前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

世界リーダーパワー史(950)―『 世界がかたずをのんで見守る米中間選挙の投票日(11/6)があと10日後』★『「下院は民主党の勝利」「上院は共和党が過半数を維持」はどうなるか?』★『米国へ向かうホンジュラスからの移民キャラバン5000人の取り扱いが争点化に』

      2018/10/31

世界リーダーパワー史(950)

 
世界がかたずをのんで見守っている米中間選挙の投票日(11/6)があと10日後に迫ってきた。

直近の世論調査の結果をみると、これまでの「下院は民主党の勝利」「上院は共和党が過半数を維持」という予想がどうなるか不透明の混迷した情勢になってきている。

まず各世論調査からみてみよう。

Bloomberg.(10月22日)では、「21日に発表されたNBCとウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の世論調査結果によれば、投票を予定して有権者の支持率は民主が50%、共和が41%と、民主が9ポイント上回った。民主のリードを後押ししたのは女性、ラテン系、若年層だった」 また、「中間選挙は通常投票率が低いが、今回は逆で有権者の投票意欲は高く65%で12年ぶりの高水準となり,民主支持が72%、共和が68%となっている」と民主党の優勢と書いている。

 

また、ロイター(10月24日)によると、「 米中間選挙、テキサスとネバダ州で共和党候補がリード=世論調査」の見出しで「テキサス州では、共和党のテッド・クルーズ上院議員の支持率が49%で、民主党候補のベト・オルーク下院議員の支持率44%を上回った」「ネバダ州では、共和党のディーン・ヘラー上院議員の支持率が47%で、民主党候補のジャッキー・ローゼン下院議員の41%を上回った」、「ウィスコンシン州では、民主党候補のタミー・ボールドウィン上院議員の支持率が54%と、リア・ビュクミア共和党候補が39%で大きく引き離している」と報じた。

新たな現象として中間選挙直前になって、台風接近の目となっているのは、治安悪化が深刻な中南米から一斉にアメリカを目指す移民キャラバン約5000人の動向で、連日、選挙戦以上にその行進がTVで過熱して放送されている。

トランプは軍隊を出動させても阻止すると遊説先でこの問題を集中的にとりあげて争点化し、この行進を支持する民主党を激しく攻撃している。

キャラバンは、このままのスピードで進むとアメリカ国境に11月下旬に到着する。そうすると11月6日の投票日までは、連日この「キャラバン隊」の映像がニュースで報じられることになり、一体、共和、民主のどちらに有利に作用するのかが注目される。

 

冷泉彰彦プリンストン発 日本/アメリカ 新時代米中間選挙直前の移民キャラバン、トランプへの追い風になる「逆効果」https://www.newsweekjapan.jp/reizei/2018/10/post-1041.php

 - 人物研究, 現代史研究, IT・マスコミ論

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
速報(273)『アメリカ軍の机上演習ではイスラエルによるイラン攻撃の危険性を凝視している(ニューヨークタイムズ)3/19』

速報(273)『日本のメルトダウン』   ◎『『U.S.War Gam …

no image
知的巨人たちの百歳学(175)記事再録/『一億総活躍社会』『100歳元気社会』のシンボル 「 医師・日野原重明(103)、漢字学者 白川静(96)に学ぶ」

    2015/11/05知的巨人たちの百歳学( …

no image
世界最先端イベント『見える化』/チャンネル世界最大級の観光の祭典『ツーリズムEXPOジャパン-『 『日本財団』日本パラリンピックサポートセンター』●『 東京都の『多摩、島しょと東京の特産品」』★『山口のパビリオン』★『鹿児島のパビリオン』

世界最先端イベント『見える化』チャンネル 世界最大級の観光の祭典『ツーリズムEX …

「今、日本が最も必要とする人物史研究/日英同盟を提言した林董(はやしただす)元外相』★『国難日本史ケーススタディー④>『日英同盟論を提言ー欧州戦争外交史を教訓に』 <「三国干渉」に対して林董が匿名で『時事新報』に日英同盟の必要性を発表した論説>』

  2012-03-10 /『リーダーシップの日本近現代史』(56)記 …

no image
池田龍夫のマスコミ時評(92)●『岸田外相 チェルノブイリ視察より福島現場を直視せよ』『田中俊一・原子力規制委員長の会見』ほか

      池田龍夫のマスコミ …

no image
日本メルダウン脱出法(662)中国から見た日米首脳会談 ー本当の関心は尖閣問題よりTPP」「瀬戸際のTPP交渉、5月合意できなければ空中分解も」

    日本メルダウン脱出法(662)   安倍首相訪米前夜に思う  中国の“歴 …

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(126)』「東芝不正会計問題、功罪残した西田流辣腕経営‏」ー今回の不祥事の元凶は西田氏にある

『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(126)』 東芝不正会計問題 …

no image
日本リーダーパワー史(475)<日本最強の参謀は誰だったのかー「明治国家の大参謀」杉山茂丸の研究①>

  日本リーダーパワー史(475)   <日本最強 …

no image
『日本戦争外交史の研究』/『世界史の中の日露戦争』⑳『開戦3ゕ月前の「英ノース・チャイナ・ヘラルド」の報道』★『パーセプションギャップ(思い違い)、エスノセントイズム(自民族優先主義)による憎悪・敵意がメディア(プロパガンダ)で増幅されて戦争を起こす記事の1つ』●『日本と朝鮮、日本の恐怖、ロシアの方針、日本について付け加えるべきこと、日本人の外国人憎悪の程度、日本の孤立』

 『日本戦争外交史の研究』/『世界史の中の日露戦争』⑳ 『開戦3ゕ月前の「英ノー …

no image
池田龍夫のマスコミ時評(26) 民主党「統治機能」再構築こそ急務―党内抗争による〝政治空白〟の罪―

池田龍夫のマスコミ時評(26)   民主党「統治機能」再構築こそ急務 …