『リーダーシップの世界日本近現代史』(284)★『医師・塩谷信男(105歳)の超健康力―「正心調息法」で誰でも100歳まで生きられる』★『 「生れるということは「生きる(息きをすること)、これが人間の最初であり、水を飲まなくても飯を食わなくても、多少は生きられる。ところが息が止まるとと生きていけない。息を引き取り臨終となる。これが根本!」』
2015年3月29日/百歳学入門(109)記事再録
医師・塩谷信男(105歳)の超健康力―「正心調息法」で誰でも100歳まで生きられる
塩谷信男(しおやのぶお)1902・3・24~2008・3・14 105歳、医師。生命線療法と独自の治療法(真手)により治療。「正心調息法」を普及にまい進
-
①常に前向きに考え、感謝を忘れず、愚痴を言わない。これが正心です。
-
東京・渋谷に内科医院を開設したのが1932(昭和六)年。そして1986(昭和六十一)年、81歳で閉院するまで半世紀以以上にわたって第1線の医師として活躍した。百歳を超えた現在も自ら考案した「正心調息法」の普及のため、講演、執筆活動と多忙な日々を送る。
幼いころは虚弱体質でよく病気した。丈夫になりたいがために学んだのが、当時、伝染病の権威だった東大医学部教授・二木謙三が提唱する「二木腹式呼吸法」である。これが「正心調息法」の土台となった。
➁「正心調息法」で誰でも百歳まで生きられる
「正心」とは冒頭の三つを実践・実行すること。この生き方が基本にあっての呼吸法であり、誰でも百歳まで生きられると説いてやまない。
ではその呼吸法とはどのようなものか。赤ん坊のように「正しく息をする」ことである。
-
➂鼻から息を吸って丹田(たんでん)に息をため、「呼息、充息、吐息、小息、静息」の順に静かに吐き出す。
-
「正心」とは冒頭の三つを実践・実行することである。赤ん坊のような呼吸とは、深い腹式呼吸であり、日本には昔からあつたもので、鼻から息を吸って丹田(たんでん)に息をため、「呼息、充息、吐息、小息、静息」の順に静かに吐き出す。これを二十五回繰り返す。最後の静息のときに、プラスのイメージを頭に描いて念じると効果は抜群という。これで自らの腰痛、前立腺肥大症を完治させた。
-
ただ呼吸をするのではなく、きちんと腹式呼吸をすれば、精神状態も素晴らしいものになる。。そのためには姿勢を正しくすることが肝要であり、そうすると一本、筋が通る。逆に姿勢が悪いと短命を招く。長寿を保った名だたる高僧や武将らは、こうした正しい呼吸法を会得、それを実践していたのである。
④生きるとは「息る」こと
-
現代人は浅い息しかしなくなったため、人間そのものも浅くなったと喝破、生きるとは「息る」ことだと力説する。当の塩谷も正しい呼吸法を実践し続けたからこそ元気そのものである。
-
⑤百歳は長寿ではなく人寿。それから先が長寿、天寿というのです。
百歳前後に自らの長寿実践方法について『不老力』『百歳だからこそ、伝えたいこと』『人間百歳自由自在』などを次々に出版した。百歳を超えても週一回はゴルフを楽しむ超人ぶりで、周囲を驚かせた。
ゴルフを始めたのは三十代になってから。肺結核や化膿憧腹膜炎などの大病を患ったので、体力をつけることに腐心した。考えて打つこと、芝生の上を歩くこと、いずれも体にも頭にもいいという。そして爪先の広い靴を履く。
-
⑥「足心(そくしん)―人間は足をすぼめて歩いてはいけない」
「人間は足をすぼめて歩いてはいけない。なるべく足の指をのびのびとさせて歩くことが長寿を招き寄せる。昔の人は足心(そくしん)と言っていたぐらい大事にした」と。
だから若い人が履く、つま先の尖った窮屈そうな靴を見ると「ああ、この人は長生きしないだろうな」 と可哀相に思うと言う。
-
⑦食生活は若いころから玄米と生野菜が中心。
食生活は若いころから玄米と生野菜が中心。好物は南京豆で、薄皮のままよく噛んで食べる。白米は「大事な栄養素がすべて削られた残りものだから」と避けて、もっぱら玄米食一筋。「よく噛んで食べると、栄養素もとれ、満腹感も得られる。早めし早食いは自殺行為だね」と。
健康であること、長寿であることは一体でなければならない。「健康法で長生きしたという人はある程度はいるけど、生きてない人も多い。つまり病気がちだったり、寝たきりだったり。健康長寿とは人の役にたち、おのれの人生を楽しんでこそなのだ」
