養成して、近代医学の基礎づくりに大いに貢献するなど、多方面で活躍している。(川村純一『浜口悟陵と医学』2008年)
安政元年11月4日(1854年12月23日)、駿河湾から遠州灘、紀伊半島南東沖一帯を震源とするM8.4の巨大地震が発生した。
安政東海地震(1854年・安政元年)発生、その32時間後(1854年・安政元年)に「安政南海地震」が発生した。
されるが巨大地震「安政南海地震」が連続発生し、さらに広範囲に被害をもたらせたため、この両地震から元号を嘉永から安政に改めた。
年表上は安政となるため後に安政東海地震と呼ばれるようになった。
稲藁を積み重ねたもの)に火をつけ危険を村民に知らせ、鎮守の八幡神社に向かわせて多くの村人を救った。惨状の中で救助に当たり、津波で流された人々が、暗闇のため安全な方向を見失わないため刈りとったばかりの大切な「稲むら」に火をつけたというのが真相である。
『小学国語読本巻10』(5年生用)につかわれ、太平洋戦争終了まで続いた。そんなわけで昭和ひとケタ族は、すべてこの話を小学時代に読んでいたのだ。
初代の浜口儀右衛門はもともと紀州(和歌山県)の人であるが、のちに銚子(千葉県)に移って醤油醸造業を始めた。いまのヤマサ醤油は、彼の創業にかかるものである。 和歌山を大津波が襲って、その時はあいにく闇夜のことではあり、海岸は恐ろしい波の音で、町民は逃げるにも方角がわからず、そのうちに波に巻かれて滞れ死ぬ者も出た。儀右衛門は死者をなるべく少なくするには、まず避難の場所を知らせなければならぬと思ったので、男達を指拝して裏の小山の上に刈り入れ前の稲わらを運ばせ、どんどん火の手を上げさせた。
火は人を惹きつける力を持っているもので、しかも死ぬるか生きるかの境であるから、町の人々は「それっ」と焚火を目がけて誓ってきた。もし儀右衛門がこの火を焚かなかったら、もっと多くの人が波にのまれたであろうと、これはあとになってはっきりとわかったことであった。
さて翌朝になると、早速町民の食物が問題となった。町一帯は波に洗われて、食べる物は何もない。高台にあった領主の倉庫には、米が山と積まれているけれども一応上申して許可を得なければ、倉庫を開くことができない。そのうちに日は昇ったけれども、避難民は一粒の米もロにすることができない。
飢に泣く子供の芦品いて、儀右衛門はついに意を決した。「よし、自分が責任を負う。皆倉庫の前に集まれ」というと、男達に倉庫を開かせ、数百俵の米を持ち出して階災民に分け与えた。人々は厚く儀右衛門に礼を述べて食事の用意にかかった。 ′
儀右衛門は無断で君公の倉庫を開き、無断でそれを分配したのであるから、いかようもご処分ありたしと申し出た。しかし君公も賢明な方で、あえて儀右衛門の罪を問わず、かえってその人命救助の功を貿せられたという。
関連記事
-
-
『Z世代への昭和史・国難突破力講座⑮』★『松永の先見性が見事に当たり、神武景気、家電ブームへ「高度経済成長」へと驀進』★『92歳でアーノルド・トインビーの「歴史の研究(全24巻)」の日本語版を刊行』★『トインビーは松永翁を「織田信長、秀吉、家康を超えてた、昭和の一休禅師のような存在と激賞した』
2021/10/06 「日本史決定的瞬間講座⑫」記事再録再 …
-
-
「オンライン講座・日本興亡史」の研究」⑰』★『徳川幕府崩壊をソフトランディングさせた勝海舟(76歳)の国難突破力①『政治家の秘訣は正心誠意、何事でもすべて知行合一』★『すべて金が土台じゃ、借金をするな、こしらえるな』★『③ 『借金、外債で国がつぶれて植民地にされる』★『『昔の英雄、明君は経済に苦心し成功した』★『『他人の本を読んだだけの学者、専門家の審議会はダメ』(おれは学者が役に立たないということを、維新前からよく実験したヨ。学者の学問は、容易だけれども、おれらの無学の学間は、実にむつかしい』
2012/12/04 /日本リーダーパワー史(350)記事再録 ◎ …
-
-
日本リーダーパワー史(269 )まとめ『野口恒の連続講義> 今こそ政策立案者に問われているーインターネット江戸学を学べ>
日本リーダーパワー史(269) <まとめ『野口恒の連続講義・江戸知 …
-
-
日本メルトダウン脱出法(862)『一大新勢力「民進党」への期待が一向に高まらない3つの理由(上)』●『アルゼンチンが中国漁船を撃沈、拍手喝采した国は?(古森義久)』●『管理を強める「習近平経済学」への転換で中国は浮上できるか』●『10年後、約半分の仕事が消えても 生き残れる人はどんな能力を持っているか』
日本メルトダウン脱出法(862) 一大新勢力「民進党」への期待が一向に高 …
-
-
★10・世界一人気の世界文化遺産『マチュピチュ』旅行記(2015 /10/10-18>「神秘に包まれた『マチュピチュ』の全記録、一挙公開!」陸野国男(カメラマン)③
◎< 世界一人気の世界文化遺産『マチュピチュ』旅行記 (2015 /10/10- …
-
-
新国立競技場問題を含めて森喜朗 東京オリンピック組織委会長が日本記者クラブで会見(7/22)90分
新国立競技場問題を含めて森喜朗 東京オリンピック・パラリンピック組 …
-
-
日本リーダーパワー史(923)<世界サッカー戦国史(11)> -『W杯はフランスが優勝,日本大健闘!、新監督に森保氏…五輪代表監督と兼任』★『グローバルジャパン、「グローバルジャパニーズ」に脱皮できなければ、日本の強い、明るい未来はない』
日本リーダーパワー史(923) <世界サッカー戦国史(11) 監督に森保一 …
-
-
世界/日本リーダーパワー史(903)-『米朝会談はどうなるか、米国はイラン問題を優先し、 東アジア情勢は先延ばしで日本ピンチか!』(下)『トランプへの片思いに過ぎなかったのか安倍首相!』★『欧米流のポーカーゲーム対日本流の「丁か半か」の外交戦!』★『習近平主席の「終身皇帝独裁者」の今後!』
世界/日本リーダーパワー史(903) トランプへの片思いに過ぎなかった安倍首相 …
- PREV
- 『新型コロナウイルス/オミクロン株のスピード動向①』★『オミクロン株が世界的に猛威を振るう』★『オミクロン株は2ゕ月遅れで日本に襲来』★『ブースター接種率は米EUは3,40%なのに、日本は先進国ダントツの最低0,5%にとどまる大失敗』★『再び、後手後手の対応のスローモー岸田政権』
- NEXT
- 『最悪の国難(大津波)を想定して逆転突破力を発揮した偉人たちの研究講座』★『本物のリーダーとは、この人をみよ』★『大津波を予想して私財を投じて大堤防を築いて見事に防いだ濱口悟陵のインテリジェンス②』★『野口恒の震災ウオッチ』東日本大震災の復興策にも生きる「浜口梧陵」の業績ーー復興策の生きた教材-』
