鎌倉沖カヌーフィッシング紀行・『もうカワハギシーズンだよ』
2009年7月1日
鎌倉沖カヌーフィッシング紀行・もうカワハギシーズンだ
前坂 俊之
以下は10年前、1999年6月18日付けの「釣場速報」に載せた記事です。10年たった鎌倉の海は今や完全に死の海に近づきつつあるのです。
魚も釣れないばかりか、材木座海岸だって10年前にはたくさん見られたヤドカリが姿を消し、バカガイ、アサリ、フナムシさえ全くいなくなってしまった。
地球温暖化で潮位は確実に上がり、あのきれいだった砂浜は半分以下に減り、材木座の砂浜沿いに和賀江島前を通って階段を上って逗子マリーナ側に行くことも出来なくなった。

30年近く材木座海岸を観察し、遊び、泳ぎ、カヌーを楽しみ、富士山、江の島上に落日する夕陽を楽しんできた私にとって、喜びの海から悲しみの海にと変わりつつある。
10年前にはこんなにも豊穣の海だったのです。
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暑くなってきたので回遊魚もすでに近場にきているだろうと思ったが、全くのカラ振り。しかし、キスを狙うと予期せぬカワハギが入れ食いになり、カワハギはすでにシーズンインの模様だ。
まず逗子沖のマツエ出しの定置網の近く、水深約15㍍で、シーカヤックを係留してムロアジ、サバの回遊魚をアミコマセを撒きながらスキンのサビキ釣りで狙ってみた。
しかし1時間以上コマセを撒き続けても竿先はピクリともしない。今年は大量にイカがわいてお針掛かりしたキスにイカが食いついてくるほど、しかし、イワシはコマセを撒いてもほとんどこない。
2時間を過ぎても回遊魚は全く音沙汰がないので、近場のキス狙いに転向する。
逗子の小坪寄りの水
深約18㍍の砂地にカヌーを止めて、2本竿でジャリメエサで狙ったが、毎回エサを取られる。先週まで数釣れたキスの鋭角的なアタリは一向にない。

「こいつはカワハギに違いない!」と仕かけを極小の針にかえ、エサはアサリを持ってきていないので2㌢ほどの育イソメに。もう1本の竿は回遊魚狙いのアミコマセをどんどん出して、カワハギを寄せる。
オモリが底に着いた段階で、竿を大きくシャクってアワせてリールを素早く巻く。これを繰り返すカワギ釣りのセオリー通りにすると、3度目に「ググッー」とアタる。あがったのは20㌢の腹のぷっくりふくれたカワハギ。
4度に1回くらいは引っ掛かってくる。アミコマセを途切れないように撒き続けて、カワハギを散らさないようにする。
竿をシャクるのに疲れて、置き竿にしておくと、コンコンと激しくアタる。瞬間的にアワせると、途中で何度か大きく突っ込み、30センチ近い立派なカワハギが水面まで上がってきたが、プッン!ハリスを切られてしまった。
結局、約1時間ほどで20センチ超えのカワハギが計7尾釣れた。
釣ったキスを生きエサにしてアカイカも狙ってみたが、納竿の寸前に竿が何度かお辞儀したのを素早く引っ掛けて、30センチの大物をゲットした。水温が高いので今年はすでにカワハギのシーズンに突入したようだ。
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