前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

日本のメルトダウン(530)「沈没中のガラパゴス・日本=2030年、生き残れるのか』(5年前の現状分析、今はもっと早まるか?)

   

 


  
日本のメルトダウン(530

 

「日米中興亡の120年目」の行方は-

 

「世界における日本」の政治経済社会的な位置関係を確認する

には地政学的軸と空間軸(歴史)の交叉点の移動状況をチェック

する必要がある。5年前(2009年)の漂流状況をわがメモ

から振り返り、どこまで流されたか、確認したい。

 

前坂 俊之(ジャーナリスト)

 

  3/11からまもなく3年」だが、政府が、25日に決めた新しいエネルギー基本計画の後ろ向きの変われない原子力政策に世界が呆れている。

  今年は「日清戦争から120年」「英米のバックアップによってポーツマス講和条約によってかろうじて引き分けた日露戦争から110年」「日本人支援により孫文が実現した近代中国誕生の辛亥革命(1911から103年」「第一次大戦勃発(1914)から100年」

  来年は「第2次世界大戦の日本敗戦」「日米戦争敗戦」(1945年)から70年と「歴史のターニングポイント」が次々に襲ってくるが、「歴史忘却病」「歴史音痴」たちが再び失言、暴言をくりかえさないか、きになる。そこで過去ログでもう一度歴史を学びたい。

 

国際コミュニケーション論・最終講義(15)    2009、1,21   前坂 俊之


<ジャーナリスト、研究生活40年を振り返る>

『グローバリズムで沈没中のガラパゴス・日本=2030年、生き残れるのか』


<ガラパゴス化
とは↓↓ > 

市場が外界から隔絶された環境下で独自の発展を遂げ、その結果として世界標準の流れからかけ離れていく状態をやゆした言葉。2008年、日本の携帯電話市場を形容するものとして登場した。
日本のケイタイはいち早く第3世代を出し、高機能、多機能化、技術化では、世界の携帯電話市場をリードしたが、世界市場ではノキアが圧倒して世界標準となっており、日本のケイタイは世界市場では競争力が全くない。

ガラパゴスは南米チリから1000km離れた赤道直下の孤島、生物は長い間、外敵が侵入してこない状態(鎖国)が続いたため、独自の進化を遂げ、固有種となった。19世紀になってグローバリズムで人間と外来種が侵入し、種の存続、絶滅の危機が迫っている。

地政学的に太平洋の孤島にすむ日本人は、文化、風土、民族、精神的にも島国根性が抜けない。

徳川時代の250年の鎖国政策などが重なり閉鎖的な日本文化は独自の進化を遂げ、そのコミュニケーション態度、集団主義、反個人主義、ダブルスタンダード、ひきこもり体質、外国人の排斥排除、政治、経済、社会、文化すべてのシステムにガラパゴス体質が抜きがたくある。これらを総称して「ガラパゴスジャパン」(GJ)現象とここで呼ぶ。


<ガラパゴス化
は=グローバリズム(「フリー」「フェア」「グローバル」)とは対立概念。
<総ガラパゴス化>とは危機・絶滅のサインだが、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」
体質の多くの日本人なので気がついていない。

  「ガラパゴスジャパン」(日本総崩れ)=政治、外交、経済、IT、インターネット、生活、福祉、年金、教育、ジェンダー、文化などなど多くの分野で国際順位は下位へ転落、衰退の一途

  「政治ガラパゴス」=2代続いて自民党首相政権投げ出し、世襲議員は3割、(米国は1割)麻生首相は最後の将軍になるのか、戦後60年間、政権交代のない不思議な日本。

  「経済ガラパゴス」=国民1人当たりのGDPは20年間で19位と先進国で最下位に、経済大国から「富国中流民」から「富国貧国下流民」へ転落、年収200万以下が1千万人以上。

  国家倒産=日本の借金(債務残高)は916兆円(2007年度)、対GDP比の債務残高の国債比較では日本は179で最悪、米国(62)、英国(47)ドイツ(68)、イタリア(118)

  人口減少社会、超高齢化社会(65歳以上の人口比23%、3000万人時代へ)、平均寿命は男女総合で世界一,男性は79で3位、女性は86,1で10年連続で世界一。

一人の女性が一生に生む子供の数を示す<合計特殊出生率は1,27。世界平均は2.55で日本は184位(195ヵ国中)、米国は2,05.子供、若者の少ない1人暮らしの老衰退国へ。

  日本の食糧自給率は40%、エネルギー自給率は20%(原子力を含む)、石油などではわずか5パーセントと先進国では最低、最悪。カントリー・リスクを無視して、メディアは飽食、美食をあおり、コンビに文化とともに「フード・マイレージ」は世界最悪。

  日本は擬似議会制民主国家(民主主義もどき)で西欧的な個人、市民主義がない、中央集権・封建的・官僚政治国家であり、その面で絶滅種族の特異な進化を遂げた絶海の孤島・ガラパゴスと同じ体質。「美しい日本」「日本型経営」の美徳を説くのは危険である。

  日本の統治システムは封建主義的、国家主義、市場主義、官僚主義,(儒教型社会),資本主義,民主主義をミックスだが政治家主導ではなく、キャリア中央高級官僚がそれぞれの省の利権を最大限主張して政治を仕切る影の主役である古い形の官僚行政。選挙は形式的な儀式化。政治、官僚行政、司法、財界、マスコミが総癒着、護送送船団方式で、国家運営、権力の中枢が不在、説明責任の不在の非民主的な政治が続いている。

