速報(273)『アメリカ軍の机上演習ではイスラエルによるイラン攻撃の危険性を凝視している(ニューヨークタイムズ)3/19』
(アメリカ軍の机上演習ではイスラエルによるイラン攻撃の危険性を凝視し
ている)『ニューヨークタイムズ』3/19』
翻訳記事とコメントが送られてきた。以下はそのコメントです。
1 私はイスラエルのへファ、テルアビブ中心に1ヶ月滞在した経験がある。
イラクからのスカッドミサイルが 上空に飛んで来た恐怖と興奮がまだ醒めやらぬ緊張感を割り引いても、全てが余りにも日本とかけ離れた孤軍奮闘国家に圧倒された。
海岸線 陸上の国境線における日常の大規模な哨戒活動 入国後の外国人への監視
戦時下と云うこの国の宿命を垣間見た。人口700万人余りの小国が国家と国民を総動員
2 イスラエルを公然と亡き者にせん とイランの核開発 がピッチを上げる今、
3 第5次中東戦争は既定路線とされ、米国は イスラエルの電撃作戦がいつか?
同盟国アメリカはどうするのか?戦線の拡大とその被害は?などの検討に既に疾っくに入っている。
4 筆者のNYT、SHANKER記者はペンタゴンの机上演習の取材を通じ米軍イスラエル軍の予想される
軍事行動と想定被害の可能性を生々しく伝えている。
この S 記者とイスラエル担当のBRONNER記者の報道から当分目が離せない。
2012/3/19 NYT by Tom Shanker
◎『U.S.War Game Sees Perils of Israeli Strike Against Iran』
(アメリカ軍の机上演習ではイスラエルによるイラン攻撃の危険性を
凝視している)
WASHINGTONーイスラエルによるイラン攻撃の影響を評価する為今月極秘裏に開かれた戦争シミュレーションによると、
この攻撃はより広い地域戦争へと拡大し、アメリカを戦争に引きづりこんで数百人のアメリカ人が命を失う様な事になる、
と米国の当局関係者はいう。
この関係者によると、机上作戦は米軍の軍事行動のためのリハーサルとしてデザインされたものではない、演習の結果は実世界の衝突
としてこれしか起きないというものではないと強調した。
しかしこの机上演習はアメリカの計画立案者のトップクラスの間に恐怖を抱かせている、それはイランとの対決がどの様に拡大するにせよ、その過程ではアメリカ軍の介入を排除する事は不可能かも知れない、という事であると関係者は云う。
政策立案者達によるイスラエルのあらゆる攻撃の結果全般に及ぶ議論の中で、その反響はホワイトハウスの高官達,
そしてイスラエルによる攻撃はアメリカにとり危険この上ないものとなると警告するペンタゴンと諜報組織に所属する高官達に
、一層大きな声で届いているかも知れない。
机上演習の結果が特に心配の種をもたらすのがJames N.Mattis 将軍 に対してである、将軍は中東、ペルシャ湾、南西アジアに展開する米軍全てを指揮している。
この情報は、中央司令部活動に参加しているか、結果の要約を報告されマル秘事項故に匿名を条件に喋ってくれた関係当局者から得ている。今月始めこの演習を終えた時、関係当局者に依ると、Mattis将軍は側近に言った、イスラエルの第一撃は、この地域を越えそして現地の米軍にとっても悲惨な結果をもたらしそうだ、と。
演習を知っている関係者によれば、Internal Lookと呼ばれた2週間の机上演習ではストーリーが最後迄演じられた、そこではイランのミサイルがペルシャ湾の米国軍艦を攻撃して約2百名のアメリカ人が殺された後アメリカが戦闘に引きづり込まれる、としている。
その時アメリカはイランの核施設に対し自力攻撃を実行し報復する。
イスラエルのイランへの第一撃はイランの核開発プログラムを1年は後退させると評価されている。
これに続くアメリカの攻撃は更に2年以上遅らせるという様な事にはならない。然しながらペンタゴンの別の作戦立案者達は云う、長距離戦略爆撃機 、空中空輸、超精密ミサイルがアメリカにはあるのでイランの核開発計画にははるかに大きな打撃を与えられる、但しオバマ大統領が全面報復を決定するならば と云う事であるが、と。
この演習は軍内部のコミュニケーション及び、中央司令部の本部があるフロリダ州タンパのペンタゴンの作戦スタッフとイスラエルによる攻撃の後詰でペルシャ湾にいるスタッフとの間の調整力をテストするために特に編集されていた。
