『Z世代のための百歳女性学入門(65)」★「女性芸術家たちの長寿/晩晴学」★『宇野千代(98歳)の晩晴学「何事も、くよくよしないこと、いつもヨーイドンの姿勢をとること。トシのことは一度も考えたこなんかないわ。イヤなことがあってもすぐ忘れれば、気持ちが明るくなる。失恋したって、くよくよしないから別の男がすぐ見つかるのよ。もう一度結婚したいわよ』
『リーダーシップの日本近現代史』(186)
「女性芸術家たちの長寿・晩晴学④」記事再編集
前坂 俊之(ジャーナリスト)
●明治時代の平均寿命は50歳ほどですから、90歳近くまで活躍したという長寿者は、寿命ののびた現在では100歳以上となりますね。数少ないですね。結局、時間的に長生きしたというよりも、晩年に何をしたか、人生の質が大切なのはいうまでもありません。晩年学よりも『晩晴学』こそ大切です。
★☆<女性のほうが長寿であり、現在の日本のセントナリアンの人たちの80%が女性ですが、やっぱり女性のほうが元気で長生きですね>
●『91歳でベストセラー自伝『生きていく私』を出した宇野千代(一八九七―一九九六)は美人作家で恋多き女性で、その人生は波乱万丈ですね。
1922年(大正11)、25歳で作家の尾崎士郎と結婚したが、尾崎が新しい女を作っで離婚。こんどは画家の東郷育児と同棲するがこれも東郷の女問題で離別。この愛と別れを『色ざんげ』などで作品化して一躍有名に。次は新聞記者・北原武夫(その後作家)と結婚した。これまた北原の不倫で破綻、離婚したという波乱万丈そのもの。80歳過ぎてもいつも美しい和服姿で、ほんのり薄化粧をして年寄りの感じが全くしない。最後まで美しく、明るく可愛い人で、その精神の持ちよう、健康法も並ではなかった。
八十三歳のとき、広いマンションの最上階に住み 寝室も書斎も台所もかねただだっ広い開けっ放しの二十畳ほどの広さの部屋で、執筆し、執筆の合間に毎日決まってこの中を1,2万歩歩く。徹夜マージャンも平気というから、スーパー女傑である。
食事の時間も朝が七時、ヒルが十二時、夜が五時。間食は一切しない。食事は自分で作って、片づける1人暮らし」ヨーイドン教の教祖だと冗談をいっては笑わせる。
①何事も、くよくよしないこと、
②いつもヨーイドンの姿勢をとっていること。
③トシのことは一度も考えたことなんかないわ。
④イヤなことがあってもすぐ忘れ、気持ちが明るくなります。
⑤失恋したって、くよくよしないから別の男がすぐ見つかるのよ。
⑥もう一度結婚したいと思っているのよ」と明るくおっしゃる。
この年、『生きて行く私』を新聞に連載して
100万部突破する大ベストセラーを出し、宇野千代ブームを起こした。
⑦「私はなんだか死なないような気がするの」
が口癖だった彼女は1996年六月、九十八歳で亡くなった』

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