  民主主義原則の政治、立法、行政、司法の3権分立が機能せず、立法統治能力のない政治、官僚万能主権国家、司法は憲法判断を避け、刑事裁判の有罪率は995%3権分立放置国家。その点で日本は前近代的な体質から脱皮できず、徳川幕府の幕藩体制が明治以降、軍閥、官閥政治、官僚政治として未だに続く。国家無責任体制=丸山真男の『超国家主義日本』と今も同じ。政財官マスコミの鉄の四角形が続く。

  <ガラパゴス・メディア>国民の知る権利に応え、権力を監視するジャーナリズム、メディアがない。ニュースレターやエンターテイメントテレビはあるが、真のジャーナリズムに値するものはない。記者クラブという談合装置で情報垂れ流し、政治、官僚、財界、マスコミの総癒着体制は続く。

  <イグアナ化する日本人>儒教精神、東大を頂点にした学歴主義(学力より学歴、実力より肩書き)形式主義、情緒、感情主義。個人主義ではなく利己主義。個性の排除、拝金主義、非論理的な思考、本音と建前のダブルスタンダード、集団、画一主義、道徳的な勇気の欠如、島国根性、西欧コンプレックス、アジア蔑視、官僚支配、長いものには巻かれる、非科学主義、仕方がない、あきらめ、保守的、ブランド主義、寄らば大樹の陰、安定志向。歴史健忘症、中国敵視論、大局観、戦略的思考の欠如。アジア人の自覚の欠如。

   西欧的な「個人」と「社会」という概念が無い。匿名主義でいじめ、うつになり多数、強いもの、世間・空気に支配される大衆迎合主義、KYに支配される国、 内向き、なれ合いいじめ、異端排除。 論理より感情、情緒の優先。周囲の顔色を見て状況追随主義。自己主張をしない、 男尊女卑、根強い女性差別など身分制度が依然続く。自ら変革できない羊のようにおとなしい日本人は『チェンジ』「変革できるのか」

 

             <まとめ>↓↓↓

 

   GDP Gross Domestic Produc、国内総生産)、経済至上(拝金)主義からGNH(Gross National Happiness国民総幸福量)への市民幸福主義へ

   「ガラパゴス日本」から「多民族多文化国家」へ脱皮できなければ、2030年
には日本は死へ→国家破産、世界へ影響力のない衰退国家に・<
Change!>

 

日本のメルトダウン(529)「日米中興亡の120年目」-日本衰亡への道の「ノー・リターン・ポイント」を超たのか」http://maesaka-toshiyuki.com/top/detail/2460

 

 - IT・マスコミ論 , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本リーダーパワー史(355)<日本の最も長い決定的1週間>『わずか1週間でGHQが作った憲法草案②』

日本リーダーパワー史(355)                <日本の …

no image
『『リーダーシップの世界日本近現代史』(277)★-『35年ぶりに、懐かしのイスラエル第3の都市・ハイファを訪ねました。』★『エルサレムでは偶然、岩のドームの金色屋根に接近し、数名の自動小銃武装の警官からムスリム以外は接近禁止と言われ写真だけは撮りました』

  2018/02/24  『F国際ビジ …

『Z世代のための日本の超天才人物伝②』★『独学/独創力/創造力の創り方』★『約120年前に地球環境問題、エコロジー研究に取組んだ「知の巨人」南方熊楠のノーベル賞をこえた天才脳はこうして生まれた(2)』

 シャイな性格、柳田国男との面会の笑い話 熊楠は男性的で豪放磊落な面とシャイな性 …

no image
最高に面白い人物史⑦人気記事再録★『日本が世界に先駆けて『奴隷解放』に取り組んで勝利したマリア・ルス号事件(明治5年7月)を指揮した」『150年前の日本と中国―副島種臣外務卿のインテリジェンス』

  2019/04/08日本リーダーパワー史(976)ー   …

no image
池田龍夫のマスコミ時評(98)◎『一段と深刻化する汚染水、政府の〝逃げ腰〟 に呆れる(10/28)』

 池田龍夫のマスコミ時評(98)   ◎『一段と深刻化する汚 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(146)再録★『昭和戦後宰相最大の怪物・田中角栄の功罪ー「日本列島改造論』で日本を興し、 金権政治で日本をつぶした』★『日本の政治風土の前近代性と政治報道の貧困が重なって、日本政治の漂流が続く』★『 2014/12/09 /安倍首相は「土光臨調」で示した田中角栄の最強のリーダーシップを見習えー<言葉よりも結果>だ』

2015/07/29 / 日本リーダーパワー史(576)記事再録 日本 …

no image
世界/日本リーダーパワー史(905)-『朝鮮半島危機より早く中東情勢が緊迫化!』★『トランプ米大統領はイランとの核合意の破棄を8日(日本時間9日)に発表するのか?』★『もし、2015年のイラン核合意が保たれなかった場合には、「戦争の真の危険性が生まれる」とグテーレス国連事務総長は警告する』

世界/日本リーダーパワー史(905) トランプ米大統領は7日、ツイッターへの投稿 …

no image
人気記事再録/『ニューヨーク・タイムズ』で読む日本近現代史①ー日本についての最初の総括的なレポート<「日本および日本人ー国土、習慣について>

    2012/09/10 の記事   …

no image
池田龍夫のマスコミ時評(22) 普天間基地打開と日米交渉ー 菅直人・新政権の試金石に

  池田龍夫のマスコミ時評(22)   普天間基地打開と日米 …

『Z世代のための<憲政の神様・尾崎咢堂の語る「対中国・韓国論⑤」の講義⑬』★『日中韓150年対立・戦争史ー尾崎行雄の「支那(中国)滅亡論(下)」(1901年(明治34)11月「中央公論」掲載)『清国に政治的能力なし。なぜ税関の役人はすべて外国人か、日本人なのか?中国人はいない不思議の国?』

    2013/07/12 &nbsp …