前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

日本リーダーパワー史(250)『野田首相は国難突破のリーダーパワーを発揮し、小泉元首相、橋下市長のように断固けんかせよ。

   

日本リーダーパワー史(250
 
<濃霧を漂流、浸水中の野田民主党『タイタニック号』は小沢老害機関長
私党グループの悪質なサボタージュと、自民党の氷山に衝突して目下
沈没中。転覆、船室の乗客(国民)の犠牲は回避できるのか>
 
 前坂俊之(ジャーナリスト)

<野田キャプテンは国難突破のリーダーパワーを発揮せよ。事故原因
を明確に論理的に説明し、無法政治家、抵抗勢力とは、小泉元首相、橋下市長のよう
に断固として戦え、けんかせよ。国民はどちらが無理押しているか、よくわかっている>

① 野田も輿石もなんでこんなに、おとなしいのか。野田佳彦首相は30日夕、消費増税法案の閣議決定を受けて記者会見し、今後の国会審議で進める与野党協議について「政策ではなく大局に立つなら、政策のスクラムを組むことは可能だ」と述べ、自民党など野党に協議を呼びかけた。 輿幹事長は記者団に「調整したり、お願いしたりしたい」と、慰留に努める考えを示した。
②  国民新党の連立離脱問題は30日、自見庄三郎金融担当相、下地幹郎幹事長らが政治家としての良識を示し亀井静香代表をきった。野田民主党は国民新党のこのリーダーシップこそを見習うべきである。
③ 歴史的な故事を1つ。昭和7年(1932)の犬養毅首相を若手軍人が首相官邸で襲い、「話せばわかる」という犬養首相77歳を『問答無用』と射殺して、議会主義は終焉をむかえた。昭和11年の陸軍によるクーデター2・26事件では、これまた首相官邸が襲われ、高橋是清以下の大臣た多数が犠牲となった。
④ 今はこうした軍部によるテロの時代ではない。政党や政治家による理念、政策の言論、議論、説得の戦いである。多数決という数の暴力の前に徹底して議論言論を戦わせて国民にどちらが言っていることが正しいのか、信があるのかという判断してもらうのが政治家の武器の言論の務めである。そして、議論を尽くした先は「小異を捨てて大同につく」「私利私益、党益を捨てて、国益、国民益つくことが良識ある政治家のやるべきことである。国会は議論の府である。もっと野田は正々堂々と反対者と対決して、小沢の無法なゴリ押しと。政策、見識ゼロなことを示すべきである。小泉元首相の自民党をぶっ潰す、と同じく、小沢グループをぶっ壊すといえば人気急上昇間違いない。
⑤ この点で、小沢は政治家としては失格であり、この20年間の日本政治の混乱,低迷、混迷の大きな原因はかれにあることは国民の方こそよくわかっている。
⑥ 今後の消費税の引き上げが混乱、廃案にでもなれば、日本国債の売りを招いて、格付けの低下を手ぐすね引いて待っている海外ファンドの絶好の餌食になるであろう。
⑦ 政治家でこの国債リスク、国家リスクに目つぶって、民主党内で反対している連中こそ「その罪万死に値する」

◎『拒否権の行使者が多すぎる日本の政治=ウィリアム・グライムス教授』
ロイター2012 03 29 12:42 JST

日本の政治の根本的な問題は「拒否ポイント」の多さにある。言い換えれば、政策に特定の変更を加えようとしても、それに反対する個人やグループの数があまりに多すぎる。ねじれ国会はその一例にすぎない。今や政党の内部でもリーダーシップを維持することは不可能に等しくなったと言えよう。
●『消費税は6年後に20%まで引き上げを=アニール・カシャップ教授』http://jp.reuters.com/article/jpopinion/idJPTYE82L01N20120322

●危機が始まる前に消費増税を急げー第一に、日本は財政の健全化を急がなければならない。支出を減らすとともに、消費税の増税が必要だろう。
私は消費税を段階的に引き上げ、向こう6年間で20%にする案に賛成だ。欧州問題が落ち着けば、市場は日本に注目し始めるだろう。日本政府は、危機が始まる前に行動を起こすべきだ。
●『消費増税法案、与野党で政策スクラム可能=首相』

