前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

速報(331) 『日本のメルトダウン』原発事故・東電のテレビ会議の情報公開拒否に見る『民主主義落第国家』日本の惨状―

   

速報(331) 『日本のメルトダウン』

福島原発事故・東電のテレビ会議の情報公開
拒否に見る『民主主義落第国家』日本の惨状―
 
         前坂 俊之(ジャーナリスト)
 
『日本沈没の張本人7つの大罪』
 
① 一人を殺せば犯罪者だが、百万人を殺せば英雄だ」とは(『チャップリンの殺人狂時代』にあるセリフである。かのヒトラーがヨーロッパを席巻するのに対してのプロテストの映画であり、この後の『独裁者』こそ世界映画史上ベストワンの大傑作である。チャップリンが「3・11核自爆アフターの日本の惨状」を見ればどのような映画を作るのだろうか。
② 3・11では福島県内での帰宅困難者は十七万人以上にものぼり、拡散した放射性物質による低線量被ばくを心配している国民は東日本を中心に数千万人にもぼる
野田首相は「事故収束」なる希望をいち早く宣言したものの、実際に完全廃炉までのプロセスは50年以上かかり、その間放射性物質の拡散、たれ流しは続くので、特に子供、若い世代の不安は非常に強い。
③ 「日本にはあらゆるものがある。ないのは希望だけだ」とは村上龍の小説の1節らしいが、3・11を通してみえてきた「このうそ国家の正体は「民主主義国家にとって最も大切な法の正義と公正と被害者の人権擁護と情報公開がないこと」だ。
④ 三権分立の日本で「人災(国会事故調は人災と断定)の責任を追及するのは司法当局、警察、検察の役割である。日本の歴史上でも未曾有の大事件に対して、セクハラ、1000円の盗みでもすぐ逮捕、起訴、有罪と弱い者には厳罰でのぞむのに、史上最悪の企業国家人類犯罪の「巨悪」には一歩も動かない。なぜ、刑事責任を直ちに追及しないのか。3,11以降、一年半も立っても未だに真相を追及し、正義をたださない『不正国家』が世界にあるか。「日本の司法はない」と言われてもしかたあるまい。
⑤ 政府も国会も、それぞれ4つの事故調査報告書がおそまきながら7月末までまとまったのに、司法当局も微動だにしないし、国会議員もさぼり続けている。国政調査権を発動して、自ら東電、保安院、政府を追及しないのか。ロッキード事件を勉強する必要がある。
 
⑥ 「第一の敗戦」徳川幕府の崩壊、「第2の敗戦」太平洋戦争の敗戦、それと「第3の敗戦」今回の事故と繰り返される「日本の沈没の原因」(日本病)はその「無責任国家官僚体制」にある。昭和戦前の軍部ファシズムを制御できなかった日本システムの欠陥(原因とその責任者を徹底して追及しないため、制度、人事を大転換できない)のである。
 
「失敗学」の畑村洋太郎・東大名誉教授が政府事故調の最終報告書を7月23日にまとめたが、最初から「学ぶための調査で責任追及はしない」方針なので、どこまで真相にせまれるか疑問を感じていた。責任追及なくして真相か解明されるはずはないではないか。これだけの損害と被害者の人権を考えれば、責任追及のない調査など意味不明である。記者発表でも責任問題には、それは最初に私が受けた段階で触れないことを条件に自由にはなしてもらうことにしたのです」とこたえたが、これまでの『日本病』の再発である。


8   
菅前首相に問いたい。東電のテレビ会議の菅首相の叱咤激励の部分の音声は消されていることに対して、名誉棄損、誣告罪で東電を告訴して、全面公開を裁判所に判断させるべきであろう。事故当時、日本の最高責任者であり、日本の正義と真実の代表者である。それが、うそつき呼ばわり、事故を引き起こしたとまで名誉を棄損されていることに対して、断固、真相を明らかにすべきであろう。
 
枝野経産相も『全面公開』を命令すべきである。なぜなら、東電には7月31日に公的資金1兆円を資本注入し、実質国有化の手続きを完了したからだ。東電は民間企業ではなく、 公的管理下に置かれておいり、経産大臣の発言、命令権を行使すべきであろう。
 
10ーマスコミの大罪―民主主義社会は独裁、社会主義国家違って市民、国民が正確な判断を下せる情報公開を徹底する<官尊民卑ではなく、民主官従>と同時に、ジャーナリズムが真実追及の一点突破に全力をあげることで、その国の民主成熟度が増していく。事故の初期には『真実を報道すれば、国民の不安感を増幅する』と自己検閲したケースが目だった。
 
