前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『南伊豆の心の旅/ドライブ①』★『南伊豆の雲見の海に浮かぶ「令和の富嶽」★『北斎の『富嶽三十六景』の眼差しを重ねて、決して色褪せることのない日本の原風景に心が震えた』

   

26年月2月26日ー伊豆半島の西岸、駿河湾を臨む雲見の浜(静岡県賀茂郡松崎町雲見)に立った時、私は息を呑んだ。

目の前に広がるのは、どこまでも青く深い海。そして浜から300m先に三角帽子の夫婦岩、その遥か向こうの雲上にダイヤモンドのような白雪富士山頂上がに光り輝く。圧倒的な存在感である。荒々しい海岸線の奇岩や断崖を額縁に見立て、海面に浮かぶように姿を見せる霊峰の神々しさ。思わず手元のスマホをかざしたが、その小さな画面に映る富士は、私が肉眼で捉えたあの「魂を揺さぶる巨大さ」には遠く及ばない。

  •  
  • ああ、ここは北斎が見た世界そのものだ」

ここで脳裏をよぎったのは、葛飾北斎の『富嶽三十六景』、とりわけ『甲州石班澤』の構図である。北斎は、手前の岩礁や激流を大きく描き、遠景の富士をあえて小さく配することで、その神聖さを際立たせた。雲見で私が目にした光景も同じだ。足元を固める岩の塊が、富士という「至高の対象」をより遠く、より高く感じさせるための「舞台装置」となっていた。これらは時代が変わろうとも、決して色褪せることのない日本の原風景である。

カメラという機械は、往々にして細部を写し出すことに長けているが、時には「空気」を濾過してしまう。私がこの地で感じたのは、海風の冷たさと、磯の香り、そして何世紀もの間、人々がこの山を仰ぎ見て抱いた「畏敬」そのものであった。

レンズをしまい、裸眼でその風景を焼き付けた時、私は初めて北斎の描いた「動かない富士」に、自らの呼吸を重ねることができたように思う。

 - 人物研究, 健康長寿, 現代史研究, 湘南海山ぶらぶら日記

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

『Z世代へのための<日本史最大の英雄・西郷隆盛を理解する方法論>の講義⑳』★『「敬天愛人」民主的革命家としての「西郷隆盛」論(<中野正剛(「戦時宰相論」の講演録より>)』★『西南戦争では1万5千中、9千人の子弟が枕を並べて殉死した天下の壮観(中野正剛)』

    2014/01/15 &nbsp …

no image
知的巨人の百歳学(154)/記事再録★日本リーダーパワー史(98)『幽翁』伊庭貞剛(79歳)『大住友精神を作った禅による経営哲学(リーダーシップ)ー『 リーダーは『熟慮・祈念・放下・断行』せよ』★『 有害なのは青年の過失ではなく、老人の跋扈(ばっこ)である』★『〝晩成〟はやすく〝晩晴″は難し』

 2010/10/19日本リーダーパワー史(98) 『幽翁』伊庭貞剛・ …

★Z世代へのための<日本史最大の英雄・西郷隆盛を理解する方法論>講義㉑』★『「米国初代大統領・ワシントンとイタリア建国の父・ガリバルディと並ぶ19世紀世界史の三大英雄・西郷隆盛の国難リーダーシップに学ぶ』★『「廃藩置県」(最大の行政改革)「士農工商・身分制の廃止」『廃刀令」「奴隷解放』などの主な大改革は西郷総理大臣(実質上)の2年間に達成されたのだ。』

    2019/07/27  日本リー …

『Z世代のための米大統領選挙連続講座⑩』★『世論調査はハリス氏42%、トランプ氏37%で、5%差が拡大』★『民主党副大統領候補にはミネソタ州知事・ティム・ウォルズ氏(60)に決定』★『「ラストベルトでの世論調査でもハリス氏がトランプ氏を僅差で上回った』

  8月5日、バイデン大統領の後継候補について、民主党の代議員によるオ …

『F国際ビジネスマンの『世界漫遊・ヨーロッパ・カメラ・ウオッチ(17)』★『オーストリア・ウイーンぶらり散歩⑦』(2016/5)★『世界遺産/シェーンブルン宮殿』その広大な庭園に驚く(下)」』

    2016/05/31  『F国際ビジネスマ …

no image
『リーダーシップの日本近現代興亡史』(217)/『百年前にリサイクル事業によって世界的コンチェルン(財閥)を築いた「日本セメント創業者」の浅野総一郎』★『リサイクルの先駆的巨人・浅野総一郎の猛烈経営『運は飛び込んでつかめ』★『明治時代にタダの自然水を有料販売、トイレの人糞を回収して肥料で販売、コークスからセメントを再生し、京浜海岸地区を埋め立てて一大コンビナートを築いた驚異のベンチャー王』

    2010/11/27 &nbsp …

『オンライン/日本議会政治の父・尾崎咢堂による日本政治史講義①』ー『売り家と唐模様で書く三代目』①<初代が裸一貫、貧乏から苦労して築き上げて残した財産も三代目となると没落して、家を売りだすという国家、企業、個人にも共通する栄枯盛衰の歴史法則

2012/02/23   日本リーダーパワー史(2 …

no image
知的巨人の百歳学(162 )記事再録/「昆虫記を完成したファーブル(92歳)は遅咲き晩年長寿の達人-海、山を観察すれば楽しみいっぱい

    2013/07/30 / 2015/01/ …

no image
速報(332) 『日本のメルトダウン』◎『自民党時代の官僚内閣制は民主党で変わったのか』菅前首相の記者クラブ講演 

速報(332) 『日本のメルトダウン』 ◎ロムニー氏「日本は1世紀にわたる衰退の …

no image
速報(242) 近藤駿介委員長の最悪のシナリオ「福島第1原子力発電所の不測事態シナリオの素描」全文』公開

速報(242)『日本のメルトダウン』   ★『内閣府原子力委員会の近藤 …