前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『50,60,70歳のための晩年長寿学入門(93)★『エジソン(84)の<天才長寿脳>の作り方①」★『発明発見・健康長寿・研究実験、仕事成功10ヵ条①』★『生涯の発明特許件数1000以上。死の前日まで勉強、研究、努力を続けた生涯現役研究者ナンバーワン』

      2024/08/26

 

 

 2015/01/01百歳学入門(93)再録

隠居は非健康的である。死ぬまで研究、100歳までは引退しない。
人生は短い。やりたいと時に徹底してやる。休むことは錆びることだ。
眠るな、人問の全睡眠時問を減らせば能力は増大する。
理論よりも実験-数学よりも、徹底した実験を重んじた。データなし
には研究できない。すべてデータでやる
 
 
トーマス・アルパ・エジソン(18471931
 
生涯に1000件以上の発明し「発明王」と呼ばれた。生涯の特許数1000余。死の前日
まで勉強をし続けたエジソンこそ、生涯学習の先駆者といってよい。
 
193110月21日午後10時、アメリカ中の灯が消えた。エジソンの
死を悼んで、全国民が祈りを捧げた。
 
 
第一条 隠居は非健康的である。死ぬまで研究、100歳までは引退しない。
 
 
①  晩年のこと、彼はある記者からそろそろ隠居の時期にきているのではないかと問われた。それに対して、「私は決して隠居しない。隠居とは、非健康的だと思っているから」と答え「100歳になってから引退しても遅くない」と付け加えた。
 80歳の誕生日を迎えた時、新聞記者に「あなたはいつまで研究を続けられますか?」と質問され、「葬式の前日まで」と答えた。
そんな彼の生涯の情熱を支えたものは飽くなき探究心で、「あらゆることに興味がある」と語っている。
 
第2条 人生は短い。やりたいと時に徹底してやる。休むことは錆びることだ。
 
16歳で放浪の旅に出たエジソンは、電信技師の仕事と勉強に夢中だった。その当時にも食事を勧められて、「今は食べない。することが多すぎるし、人生はとても短いんだから」と語った。祖父が103歳まで生きた長寿の家庭に育ちながら、人生は短いと言ったのはなぜか。それは彼のやりたいことが余りにも多かったからである。
 
 彼が、「休むことは錆びることだし「収穫はたまたま実るもので、一生に一度ないかも知れない」と発言。「
彼は昼も夜も研究室で勉強していた。1日の時間とか1週間の曜日など問題にしなかった。疲れ切った時は、発明の仕事のほとんどを夜やったようで、夜中より日中に眠ることのほうが多かった」といわれる
 

第3条 眠るな、人問の全睡眠時問を減らせば能力は増大する。

 
 世の中の多くの人は眠り過ぎると、エジソンは考えていた。
 
人間の全睡眠時問を減らせば能力は増大する。ナポレオンは3時間しか眠らなかったいうが、エジソンも同様に眠らない人であった。
 「人間の全睡眠時問を減らせば、能力は増大する。人は少しでも眠らなければならないという理由はない。現代人が過去の人より睡眠が少ないのと同様、将来の人は現代人よりずっと眠る時間が少なくなるだろう」
 
彼の眠りに関するエピソードは多い。一度に15分しか眠らなかったといわれる。15分で飛び起きて、以後120時間もぶっ通しで研究を続けたこともある。
 
「どうせ人間はいつか長い眠りに落ちなくてはならない。その前にそう長く眠る必要がどこにある。余りたくさん眠るのは、精神的にも肉体的にもよくない。だから人間はできるだけ目を覚ましているべきだ」と部下たちに話していた。
 
寝たいときに寝る、食べたいときに食べる。思いついた時に行動する、というのがエジソン流の研究の秘訣だったようだ。

第4条―理論よりも実験-数学よりも、徹底した実験を重んじた。データ
なしには研究できない。すべてデータでやる
 
過去の理論にとらわれることなく、すべて自分の日で確かめ、自分でデータを蓄積し、研究を進めるのが彼のやり方だった。
彼はまた、思いついたことをすぐに書きつけるメモ魔でもあった。84年間の人生に残したノートの数は3400冊に上った。
エジソン研究所の標語は、「10日ごとに小さな発明、6か月ごとに大きな発明」だった。
彼の発明への情熱は「大衆を苦しい労役から解放し、その上で最大限の幸福と繁栄をもたらすために、私は自分の及ぶかぎりのあらゆることをやってみたい。それが私の熱望である」
 
