前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

速報(83)『日本のメルトダウン』●小出裕章『全国原発で使用済み燃料を密に詰めなおし余裕を切る』など2本

      2015/01/02

速報(83)『日本のメルトダウン』
小出裕章(情報2本)『全国原発で使用済み燃料を密に詰めなおし余裕を切る
その日のあとで~フクシマとチェルノブイリの今~
 
2011年6月28日(火)、MBS(毎日放送)ラジオの「たね蒔きジャーナル」に、小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)が出演されました。
番組案内
9000人以上の株主が詰めかけた東電の株主総会。怒号が飛び交う中、混乱の幕開けでした。原発被災者の株主は、福島に帰ることができない無念を訴えるとともに、原発撤退を求めました。この株主から提案された原発撤退は否決され、総会に出席した多くの株主の怒りは収まらないままの閉会。

それでは、原発は投資に値するものなのか?株主はどのように判断するべきなのか?投資家の助言機関大手の「日本プロクシーガバナンス研究所」の吉岡洋二さんに聞きます。
京都大学の小出先生とは、話題のあの映画について話します。

録画
20110628 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章

要約
・(昨日の核のゴミの話に引き続き伺いたい。昨日の話は発電するときに核のゴミを生み出し、全国の原発で行き場がない。六ヶ所再処理工場に作った燃料冷却のプールも満杯。

置場が無くなっている使用済み核燃料を冷やすプールの容量が足りないので、本来なら間隔を空けて保管しなくてはいけないものを詰め込んでいるという話を聞いたんですが?)私たちはそれをリラッキングと呼んでいる。元々は使用済燃料を安全に保管するためにはこの程度の感覚で詰めたほうが良いとプールに入れてきたが、スペースがなくなってきたので密に詰め始めている。

ビールやワインを箱に詰めるときには間に緩衝材を置いて、触れないように割れないようにする。その緩衝材を(使用済燃料プールでは)とっぱらって詰めるようにしている。冷却ということをもっと考えなくてはいけない。核分裂の連鎖反応がまた始まってしまうかもしれない。ギリギリという限度という余裕を切り落とそうとしている。
 

・(リラッキングは極めて稀なのか)全国の原発でやろうとしている。(外に出す保存が行なわれているというふうに聞いているが)本来は使用済燃料を取り出した直後は水で冷やすほかありません。

プールに沈めて冷やすのが有効。4年から5年冷やしておけば線量が減る。ある程度冷えたあとは水にに頼らないで保管したいと思うようになるものです。既に実績があり、大部分は金属製のキャスクというものの中に入れて、空気中に放熱する工夫を山のように凝らして、水で冷やさないですむようにするもの。実績もそれなりにあります。

 

・(それならまだまだ核のゴミが出てきても保管できるのか?)すでにもう核のゴミが出続けてきてもうどうしようもない状態になって、再処理工場を作りそこに移したわけですが、再処理工場自身動かないし、原子力発電所が動いている限り核のゴミが出てしまう。仕方が無いので乾式貯蔵をしなければいけない事になった。そして今は青森県のむつ市に東京電力が5000トン分の乾式貯蔵施設をつくろうとしている。六ヶ所村の再処理工場のプールは3000トンです。

 

・(本当はプールで冷やさなくてはいけないものをしょうがなくやってる状況なわけですね?)はいそうです。
 
・(私ある映画を見まして、「100000年後の安全」というものです。この映画の中でフィンランドでは地下500メートルのところに大量に眠らせようとやっている。とりあえず10万年眠らそうということができるのかという映画。核のゴミに撮って10万年という値はどういう時間を意味するものですか?)

皆さん10万年後を想像できるでしょうか。日本では高松塚の古墳が出たと言ってるわけですが、1000年2000年の前のこともわからないと言ってる中で興味があって調べている。それが10万年、私は100万年と思っているのですが、人間としては想像を絶する時間の長さのことを話しています。
 

・(少なくとも10万年この建物がもつはずだとフィンランドの技術者達は作っているらしが、まず1万年もった建物は誰も見たことがなく6万年後には氷河期が来ると考えられており、10万年後に「あけないでください」と書いておいても、人類がいるかもわからないと思うのだが?)居るはずがないですね(笑)。5000年前の石に書かれた言語を私たちはわからない。
 
・(フィンランドの人は少なくとも最終的なことに決着をつけようと向き合っていると思ってたのだが?)私たちの世代が原子力に手をつけてしまって、どうしようも無いゴミを生み出している。なんとか決着を付ける責任は私たちにある。しょうがないから地下に埋めようとしている。私はその方法すら正しいとは思いません。せめてゴミは生み出さないようにしたい。原子力はやめたほうがいいというのが私の意見です。