⑧まだ百歳は通過点に過ぎない
「私は百歳まで生きようと思ったのではない。生きるはずだと思った。生きるのが当然だと思った」。神から与えられた正しい呼吸法を実践・実行してさえいれば、人間というものは百歳まで生きて当たり前という考えだ。
「私はこれから天寿を生きるわけだ。まあ、あと十年は生きられると思うよ。だって正しく生きているからね」
歯はすべて自前、足腰も丈夫な塩谷翁は百歳を通過点と考えて自信たっぷりであった。
関連記事
-
-
速報(23)『日本のメルトダウン』35日目ー◎福島原発の廃炉はチェルノブイリより困難=独重機メーカー●
速報(23)『日本のメルトダウン』35日目 ◎福島原発の廃炉はチェルノブイリより …
-
-
『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(26)』プラハ(チェコ)の美しい旧市街と「歴史的大事件の広場」をぶらり散歩する」(2015/5/7,8)
2015/07/11 『F国際ビジネスマンの …
-
-
知的巨人の百歳学(160)/記事再録/2010/01/25 百歳学入門⑨『10年前の日本超高齢社会の現実と過去と未来の考察』★『私なりの解決/研究本「百寿者百話」前坂俊之著 海竜社(2008年)を出版』
2010/01/25 百歳学入門⑨ …
-
-
★『オンライン百歳学入門動画講座』★『鎌倉カヤック釣りバカ人生30年/回想動画記』/『母なる鎌倉海には毎回、大自然のドラマがあり、サプライズがあるよ!
私も今年はどうやら古希(70歳)らしい、ホント!、ウソでしょうと言いたくなるよ。 …
-
-
日本メルトダウン(945)★『中国と同じ「ガラパゴス国家統制・不自由資本主義体制の強化へ、日本沈没先延ばし愚策!』●『4社に1社、公的マネーが筆頭株主 東証1部―市場機能低下も』●『株式市場は「隷属への道」を歩む 小平龍四郎』●『マイナス金利「量・質とも緩和余地ある」黒田日銀総裁』●『事なかれ主義の「無責任の体系」が日本を滅ぼすー法を超える「過剰なコンセンサス」のリスク(池田信夫)』
日本メルトダウン(945) ➀中国と同じ『日本ガラパゴス国家統制、 管理不 …
-
-
『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(114)』「5/6 プラハ(チェコ)は「ヨーロッパの魔法の都」「建築博物館の町」をぶらり散歩、その美の街に 息をのんだ①
『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(114)』 「5 …
-
-
日銀の黒田総裁が27日に日本記者クラブで「原油価格と物価安定」と題して講演し、「PB黒字化は第一歩」財政再建に強い意思を示した
日銀の黒田総裁が27日に日本記者クラブで「原油価格と物価安定」と題して講演し、 …
-
-
日本リーダーパワー史(952)ー『政府はこれまでの方針を大転換し、外国人労働者を受け入れの入管難民法案を提出、来年4月からは14業種で計約4万人を受け入れる方針』★『日米戦争の引き金になった「排日移民法」、大正時代に米国カルフォルニア州の日本人移民と現地の白人住民の間で生活、宗教、経済観念などで摩擦、対立がおこり「米国に同化できない民族だ」として1913年に「排日移民法」が成立した』
日本リーダーパワー史(952) 人口減少、深刻な人手不足対策として …
-
-
★『百歳学入門』(165)『中曽根康弘元首相は来年(2018年)5月で100歳を迎え、歴代宰相の中では最長寿となる。★『中曽根流の百歳長寿10ヵ条とは』『未来は考えないね。今を充実させていくことで精いっぱいだ。未来は神様が与えてくれるものだ』』★『 いつまで生きるということが、人生だとは思っていない。「人生、みんな途中下車するけど、 俺は途中下車しない』★『(長寿の秘訣に対して)キミ、それは使命感だよ』
2016/11/02   …
-
-
百歳学入門(102)日本最長寿の徳川家三代指南役・南光坊天海(108歳)の養生訓ー上野公園内の「墓碑」で長寿健康を祈る
百歳学入門(102) 日本最長寿の徳川家三代の指南役・南光坊天海(108歳)の養 …

