『リーダーシップの日本近現代史』(268)★「昆虫記(全10巻)を完成したファーブル(91歳)は遅咲きの晩年長寿の達人』★『56歳で第1巻を刊行、生活苦と無名の中で全10巻を30年かかってやっと完成した』★『どんな虫にも役割と価値があり、無駄な死などない』★『死は終わりではない、より高貴な生への入り口である』
2020/01/31
2013/07/30 / 百歳学入門(79)記事再録
▼「昆虫記(全10巻)を完成したファーブル(91歳)ー身近な庭、海、山々の自然ワールドを観察すれば楽しみいっぱい、幸せいっぱい
前坂 俊之(ジャーナリスト)
「画家、学者は長生き」といわれる。好きな研究を個人でストレスなくできる。-好きな研究に情熱を傾けて時間をわすれて没頭するのが脳を活性化して、長寿になるのであろう。そんな独創的な長期の研究者、コレクターは長生きする例が多いが、その世界的な代表例の一人がファーブルといえよう。日本でも植物学者・牧野富太郎(96)や採集で野原を歩きまわる足腰の筋肉を使う昆虫学者なども長生きするのであろう。
晩『昆虫記』を書いたファーブルは世界一の昆虫学者だが、五十六歳でその第一巻が刊行され、生活苦と無名の中で全10巻を30年かかってやっと完成、フランス国内で認められ、数々の栄誉を獲得した晩年長寿の達人である。
彼はもともとは小学校教員となり、その後、中学校教師になり三十歳でアヴィニョン中学校に転任、四十歳からはアヴィニョン自然誌博物館の管理員に任命され、その兼職で教職をつづけた。
一八七一年、四十八歳のときに決断する。同中学校をやめて、そこから二十キロほど離れたオランジユの町にひきこもって、ライフワークの「昆虫記」の観察と執筆に本格的に取り組んだ。しかし、生活が苦しく『農業化学』『基礎化学』『基礎天文学』、などの科学書、教科書を執筆して、生活費としていた。
やっと「昆虫記」は一八七九年、五十六歳で第一巻が刊行され、これ以降、ほぼ二年に一巻ずつのペースで『昆虫記』を書きつづけた。60歳ごろに、最初の妻が亡くなり、六十四歳で、四十一歳も年下の女性と再婚して、『昆虫記』の完成を目指した。しかし、「昆虫記」は余り売れず家族の生活は苦しくなる一方だという。
一九〇七年、ファーブルが八十四歳の時になって、やっと『昆虫記』は認められ、その地道な研究に対して、フランスの代表的な賞を次々に獲得した。
そして1910年、盛大な「『昆虫記』五十周年祝賀会」がもよおされた。
1915年十月、92歳でなくなるが、ちょうど第一次世界大戦の最中で注目されなかった。という。
(以上の参考文献は稲永和豊「知的巨人たちの晩年」講談社 1997年)
「ファーブル『昆虫記』に描かれた生と死」(視点・論点)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/371260.html
関連記事
-
-
『オンライン/米中日アジア現代ing講座』★『米国の香港国保法への対中制裁<経済金融為替封鎖・5Gファーウェイ締め出し>は戦争に発展するのか』★『2018/12/25 記事転載」歴史は繰り返すのか!『現在の世界情勢は1937年8月の「米欧情勢は複雑怪奇なり」(1939年=昭和14年)と類似』★『この1週間後にドイツ・ソ連のポーランドの侵攻により第2次世界大戦が勃発した★『日本は<バスに乗り遅れるな>とばかり日独伊三国同盟を締結、1941年12月、太平洋戦争に突入する』
2018/12/25   …
-
-
『鎌倉古道チャンネル』★『小坪切通』は源頼朝の小局(こつぼね=愛人)の住んでいたところ、桜の老木はちりはじめていた【23年3月29日】
『鎌倉古道チャンネル』 小坪路(小坪切通) ~鎌倉の …
-
-
日本リーダーパワー史(187)『世界史上空前の宰相としての桂太郎―「日英同盟』破棄と「日独・日中同盟」を孫文と密約!?―
日本リーダーパワー史(187) 『世界史上空前の宰相としての桂太郎 ―「日英同盟 …
-
-
知的巨人たちの百歳学(144)「センテナリアン(百歳人)の研究」➡超高齢社会を元気に長生きするために『長寿脳』を鍛える
知的巨人たちの百歳学(144) 再録「センテナリアン」の研究(2009/02/2 …
-
-
日本メルトダウン脱出法(710)「日本人だけが8月15日を「終戦日」とする謎」「日中関係改善は独仏の経験から学べ!」
日本メルトダウン脱出法(710) 日本人だけが8月15日を「終戦日」とする謎―― …
-
-
『10年前の鎌倉海は豊穣の海、海水温上昇で、今は『死の海へ』★『オンライン10年前動画/鎌倉カヤックつりバカ日記』★『『すごいアタリ!、何度も突っ込み、大カワハギ27センチでした』★『ついにやったぜ、巨大ホウボウ50㎝をゲット』★『鎌倉カヤック釣りバカ日記(6/11)ーカワハギが釣れて、釣れて困るの巻よ③』
倉カヤックつりバカ日記ーついにやったぜ、巨大ホウボウ50㎝をゲット …
-
-
近現代史の復習問題/記事再録/2013/07/08 日本リーダーパワー史(393)ー尾崎行雄の「支那(中国)滅亡論」を読む(中)『中国に国家なし、戦闘力なし』
2013/07/08 日本リーダー …
-
-
『オンライン講座/明治維新は誰が起こしたか』★『高杉晋作の国難突破力②』★『明治維新は吉田松陰の開国思想と、その実行部隊長の「高杉奇兵隊」(伊藤博文、山県有朋も部下)によって、倒幕の第一弾が実現した」★『英外交官パークスに自分のフンドシをプレゼントした高杉晋作の剛胆・機略縦横!、②』
2012/10/29 リーダーパワー史(33 …
-
-
『世界が尊敬した日本人⑧地球を彫ったイサムノグチ(08,05)
地球を彫ったイサム・ノグチ 前坂 俊之 …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(167)記事再録/『柔道を世界的なスポーツにした嘉納治五郎』★『嘉納治五郎が招へいに成功した幻のオリンピッ ク(1940年昭和15 年の東京大会)』
2015/12/14/世界が尊敬した日本人(38)記事再録 前坂 俊之(静岡県立 …