 

・(東電の株主総会で原発推進の方向は変わりませんでしたが?)不思議ですね。東電は何十回倒産してもまだ足りないぐらいの被害を今起こしているわけで、株主の方は1銭の配当も得られない。投資したものが全部なくなるという事態に至っている。それなのになぜ原子力を推進するのか私にはわからない。どういう社会システムで今の社会が成り立ってるんですかね。
 
 
2011年6月26日に毎日放送で放送されたドキュメンタリー「その日のあとで~フクシマとチェルノブイリの今~」に小出裕章氏が出演されました。コメント欄にてJUNさま他たくさんの方より教えていただきました。
録画
動画は4分割されています。
その日のあとで~フクシマとチェルノブイリの今~(1) ※小出裕章氏出演

その日のあとで~フクシマとチェルノブイリの今~(2)
http://www.youtube.com/watch?v=z0zDCZFf9hw
その日のあとで~フクシマとチェルノブイリの今~(3)
http://www.youtube.com/watch?v=zZOWyZukFCQ
その日のあとで~フクシマとチェルノブイリの今~(4) ※小出裕章氏出演

 - 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本リーダーパワー史(975)-「メジャーを制したイチロー引退」―『天才とは学習の産物である』★『イチローは「考える人」であり、「自分の努力をボールを打つ感覚で的確に表現できた詩人、肉体を極限まで鍛え上げて野球場でパフォーマンスした創造者でもある』

「メジャーを制したイチロー引退」―天才とは学習の産物である。           …

no image
世界史の中の『日露戦争』⑰『日本は戦う度胸などなく、 脅かせば簡単に屈するとみたロシア』 英国「タイムズ」<開戦16日目> 

   世界史の中の『日露戦争』⑰ 英国『タイムズ』 …

no image
記事再録/日本リーダーパワー史(68) 勝海舟の外交コミュニケーション術・「至誠と断固たる気骨で当たれ』★『勝海舟は幕府とか、藩とか小さなことには全くこだわっていなかった。日本の行く末が第一であった。「オレは、(幕府)瓦解の際、日本国のことを思って徳川三百年の歴史も振り返らなかった」(勝海舟直話『氷川清話』』

    2010/07/10 /日本リーダーパワー …

no image
日本メルトダウン脱出法(569)●『消費税10%へデフレ脱却取り組みを、首相指示」●『国際競争力ランキングで日本が6位に」

     日本メルトダウン脱出法(569) &nb …

『新型コロナウイルス/オミクロン株のスピード動向①』★『オミクロン株が世界的に猛威を振るう』★『オミクロン株は2ゕ月遅れで日本に襲来』★『ブースター接種率は米EUは3,40%なのに、日本は先進国ダントツの最低0,5%にとどまる大失敗』★『再び、後手後手の対応のスローモー岸田政権』

オミクロン株が世界的に猛威 前坂 俊之(ジャーナリスト) 世界中で再び新型コロナ …

no image
速報「日本のメルトダウン」(504)「尖閣諸島を巡る対立で「負ける」のは中国」(英FT紙)、「海外メディアは米中会談をどう伝えたか」

     速報「日本のメルトダ …

no image
速報(156)★まとめ児玉龍彦氏の発言●『日本記者クラブ会見(90分)』『専門家の役割(児玉龍彦氏と山下俊一氏の違い)』

速報(156)『日本のメルトダウン』★まとめ児玉龍彦氏の発言 ●「東京大学アイソ …

『オンライン講座/野口恒の先駆的なインターネット江戸学講義⑯』★『諸国を遍歴、大仕事をした“歩くノマド”たち(下)』ー90歳まで描き続けた葛飾北斎』★『全国を歩いて学問を修め、数々の発明を成した破天荒の「平賀源内」』★『紀州藩御庭番として各地を遍歴、膨大な著作を残した「畔田翠山」』

    2012/05/30  /日本再 …

no image
日本リーダーパワー史(640) <ロシア通第一人者の田中義一は日露戦争勝利に貢献。帝政ロシアの封建的軍隊をみて、日本陸軍の「良兵即良民」化に取組み、在郷軍人会を組織した④

  日本リーダーパワー史(640) 日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(33)  …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(247)/『国家予算、軍事力とも約10倍のロシアに対して日露戦争開戦に踏み切った児玉源太郎参謀次長の決断力』★『ロシアと戦ってきっと勝つとは断言できないが、勝つ方法はある』◎『国破れて何の山河じゃ。ロシアの無法に譲歩すると国民は必ず萎縮し、中国、インドと同じ運命に苦しみ、アジアは白人の靴で蹂躙され、植民地からの脱却は何百年も先となるぞ』

       2017/05/27日本リ …