記事再録/巨人ベンチャー列伝ー石橋正二郎(ブリジストン創業者)の名言、至言、確言百選②-『新しき考えに対し、実行不能を唱えるのは卑怯者の慣用手段である』★『知と行は同じ。学と労とも同じ。人は何を成すによって偉いのではない。いかに成したかによって価値あるものなのだ』
2019/05/30
2016年7月13日 /巨人ベンチャー列伝ー石橋正二郎(ブリジストン)の名言、至言、確言百選ー
★『知と行は同じ。学と労とも同じ。人は何を成すによって偉いのではない。いかに成したかによって価値あるものなのだ』
●『新しき考えに対し、実行不能を唱えるのは卑怯者の慣用手段である』
㉑ 知と行は同じである。学と労とも同じである。人は何を成すによって偉いのではない。いかに成したかによりて価値あるものである。
㉒ おのれを知り、おのれの適する仕事に活きて真剣に集中すれば、太陽熱をレンズに集めれば焼く力となる如く、金石も透す力となり、不可能を可能となし、独創は生まれ、前人未踏の境地を開拓する力となる
㉓ これに反し、気が多すぎて名利に走れば、二兎をおう者一兎を得ず、決して成功せざるものである。一生涯の目的を達成せんとする者は、いかなる困難も、障害も、目前の名利を介せず、忍ぶ、粘る、堅忍持久、終始一貫最後の目的に突進することである。
㉔ 緊張を欠くなかれ。九十パーセントの成功もいまだ半ばにすぎず。大事をなす者は最後まで気をゆるめるな。油断ほ大敵である。
㉕ 事をなすに当りては、まず順逆と本末、目的と方法を考えること、事業をなすのは、世の中のため、会社のため、各個人のためと、秩序と順序とが統一さるれば無限の繁栄と発展とを来し、永久の幸福となる。
㉖ 計画は遠大に、実行は周到敏速にして大胆に細心に行ない、場を見て法を説け。時と所と人により、機略縦横、臨機応変、円転闊達に、緩急と軽重とを深く判断し、処置せよ。理外の理あるも、真理や原則は否定すべきにあらず。
㉗ 人間自然の本能的活動は、欲望充足である。本能から善悪は生ずる故に、本能を理性化せよ。しかし、人間性を無視すれば、労して効なし。元来経済ならぬ道徳は、労多くして効少なく、道徳ならぬ経済は経済にあらず。
㉘ 欲望を正大にして人間自然の活動を盛大ならしめ、大いに能率を上ぐるの道は、ただ各自色々の能力を最大限に発揮せしむるのみである。
㉙ 年をとると、苦いときのように労務にたえないが、そのかわり円熟した判断力をもって勤務ができる。しかし、頭脳が依然進歩的であれば役に立つ。年齢のみによって諭ずるのはまちがっている。若い老年もあれば、老いた青年もある。
㉚ 大酒をつつしみ酒に呑まるるなかれ。年老いては必ず心身に変調を来し、自制力・反省力を失い、事に過ち多く、一生の不幸となる。
㉛何か新しい考えを提案すると、考えはよいが実行できないとこきおろす癖のある人がいる。実行困難とか、不能とかいっていれば、いつまでたっても世の中は進歩しない。新しき考えに対し、実行不能を唱えるのは怯者(注・卑怯者)の慣用手段である。
㉜ 真に勇気ある者が今日の進歩をもたらしてきたのだ。新規な考案を耳にして、まず第1に欠点を指摘し、長所を無視するのは、結局、普通の人には想像力が足りぬからである。
㉝九十九が悪くとも、一つは善かもしれぬ。その一つを見落さぬことが其の進歩の要諦である。また専門の知識乏しくとも、聡明で勇気ある人物ならば、かえって新しい仕事には成功する。
㉞競争は進歩の母である。競争のはげしい事業ほど、進歩改良が行われる。つねに自分は進歩に立ちおくれていないかという反省は、事業家にとって欠くべからざるものである。
(以上は『水明荘夜話』<一九四三年(昭和18年、社内刊行物から転載させていただいた)
関連記事
-
-
速報(191)『日本のメルトダウン』『ユーロ圏債務危機は世界経済破綻の引き金になるか』★『西欧の没落』がやっと始まった?
速報(191)『日本のメルトダウン』 ●『約100年前の第一次世界大戦(1914 …
-
-
池田龍夫のマスコミ時評⑮ 「非核三原則」守り抜く覚悟―「核の傘」偏重の冷戦構造を見直せ
池田龍夫のマスコミ時評⑮「非核三原則」守り抜く覚悟―「核の傘」偏重の冷戦構造を見 …
-
-
『オンライン/2022年はどうなるのか講座④』★「日米戦争80年」―インテリジェンスなき日本の漂流は続く』★『コロナ敗戦、デジタル敗戦、超高齢少子人口減少社会で2度死ぬ日本は「座して死を待っている状態だ」』
「日米戦争80年」―インテリジェンスなき日本の漂流は続く 前 …
-
-
速報(155)『日本のメルトダウン』 ☆『イノベーションのジレンマに負けたコダック』★『金融市場に悲観まん延、実体経済にも悪影響』
速報(155)『日本のメルトダウン』 ☆『イノベーションのジレンマ …
-
-
速報(369)『日本のメルトダウン』総選挙の公示>『山本太郎、石原伸晃氏の東京8区から出馬」『竹中平蔵(上)「リーダーに必要な3資質」
速報(369)『日本のメルトダウン』 <12月4日総選 …
-
-
「オンライン・日本史決定的瞬間講座②」★「日本史最大の国難をわずか4ヵ月で解決した救国のスーパートップリーダーは一体誰でしょうか?」★『何度も死からよみがえった不死身の大人物ですよ』
鈴木は「海戦の勇士」「不死身の貫太郎」 鈴木貫太郎(1868年(慶応3)1月―& …
-
-
『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(157)』 『イスラエルに魅せられて再訪(2016/1)」レポート(5)『死海(Dead Sea)、30 年ぶりの浮遊体験』ー平均1年、1mのペースで湖面が低下している。
『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(157)』 『イスラエルに魅 …
-
-
<ヨーロッパ3国の面白ミステリーとは⑥●「ドイツの『ベルリンの壁』の崩壊」「イタリア男の流儀」「スウェーデン妖精の国」
< ヨーロッパ3国の―面白・ミステリーとは>・・⑥ ●「 …