池田龍夫のマスコミ時評(47)●『秘密保全法案」を急ぐ〝時代状況〟を危惧』★『愛川欽也が「kinkin .tv」を開局』
池田龍夫(ジャーナリスト、毎日新聞OB)
毎日新聞3月4日付朝刊が特報した記事によると、報告書議事録がまたまた作成されていないことが判明した。先に、原子力安全・保安院や東電関係者の原発関連議事録を策定しなかったことに続く不祥事で、官僚システムの〝無責任構造〟には呆れ果てる。
法令制定過程などが事後に検証できるよう文書作成を義務づけた公文書管理法(11年4月施行)に違反しており、しかも「秘密保全法案」の審議が隠蔽されるとは‥‥。半年間で6回(各2時間程度)の〝密室審議〟要旨がA4判2枚程度では、全く検証の役に立たないではないか。
また、罰則規定に、このような曖昧な概念が用いられることは、処罰範囲を不明確かつ広範にするものであり、罪刑法定主義等の刑事法上の基本原理と矛盾抵触する恐れがある。
禁止行為として、漏洩行為の独立教唆、扇動行為、共謀行為や、『特定取得行為』と称する秘密探知行為についても独立教唆、扇動行為、共謀行為を処罰しようとしており、単純な取材行為すら処罰対象となりかねず、そこでの禁止行為は曖昧かつ広範であり、この点からも罪刑法定主義等の刑事法上の基本原理と矛盾するものである。
現実の場面を考えても、取材及び報道に対する萎縮効果が極めて大きく、国の行政機関、独立行政法人、地方公共団体、一定の場合の民間事業者・大学に対して取材しようとするジャーナリストの取材の自由・報道の自由が侵害されることとなる」などの問題点を鋭く指摘している。
ところが、親会社「テレビ朝日」に経営統合されたため、解散に追い込まれたという。原発問題について〝脱原発学者〟らを招くなど、大胆な「2時間トーク番組」は、視聴者の支持を得ていた番組だった。〝横並び報道〟が多いメディア界活性化のため、新生「
kinkin .tv」独自のニュース分析を期待している。歴任。著書に『新聞の虚報と誤報』『崖っぷちの新聞』、共著に『沖縄と日米安保』
関連記事
-
-
日本メルトダウン(998)―『 早くも暗雲、トランプ政権に尽くす人はいないのか 「エリート」たちにそっぽを向かれたトランプ次期大統領 』●『偽ニュース攻撃で自滅する米マスコミ』( 12/1, 田中 宇)★『 ネットに広がる「フェイク・ニュース」― 嘘と真実の見分け方とは』◎『中国、金の輸入と人民元の流出を制限 外貨準備高がピークから約25%減少、資本流出に警戒感強める当局 (英FT紙』●『「大きな黒い頭の鼠」が巣食っていた東京都―「大山鳴動して鼠一匹」は間違っている』●『日本はどうする?IoTの“根幹”を欧米2社が制圧–IoTビジネスの序盤戦はすでに決着済みの様相』
日本メルトダウン(998) 早くも暗雲、トランプ政権に尽くす人はいないのか …
-
-
池田龍夫のマスコミ時評(111)◎「脱原発」の意見が9割も―エパブリックコメント」(5/29) ◎『-尖閣周辺の軍事緊張が心配』(5/26)
池田龍夫のマスコミ時評(111)   …
-
-
★5<まとめ記事再録>『歴史の復習問題』/『世界史の中の日露戦争』-『英タイムズ』,『米ニューヨーク・タイムズ』は「日露戦争をどう報道したのか(連載1回―20回まで)①』★『緊迫化する米/北朝鮮の軍事的衝突はあるのか、日露戦争勃発直前の英米紙の報道と比較しながら検証する①』
★5<まとめ記事再録>『歴史の復習問題』/ 『世界史の中の日露戦争』 再録・日本 …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(170)記事再録/「プラゴミ問題、死滅する日本周辺海」(プラスチックスープの海化)ー世界のプラゴミ排出の37%は中国、2位のインドネシアなど東南アジア諸国から棄てられた海洋プラゴミは海流によって日本に漂着、日本の周辺海域は「ホットスポット(プラゴミの集積海域=魚の死滅する海)」に、世界平均27倍のマイクロプラスチックが漂っている』
逗子なぎさ橋珈琲テラス通信(2025/11/02am1100) & …
-
-
モンゴルメディアの変容
民主化後のモンゴルメディアの変容 前坂 俊之 (静岡県立大学国際関係学部教授) …
-
-
日中北朝鮮150年戦争史(29)★現代史復習、記事再録『外国の新聞が報道した120年前の日清戦争の「三国干渉」の内幕と【腐敗した清国軍の実態】ー南シナ海紛争と同じ中国人民軍の実態!
日中北朝鮮150年戦争史(29) ◎『外国の新聞、ロシア紙「ノーヴォエ・ヴレ …
-
-
百歳学入門(152)元祖ス-ローライフの達人/「超俗の画家」熊谷守一(97歳)② ひどい窮乏生活の中で、3人のわが子を次々に失う。 しかし、病児を医者にかけるために絵を描き、 絵を売ることはできなかったのです。
百歳学入門(152) 元祖ス-ローライフの達人・「超俗の画家」 …
-
-
野口恒のインターネット江戸学講義(19) 『エピロ-グ 江戸のネットワ-ク社会に学ぶ 日本のノマド学』(終)
日本再生への独創的視点<インターネット江戸学講義(19) ●『エピ …
-
-
「21世紀のデジタル産業革命/3Dプリンターの現状と未来ー(日本のモノづくり、製造業、職人芸は生き残れるのか)
●<日本の最先端技術「見える化」チャンネル(6/25 …
-
-
『Z世代のための世界ジャーナリズム400年史」★『英国・ミルトンが「言論、出版の自由」を訴え、名誉革命(1688)が成立、日本メディア検閲史は太平洋戦争敗戦(1945)、米国指導下の新憲法発布までの約320年の歴史を振り返る』
逗子なぎさ橋珈琲テレワークー「北斎流富士山ウオッチ」(11月6日am1000) …
