前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『珍味ホラ貝を食べたよ、本当のホラ日記』ー鎌倉材木座沖でとれたホラガイを食す。アワビにおとらず旨かったよ!

      2015/01/02

 
『珍味ホラ貝を食べたよ、本当のホラ日記』
鎌倉材木座沖でとれたホラガイを食す。アワビにおとらず旨かったよ!

前坂 俊之(ジャーナリスト)

「今はもう秋、誰もいない海」―とはまだいかぬ。少し涼しくなるとサーファーが今度は出てくるからね。ただし夏の日と違って、普段の日はいたって静かになってきましたよ。早朝に材木座、由比ヶ浜の海岸を散歩するのが楽しくなってくるしね。

8月14日(水曜日)朝、シラスを買いにぶらぶら鎌倉材木座の『もんざ丸』に立ち寄って、『シラス』(550円)を買って、

何気なくその下をみると、25センチ以上もある大きな巻貝がバケツに入っているではないか。


『これ何?』『ホラガイだよ』『ヘー、食べれるの』『食べれるよ、アワビほどうまくないけどね』


『いくら』『百円よ』『エーそんな安いの、買った!』―

ずっしり身の詰まった『ホラガイ』をビニール袋にいれてもらい、

『どうして食べればうまいの』と聞くと、店にいたお客が横で『フクロの部分はたべずに、身は酢味噌でたべりゃ旨いよ』とおしえてくれたのじゃ。

喜び勇んで持ち帰る。

アワビ、サザエ、トコブシなどはこの辺の海でもたくさんとれるし、たくさん食べたが、ホラガイを食べるのは生れて初めてじゃ。ワクワク!

『今晩はホラガイの珍味をごちそうするよ!』と早速、大声で家族に宣言。

実測すると長さ22センチ、幅は8センチの結構良い型だ。

鎌倉湾はきれいで豊かな海なんですね。

30年もの間、ワシはカヌーフィッシングで年中ウオッチングしてきたので<鎌倉シーの変化>はよくわかっている。

確かに魚、海藻、魚介類、海生生物な

どは目に見えて減ってはいるものの、その生物多様性は豊穣そのもの。

ホラガイもシラスの網で、水深10mほどのところで引っかかったものというから、豊かな海の証明よ。

ちなみに『日本貝類辞典』などで、調べてみると、

『ホラガイ』とは
フジツガイ科の巻貝。紀伊半島以南のインド洋、太平洋に広く分布する。
 
日本では最大の巻貝で、殻高は約40センチ、殻幅は約20センチに達する。

紡錘形で、螺塔は高く10層ほどになり、殻頂部は赤みを帯びる。螺層の表面は光沢をもち、黄褐色の地に多数の暗褐色の半月紋がある。

殻口は大きく卵形で、内側は紅橙色。潮間帯下より水深二〇メートルまでの岩礁底に生息する。ウニ、ヒトデなどを食べる。

 
『和漢三才図会』には「味はもうひとつで食べられない」とある。

▼殻は古来、吹奏用として仏法や戦陣に利用された。その昔は獅子吼(釈迦の説法にたとえられ、山伏の修験道には欠かすことのできない法具である。

▼ホラガイの音が大きいことから、大げさに言ったり、虚言をはくことを「法螺を吹く」という。

 

ホラガイを食す

 
早速、沸騰させた大ナベで20分ほど煮る。身を取りだすと、サザエ以上に大きな身と、ハラワタは小さいが、こぶしを3分の2ほどしたものがポロリと出てきた。薄くいそぎ切りにして、食べてみる。

 

アワビよりも少し固く、コリコリしてやや苦味がある。イカの燻製の感じ。サザエの身より色は少し茶色っぽいがなかなかいけるじゃないか。

アワビ、サザエと比較すると、白い柔らかい身の繊細な淡白さの点では少し劣るが、

そうかと言って『味はもう1つで食べられない』というほどの大きな差にも思えなかった。

たくさんとれるものではないので、味のほどはよく知られていないのであろう。大味だが、ホラガイの名前の通り豪快さを感じたのじゃ。
 

身を抜いた後は殻頂部は赤みがあり、内側の表面はキラキラした光沢があり、鎌倉海からの珍しいプレゼントとして、庭にかざっておいたのよ。

 
 
 

 
 
 
 
 

 - 湘南海山ぶらぶら日記

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
『美しい春の三浦半島』カヤック(3/28)三浦半島の長浜から出て油壺方面を回った。波も風も穏やかでベストコンディション

  <『美しい春の三浦半島』カヤック・スペシャル!(3/28 …

no image
『美しい海と山と文化の鎌倉(KAMAKURA』『ひと足早く冬か,鎌倉ぶらぶら歴史散歩には絶好の紅葉シーズン>

 <『美しい海と山と文化の鎌倉(KAMAKURA』>   ◎ …

no image
『鎌倉の秘境ー散在ケ池森林公園(鎌倉湖) Kamakura Natural park Sanzaikeは奇跡の森とせせせらぎ』

   『鎌倉の秘境ー散在ケ池森林公園』 &nbsp …

no image
いよいよ春『鎌倉花のお寺』めぐり、宝戒寺、報国寺、英勝寺もステキ、可憐なお花まんだら(3/13日現在)①

 <いよいよ春はそこまで、きているよ!>   3月13日現在 …

no image
『鎌倉通―鶴岡八幡宮の蓮の花』●『人は誰でも,心の中にこの世で最も忘れがたき花 がある。ひとめぼれした永遠の花とは

 『鎌倉通―鶴岡八幡宮の蓮の花』   ●『人は誰でも心の中に …

『鎌倉ウインドサーフィンチャンネル」★『春の嵐の海で富士山サンセットに向かって飛び、波根(はね)、舞うサーファーたち』(2023年3月1日午後5時)

鎌倉ウインドーフィン(2023年3月1日午後5時)

no image
=<鎌倉桜名所百選・リアルタイム>『鶴岡八幡宮へ向かう段葛の桜並木,鶴岡八幡宮神苑ぼたん庭園、光明寺の境内』

      =<鎌倉桜名所百選 …

『F国際ビジネスマンの『世界漫遊・ヨーロッパ・カメラ・ウオッチ(16』★『オーストリア・ウイーンぶらり散歩⑥』(2016/5) 『世界遺産/シェーンブルン宮殿』その広大な庭園に驚く(上)」★『6才のモーツアルトが女帝の前で演奏し、アントワネットと遊んだと言う逸話がある』

2021/11/26 『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(173) …

 <F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(206)> 『7年ぶりに、懐かしのアメリカを再訪,ニューヨークめぐり(5月GW)④』2階建バスツアーでマンハッタンを一周(1)(タイムズスクエアから乗車し、ロウアーマンハッタンへ向かう)★★『まさしくルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」(What a Wonderful World)だね!』

      <F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(206)> 『7年 …

『鎌倉絶景サンセットチャンネル』★『鎌倉材木座海岸のゴールドラッシュ・サンセット(22023年1月5日午後4時40分)

  鎌倉材木座海岸のゴールドラッシュ・サンセット(22023年1月5日 …