11- 東電の情報不開示にたいしては、徹底して追及すべきである。メディアはフリージャーナリストともスクラムを組んで真実に肉薄して、1に『真実』2も3も5も『真実』を、真実こそジャーナリズムの魂である。
    いまだに、日本のメディアはサラリーマン会社人間、愛国記者が多すぎる。愛<真実>記者、国民の知る権利に応える事実の
    猟犬こそ求められる。
 
 
◎『東電:原発事故発生直後のテレビ会議 ビデオを公開』
毎日新聞 2012年08月06日 19時33分(最終更新 08月07日 00時36分)
◎「動画:東電が編集・発表した、原発事故発生後のテレビ会議映像」
2012年08月06日
 
◎「イラ菅、とにかく怒る」=東電幹部が不満、民主批判も
http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2012080601087

◎「大変です。爆発が起こりました」原発事故直後の東電会議映像』http://jp.wsj.com/japanrealtime/blog/archives/13098/?mod=Center_jrt
 
◎『東電会議録画の全面公開を申し入れ 日本新聞協会』
 

 

 - 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
『オンライン講座/太平洋戦争の研究』★「生きて虜囚になることなかれ」の戦陣訓こそ日本軍の本質』★『「戦陣訓」をたてに、脱走事件を起こした「カウラ事件」もあまり知られていない。』

    2015/06/01 &nbsp …

no image
月刊誌『公評』7月号 『異文化コミュニケーションの難しさ― 「中華思想」×『恨の文化』⇔『ガマン文化』の対立、ギャップ➃

     月刊誌『公評』7月号―特集『実感』❹ & …

no image
 日本リーダーパワー史(756)ー映画「海賊と呼ばれた男」 のモデル/『国難突破力ナンバーワンの男 <出光佐三の最強のリーダーシップとは> 『人間尊重』★『つとめて困難を歩み、苦労人になれ』 ★★『順境にいて悲観し、逆境にいて楽観せよ』●『『利益優先」の単なる資本家ではなく「論語とソロバン」の公益資本主義を唱えた 渋沢栄一をしのぐ、戦前からの「人間尊重」「定年なし」「出勤簿なし」の出光経営は、 今、テレワークや働き方改革なんて、70年前に実践している』

「海賊と呼ばれた男」の公式サイト http://kaizoku-movie.jp

『Z世代のための次期トランプ米大統領講座㉒』★『ウクライナ戦争から3年目―トランプ大統領の停戦和平は実現するのか?』★『これまでの死者数はウクライナ40万、ロシアは約60万人(トランプ氏発言)』

24年12月11日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアによる全面侵攻が始ま …

no image
片野勧の衝撃レポート・太平洋戦争<戦災>と<3・11>震災⑬ー3/10 東京大空襲から 3/11東日本大震災へ<下>

 片野勧の衝撃レポート 太平洋戦争<戦災>と<3・11>震災⑬ 『なぜ …

「Z世代への遺言」「日本を救った奇跡の男ー鈴木貫太郎首相②』★『ルーズヴエルト米大統領(68)死去に丁重なる追悼文をささげた』★『鈴木首相とグルー米国務省次官のパイプが復活』★『ポツダム宣言の受諾をめぐる攻防』★『鈴木首相の肚は聖断で一挙にまとめる「玄黙」戦略を実行した 』

2024/08/17   記事再録再編集 ルーズヴエルト米大統領(68 …

『百歳学入門(202)』<100歳社会の手本―葛飾北斎に学ぶ -「創造力こそ長寿力」★『70歳以前に画いたものは取るに足らない。八十歳にしてますます精進し、九十才にして奥義を極め、百才にして神技となり、百才を超えて一点一画を生きているように描きたい』(画狂老人述)

100歳社会の手本―葛飾北斎に学ぶ ―「創造力こそ長寿力」 私は富士山マニアであ …

no image
★日本の最先端「見える化』チャンネル(1/30)『省エネ大賞を受賞した三菱電機の家庭用エアコン『霧ケ峰FZシリーズ」の高い技術力がよくわかるプレゼン動画(15分間)』

  「ENEX2019 第 43回地球環境とエネルギーの調和展」(1/ …

no image
日本リーダーパワー史(268『人間いかに生きるべきかー杉原千畝のヒューマニズムに学ぶ』(白石仁章氏の講演を聞く)

  日本リーダーパワー史(268)    今こそ問 …

no image
明治史の復習問題/日本リーダーパワー史(459)「敬天愛人ー民主的革命家としての「西郷隆盛」論ー中野正剛(「戦時宰相論」の講演録①②③④⑤『明治維新で戦争なき革命を実現した南洲、海舟のウルトラリーダーシップ』★『西南戦争では1万5千中、9千人の子弟が枕を並べて殉死した天下の壮観』

    2014年1月15日  日本リーダーパワー …