[東京 30日 ロイター] 野田佳彦首相は30日夕、消費増税法案の閣議決定を受けて記者会見し、今後の国会審議で進める与野党協議について「政策ではなく大局に立つなら、政策のスクラムを組むことは可能だ」と述べ、自民党など野党に協議を呼びかけた。
●『消費増税案に3つのシナリオ、成立は「話し合い解散」の狭い道か』
●『消費増税法案:民主決着 首相強気、頼みは自民 小沢元代表、倒閣も視野』http://mainichi.jp/select/seiji/news/20120329ddm001010016000c.html?inb=yt
●【消費税増税】小沢グループ一斉辞表、首相に圧力・揺さぶり』
 

 - 現代史研究 , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
片野勧の衝撃レポート(35)太平洋戦争とフクシマ⑧悲劇はなぜ繰り返されるのかー原発難民<中>「白河以北一山三文」⑧

  片野勧の衝撃レポート(35)   太平洋戦争と …

no image
『日米戦争の敗北を予言した反軍大佐/水野広徳③』-『その後半生は軍事評論家、ジャーナリストとして「日米戦わば、日本は必ず敗れる」と日米非戦論を主張、軍縮を、軍部大臣開放論を唱えるた』★『太平洋戦争中は執筆禁止、疎開、1945年10月に71歳で死亡』★『世にこびず人におもねらず、我は、わが正しと思ふ道を歩まん』

日米戦争の敗北を予言した反軍大佐、ジャーナリスト・水野広徳③  &nb …

no image
『 明治150年★忘れ去られた近現代史の復習問題』―『治外法権の国辱的な条約改正案』●『ノルマントン事件の領事裁判権の弊害ー英国人船長、外国人船員26人は救難ボートで助かり、日本人乗客25人は溺死した』

 『 明治150年★忘れ去られた近現代史の復習問題』 ―『治外法権の国辱的な条約 …

no image
終戦70年・日本敗戦史(67)徳富蘇峰が語る『なぜ日本は敗れたのか』⑯日本の統一教育の欠陥ー「個性無視、型にはまった人間を 粗製乱造した教育制度で日本亡国」

  終戦70年・日本敗戦史(67) A級戦犯指定の徳富蘇峰が語る『なぜ日本は敗れ …

no image
『オンライン/米日豪印対中国の軍事衝突は日清戦争の二の舞となるのか』★『日中韓の誤解、対立はなぜ戦争までエスカレートしたか」ー中国・李鴻章の対日強硬戦略が日清戦争の原因に。簡単に勝てると思っていた日清戦争で完敗し、負けると「侵略」されたと歴史を偽造する」

『 日本リーダーパワー史(614)』記事再録/日本国難史にみる『戦略思 …

no image
『オンライン/新型コロナパンデミックの研究』ー『トランプ大統領は「チャイナコロナ」と明言し本気で中国を抑え込む新冷戦「中国包囲網」づくりに突入した』★『ファーウェイ禁止、「台湾外交支援法」(3/27),「ウイグル人権法案」(5/17)を成立させ人権外交で全面対決中』(5月22日)

米中の新冷戦― 「対中包囲網」の再編成 前坂 俊之(ジャーナリスト) 「チャイナ …

no image
記事再録/世界を魅了した日本人ー『エ・コールド・パリ』・パリ画壇の寵児となった『世界のフジタ』藤田嗣治②

    2010/01/01 &nbsp …

『Z世代のための米中日のメディア・SNS比較検討史』★『トランプフェイクニュースと全面対決する米メディア』★『習近平礼賛の中国共産党の「喉と舌」(プロパガンダメディアと厳重監視されるSNS』★『言論死して日本ついに亡ぶ-「言論弾圧以上に新聞が自己規制(萎縮)した日本メディア』★『闘うメディア、SNSが日本を復活させる』

2020/07/22  『オンライン/日本ジャーナリズム講義 …

no image
日本リーダーパワー史(53)辛亥革命百年②孫文を助けた日本人たち・・・宮崎滔天、秋山定輔ら①

日本リーダーパワー史(53) 辛亥革命百年・孫文を助けた日本人たち宮崎滔天ら① …

『地球環境破壊(SDGs)と戦った日本人講座』★『約110年前に足尾鉱毒事件(公害)と戦かった田中正造②』★「辛酸入佳境」、孤立無援の中で、キリスト教に入信 『谷中村滅亡史』(1907年)の最後の日まで戦った』

 2016/01/25    世界が尊敬 …