日本リーダーパワー史(101)立石斧次郎(16)・全米を熱狂させラブレターが殺到したファースト・イケメン・サムライ
日米和親条約(1854年)の後、万延元年(1860年)2月、幕府遣米使節団(77人)は米海軍蒸気船「ボーハタン号」に乗船し、ホワイトハウスでの日米通商条約批准のため戚臨丸と同時に太平洋を渡った。立石斧次郎は16歳の通詞見習いとして最年少で参加した。
り屋で陽気で開放的な米国人とうまくコミュニケーションができなかった。
良き人々の一団は必ずそれに随行する陽気なお供の好人物を伴なっているもので、日本使節もその例外ではない。実にトミーは名物男(an institution)で、しかも彼ほどの男は他には誰もいない。彼ははしゃぎまわる、陽気な男で、あらゆる種類の奇癖と道化ぶりに充ち、その素敵ないい顔立ちたるや、漫画にかいた、人間の顔のある満月のように、まんまるで、しかもふくよかである。
伊達者の意〕たらしめていることは疑いない。彼はすでに婦人たちの間に自らある種の「サブライム・ポート」〔高貴な門、トルコ帝国政府のこと〕を作りあげていて、彼が経験をめば積むほど、彼は自己のさらに高まった地位の尊厳を保つかのように見える。

もちろん、あの凡ゆるものにいつでも適応できる性質のことは言うまでもないことで、これは彼の天性のひとつであり、しかも、ユダヤ教徒のなかであれ、キリスト教徒のなかであれ、人気をさらっていく妖精のようなかくされた天性なのである。彼の顔はまさに愉しい思想の反映そのものである。
〔以下略〕
トミー 関連記事① http://maesaka-toshiyuki.com/detail?id=427
トミー 関連記事② http://maesaka-toshiyuki.com/detail?id=428
トミー 関連記事③ http://maesaka-toshiyuki.com/detail?id=429
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