当局者は云う、結局はこの机上演習は、軍当局者に対しイスラエルによる攻撃そしてイランによる反撃が予測も制御も難しいと云う事を強調した、と。
アメリカとイスラエルの諜報機関は、イランのウラン濃縮の進展状況について幅広く合意している。
しかしテヘランの指導者達が核爆弾の製造にGOサインを出した場合、イランにそれを作らせない様にするにはどの位の時間が残されているのか、に関してはその意見は一致していない。
イスラエル人は公然と、イランに核爆弾を作らせない為の窓口は閉まっていると言っているが、アメリカの当局者は、一つの可能性として来年中にはイスラエルのイラン攻撃があると見ている。
彼等関係者は、イスラエル当局者は恐らくアメリカに警告をほとんど或いは全くせずに、イランの核施設の攻撃を決定する筈だと、
個人的に語っている。
アメリカ当局者は云う、机上演習で連鎖的に事態が展開する中、イスラエルとアメリカはイランの核施設に対する攻撃ではあらゆる面で仲間であり、それ故にイランはペルシャ湾のアメリカ軍を攻撃の共謀者と見做す、と。
攻撃された後、イランのジェット機はイスラエルの戦闘機を追跡し、イラン軍はペルシャ湾のアメリカ軍艦に向けてミサイルを発射する、これがアメリカの報復を認める戦闘行為と見なされる。
Internal Lookは昔から中央司令部の最も重要な作戦演習の一つである。1年に約2回行われ、本部やそのスタッフ、そして各地域の実戦部隊が様々な現実世界に如何に対応するか評価される。
Internal Lookは中東における様々な戦争に備えるため多年に渡り使用されて来た。防衛に関するウエブサイト、Global Security.org,によると冷戦時代の軍の作戦担当はInternal Lookを使って、イランの石油地域を把握するため
ソ連軍の移動に備えた。
その当時のアメリカの戦争計画はペンタゴンに対し、ソビエトの攻撃を抑える為に、ペルシャ湾からイランのZagros山脈に到る北方へほぼ6師団を配置する様に求めた。
2002年12月 中央司令部の最高責任者であったTommy R Franks将軍はInternal Lookを使い来るべきイラク侵攻に備え彼の部隊の仕上がり状態をテストした。
多くの専門家は、イランはイスラエルの第一撃の後も、アメリカがその圧倒的な軍事力を行使する根拠を与えない様にするため、その段階的な拡大を慎重に管理する、という。
従ってそのかわりに世界の大都市で自動車爆弾を爆発させたり、アメリカ軍やNATO軍を攻撃をするためアフガニスタンで暴徒に高性能爆弾を持たせると云う様な事をやるかも知れない。
結局代替手段を使ってもイランがこれらの攻撃を扇動していることを隠すには十分ではないので、テヘラン政府は少なくとも公式的には全ての責任を否定する。
イスラエルによる攻撃の潜在的な効果を評価検討する米国とイスラエルの軍事専門家達は、イランが最終的に求めていることはその領土内における全面戦争である、という。
従ってイランは、ペルシャ湾の軍艦にしろ地域の基地にしろ米軍の軍事目標を直接叩くことはしない、と主張する。
然しながら彼等の分析は又広範囲な警告を含んでいる、すなわちイランの上級指導者達の内部における考え方を知る事は不可能であり、最も詳細な机上演習でさえ国家やその指導者達が武力衝突の真っ只中でどう反応するかを予測することは出来ない事に気付かされることである。
この専門家達は更に分析を続け、こう語る、「イラン人がイスラエルの一撃に対しどの様に反応するかについての何らかの洞察は、イスラエルが一撃を実行するかどうか、その場合米国の立場が如何なるか、を決めるのに役立つ、と。」
アカデミックな研究に支えられたイスラエルの諜報機関の予測では、イランの核施設への軍事攻撃が、地域の大火災や広範囲なテロ活動そして天井知らずの原油価格と云う様な破滅的な事態を招くという広範囲な想定に疑問が投げられている。
戦争はピクニックではない、と
11月のイスラエルラジオでEhud Barak防衛大臣がいう。しかしイスラエルが自ら戦闘行為に入らざるを得ないと感ずるならば、イランからの報復には辛抱できると彼はいう。
100000人死ぬか10000人か1000人かそれは分からない、イスラエル国家は破滅しない、 と。
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