日本リーダーパワー史(305)『日韓外交衝突の歴史を検証する② ーアジアの観察者・ベルツの『日中韓』の500年史
2015/01/01
野田首相の親書の発信とその受け取りをめぐって拒絶、つき返す、外交的に非礼、無礼の非難の応酬、外交品位に欠けるとー三流国家のようなニワトリケンカ外交が続いている。
解散、選挙でどの政党、連立政権ができようとも、日本政治の貧困と外交未熟が克服される訳ではない。まともな政治家がどこにもいない,鵜合の衆である。両国の過熱したメディア、ネットが相互の感情の対立をあおり、増幅して、より一層の政治の混乱と混迷が続き、中韓との対立悪化が続くことは避けねばならない。それが大国の見識である。
事大朝貢体制)については、ベルツはこう指摘している。
山岳地帯ではゲリラ戦で侵入者を苦しめ補給路を断った。中国も動き、援軍を送る一方で時間稼ぎのために日本軍の司令官と交渉を続け、数ヵ月間の休戦に漕ぎつける。料を迎え、母国との連絡を断たれた侵略軍は悲惨な状況に陥った。そこを不意に中国の大軍が襲った。激戦の末、日本軍は首都ソウルへの撤退を決意し、さらに南へ下がった。
二年半に及ぶ戦いの後、日本軍は半島の南東端に追いつめられる。最終的に中国の使節が秀吉に勅書をもたらすことで決着したが、そこに日本国王の称号を進呈すると書かれていたことが、中国皇帝と同格に扱われ、同等の称号で呼ばれてしかるべきだと考えていた秀吉を激怒させた。
そこで新たに遠征軍が組まれ、一五九七年、朝鮮に上陸するが、二度と勝利を収めることはなかった。
1598年、日本の権力者、秀吉は病の床に着き、死期の近いことを悟った。そして軍を朝鮮から引き上げ、講和を成立させた。島国(日本)による朝鮮侵略の試みは、こうして終わった。
この状態から立ち直る暇もないまま、数十年も経たぬうちに朝鮮は二波にわたり満州族の侵略を受ける。満州軍と明軍の戦いにおいて、朝鮮王が満州側を応援しょうとしなかったというのがその理由である。朝鮮は宗主国への忠義立てのために、二度もひどい目に遭わねばならなかった。
朝鮮は一六〇〇年から一八七六年まで、中国を例外として外国に固く門戸を閉ざし、着岸を試みたヨーロッパ船をことごとく追い払った。しかし、こうして二〇〇年以上も鎖国を続け、外界の戦火を免れたにもかわらず、国力は一向に回復しなかった。
非力な国王たちは民衆の膏血を吸う怠惰で残忍な官吏を抑えきれず、外部からの刺激は完全に欠けていた。長い間、朝鮮についての情報はほとんど外国に届かなかった。
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