その方法論は完璧なデータ主義といえるもので、E・H・ジョンソンは次のように記録に残している。
エジソンが最初の結婚をした当時のことで、自動電信装置と取り組んでいた時のことだ。
 
「ある晩、私が行ってみるとエジンは化学薬品の山と化学の本の中に埋まっていた。本は床の上に一冊ずつ積み重ねたら5フィートの高さになったろう。彼はこれらの本を、ニューヨーク、パリ、ロンドンに注文した。夜を日についで研究し、そのまま机で食事をし、椅子で眠った。
 
第5条 本は6週間で読破し、一冊ごとに抜き書きをやり、処方に従って2000種の実験を行ない、世界でひとつだけの答を作った」
これが彼のやり方だった。

   

                         

                                                  

 - 人物研究, 健康長寿, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本メルトダウンの脱出法(555) 「リーダー不在の日本、何よりダメな日本のオヤジ」◎『有能なリーダー候補はどこにいる?』

    日本メルトダウンの脱出法(555) &nb …

『オンライン講座/日米戦争開戦の真珠湾攻撃から80年⑫』★『 国難突破法の研究⑫』★『東日本大震災/福島原発事故発生の3日前の記事を再録(2011/03/08)』★『ガラパゴス/ゾンビ国家になってはいけない』★『ロジスティックで敗れた太平洋戦争との類似性』★『1千兆円の債務を抱いて10年後の2020年以降の展望はあるのか?」

    2020/01/23『リーダーシップの日本近現代史』 …

no image
世界、日本メルトダウン(1017)ー「トランプ操縦の『エアホースワン』は離陸後2週間、目的地も定まらず、ダッチロールを繰り返す」★『仏大統領選 ルペン氏が首位 左派アモン氏低迷 世論調査』→『トランプ大火災は「パリは燃えているか」(第2次世界大戦中のヒトラーの言葉)となるのか!

  世界、日本メルトダウン(1017) トランプ操縦の『エアホースワン』は離陸後 …

no image
記事再録/知的巨人たちの百歳学(134)『本田宗一郎(84歳)』ー画家シャガール(97歳)に会ったいい話「物事に熱中できる人間こそ、最高の価値がある」

2015/03/11 / 百歳学入門(105) スーパー老人、天才老人 …

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ㊺』3/11 『NYT』 Fukushima’s Continuing Tragedy ー福島の継続する悲劇

  『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ㊺』 &nbsp …

no image
『日本戦争外交史の研究』/『世界史の中の日露戦争』ー『北清事変後の北京議定書(1901)で各国の軍隊は相次いで引き上げたが、ロシアは満州に居座わり、さらに朝鮮に侵攻し軍事基地を築いたため、日本は日露開戦に踏み切った』①『ロシアの満洲撤兵問題の推移』

 『日本戦争外交史の研究』/『世界史の中の日露戦争』 『北清事変後の北京議定書( …

百歳学入門(152)元祖ス-ローライフの達人/「超俗の画家」熊谷守一(97歳)② ひどい窮乏生活の中で、3人のわが子を次々に失う。 しかし、病児を医者にかけるために絵を描き、 絵を売ることはできなかったのです。

  百歳学入門(152)   元祖ス-ローライフの達人・「超俗の画家」 …

no image
★『2017年は世界大乱、アジア激震の幕開け』-『トランプ大統領誕生で『日本沈没は加速されるか』、「しぶとく生き抜くか」の瀬戸際』(上)

  トランプ大統領誕生で『日本沈没は加速されるか』「しぶとく生き抜くか」の瀬戸際 …

「王の子供は王じゃない。王になるのは能力者」=南インド映画「数学の天才・アーナンド先生の教室」(2019年制作)をみて、いたく感動した。インド映画は哲学的、アクション、歌、ダンス、ラブコメディーあり、てんこ盛りで超楽しいよ。

  「王の子供は王じゃない。王になるのは能力者」 このところ、インド映 …

no image
 世界の最先端テクノロジー『見える化』チャンネルー【BBC】 人工知能が兵器に使われたら……ホーキング博士ら警告』●『ニック・ボストロム: 人工知能が人間より高い知性を持つようになったとき何が起きるか?」●『TEDのT:未来を形づくる驚嘆のテクノロジー【すごい技術】』●『マーチン・ヤクボスキー:文明の設計図をオープンソース化する試みについて』

 世界の最先端テクノロジー『見える化』チャンネル   【BBC】 人工 …