前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

★『百歳学入門』(165)『中曽根康弘元首相は来年(2018年)5月で100歳を迎え、歴代宰相の中では最長寿となる。★『中曽根流の百歳長寿10ヵ条とは』『未来は考えないね。今を充実させていくことで精いっぱいだ。未来は神様が与えてくれるものだ』』★『 いつまで生きるということが、人生だとは思っていない。「人生、みんな途中下車するけど、 俺は途中下車しない』★『(長寿の秘訣に対して)キミ、それは使命感だよ』

      2022/02/03

 

     ★『百歳学入門』(165)

 

中曽根康弘元首相は来年(20185月)で100歳を迎え、歴代宰相の中では最長寿となる。

中曽根氏は田中角栄と同期の政治家であり、中曽根流の『首相公選論」「憲法改正」などを一貫して唱える

政治哲学を実践し、小派閥で独力で苦心惨憺の末、首相の座を射止めた。

首相在任中に『行政改革』を断行し『土光臨調』を成功させ、「風見鶏」とマスコミにさんざん叩かれながら

レーガン大統領との日米同盟を不動のものにした有言実行、知合一致のその政治姿勢は、戦後政治の中でも、

傑出したリーダーシップのある政治家である。

その信念の実践が百寿・政治家になった所以であろう。

 

田中茂著「『100歳へ!』中曽根康弘の長寿の秘訣」(光文社 2014年)は、その中曽根氏の長年の秘書をつとめた

田中氏が『長寿の秘訣』に迫っており、超高齢化社会を迎えた日本で、

高齢者は老年をどう生きるか―大変参考になる健康法、精神力が満載なので、紹介する、

中曽根康弘(1918年(大正7年)527 – 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9B%BD%E6%A0%B9%E5%BA%B7%E5%BC%98

 

<田中茂著「『100歳へ!』中曽根康弘の長寿の秘訣」光文社 2014年)から引用、転載させていただきました>

 

第1条「(歳を取ることで見える世界が変わってきたか)との問いにーー、それは視野も広がるし、人間や世界に対する見方が深まってくる。しかし、具体的に変わったな、と感じるようなことはないね。」

 

2条 「(長寿の秘訣は?)ーー人間の生に対する忠実性。また、運命に対する従順性。つまり、運命に反抗しないこと。そこに心の安定を持続する。それが長生きのもとだよ)

 

3条「(長寿の秘訣は?)―――座禅をやったり、自分で生きる意味というものを昔は考えたりしたものだ。

結論は運命に従順だと、人生に忠実だと。あるいは人生というか、天命に忠実であることだ」

 

第4条 「(長寿の秘訣に対して)キミ、それは使命感だよ。」「使命感とは豊かで、世界に発信できる強い

日本を創ること、その状態を国民が享受できること、そのために勉強すること」

 

第5条 -「長生きの秘訣は!は」―― 精神の安定とストレスを持たないこと。歳を取ると過去に

対する思いか、これから生きるわずかな時間に対する思いとかね、そういう感慨にふける朝とか、夕べとか、

そういう時間帯があるね。

 

第6条 - 『未来は考えないね。今を充実させていくことで精いっぱいだ。未来は神様が与えてくれるものだ』

 

7条「昔は、人生は60年と言ったからねえ……。問題は歳を取る長さよりも、何をやってあの世に行く

かということだ。何をやるかということを考えて、そのほかのことはあまり考えないようにしている。

それは無駄だと思っている」

 

8条 -「 いつまで生きるということが、人生だとは思っていない。「人生、みんな途中下車するけど、

俺は途中下車しない」と色紙に書いてから私に見せ、ニヤリと笑った。

 

 

9条「(大隈重信は人生125歳と言いましたが、人間はいくつぐらいまで生

きられると思いますか?)――「そういうことは、意味がないと思っているんだ。今を生きることが

人生だと思っているから。いつまで生きるということが、人生だとは思っていない。だからそんなことは考えない」

 

10条  『今を生きるとは、今何をなすべきか、という意味でもある。それが、充実した人生を送ることに

つながるのです。高齢化社会をどのように生きるか、その答えがまさにここにある』

 – 人物研究健康長寿現代史研究

 - 人物研究, 健康長寿, 現代史研究, IT・マスコミ論

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本リーダーパワー史(233)●『尾崎行雄の見た明治のリーダーー明治天皇、大隈重信、伊藤博文、山県有朋らの性格』

日本リーダーパワー史(233)   <憲政の神様・ギネス政治家の …

●『徳川封建時代をチェンジして、近代日本を開国した日本史最大の革命家・政治家は一体だれでしょうか講座②』★『国難の救世主「西郷隆盛のリーダーシップはー「敬天愛人」「命も名誉も金もいらぬ」「子孫に美田を残さぬ」が信条』★『これだけの大民主革命をやり遂げた政治家は日本史上にいない』

  2017/10/29    …

日本リーダーパワー史(775)『 明治史の謎を解く』-『 日英同盟前史ー北清事変(義和団の乱)で見せた日本軍 のモラルの高さ、柴五郎の活躍が『日英同盟』締結の きっかけになった』

 日本リーダーパワー史(775)   明治史の謎を解く 日英同盟前史ー北清事変( …

no image
『国葬でおくられた人びと』・・元老たちの葬儀」★『伊藤博文、大山巌、山県有朋、東郷平八郎、山本五十六、吉田茂まで

  『国葬にされた人びと』・・元老たちの葬儀    …

no image
「英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など 外国紙は「日韓併合への道』をどう報道したか⑥ 「英タイムズ」<明治40年7月19日付>「朝鮮・ハーグ密使事件』

 「英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など 外国紙が報道した「日韓併合への道 …

★5『東京・目黒区ぶらり散歩』-『瀧泉寺(通称・目黒不動尊)は歴史景観と緑がいっぱいで中々良かったですよ。

目黒の瀧泉寺(通称・目黒不動尊)を散歩した。緑がいっぱいで中々良かったですよ。 …

『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(163)』「イスラエルに魅せられて再訪 2016 /1」レポート(8) 『古代都市エリコ(Jericho )』パレスチナ自治区①

『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(163)』 「イスラエルに魅せ …

no image
『オンライン百歳学入門』★「富岡鉄斎(87歳)ー『創造脳は長寿脳である』★『 万巻の書にかこまれて、悠々自適の晩年』★『万巻の書を読み万里の路を行くー鉄斎芸術の源泉とは』

    2019/06/19  『知的巨 …

世界、日本の最先端技術『見える化』動画チャンネルーJapan IT Week(秋)ーフューチャーショップの『Amazonログイン、ペイメントの実力と自社サイトECにもたらしたもの』★『Amazonログイン&ペイメント EC市場を変える、その影響力』

               世界、日本の最先端技術『見える化』動画チ …

「百歳・生き方・死に方-臨終学入門(118)酒で蘇生した「酒仙」横山大観(89)の「死而不亡者寿」(死して滅びざるもの寿)

「百歳・生き方・死に方-臨終学入門(118) 酒で蘇生した「酒仙」横山大観(89 …