日本リーダーパワー史(360)『エピソード憲法史』【ペニシリンから生まれた憲法】白洲次郎の『ジープ・ウェー・レター』など
2015/01/01
『避雷針憲法』などさまざまな呼び名がつけられ、以後70年にわたる論争が続いている。
草案作成から成立までのGHQ、日本側との交渉、駆け引き、制定までのいきさつについてさまざまなエピソード、
名場面、珍談がある。
が生まれたというエピソードである。
広い官邸の執務室で仕事をしていて、窓のすき間からの冷たい風でひどい風邪を引き、肺炎にかかり、寝込んでしまった。
重症で高熱でうなされていた時、当時の日本では入手困難なペニシリンをマッカーサーから贈られて、
服用しやっと熱が下がり肺炎もなんとか治まった。
まずペニシリンの御礼を言った。
そのあと、戦力放棄をおずおずと口にして、マ元帥を驚かせた。天皇の象徴化と「戦争放棄」の平和憲法は幣原の
ペニシリンの御礼から始まり、この中で提議されて生まれたと、いわれている。
GHQは憲法草案つくりを始めた。
と日夜、取材に当たった。1月31日、ある官邸筋から入手した乙案を本社に持って帰って、パラバラにしてみんなでサーッと
写して、ふたたび元どおりにして返した。各社はあわてた。全く立っていられないくらい、びっくりしていた」(「毎日新聞100年史」)と
回想している。
憲法取材を命じられた。枢密院も取材範囲だった。各社では宮内庁は社会部記者しかいなかった。西山記者は内閣と枢密院と
双方からの情報を総合できたことが、スクープにつながったというわけだ。
特ダネを抜いた。重要法案は全部枢密院にかかったので、どこかの段階でスクープしたのである。
答弁を繰り返し、やっと「議会の権限を拡充、臣民の権利自由を保護する」など松本4原則の1部を発表したが、肝心の天皇
の統治権には一切ふれなかった。
松本は「そのようには考えておりません。
占領軍と国の統治権とは別のものです。たとえば日蝕がある。日蝕があるがゆえに、
太陽がなくなっているというのは間違いで、光がさえぎられているということはあっても、太陽自身はなくなっていない」と答弁した。
おりこの日蝕論をみて、「松本案は明治憲法のワクを一歩も出ない」とその保守性に見切りをつけた。
この発言がきっかけで、「憲法問題で日本政府を強く刺激する必要を感じて」と独自のGHQ案作成に動いたという。
取り組み姿勢と行動を説明するために、終戦連絡事務局次長・白洲次郎が15日、英文の手紙をホイットニーあてに出した。
おいて同一のものです。GHQ自分たちも同じ目標をめざすものだが、そこへの道には大きな違いがある。
GHQ側の道は全く米国式で、まっすぐで直線だが、日本の道は回り道であり、曲りくねり、狭い。あなた方の道を航空路と
すれば、日本の道はジープ道なのです。
らないと感じています」とGHQの強引なやり方をやんわり批判する内容で挿絵まで書かれていた。
外部から別の憲法を押しっけられた場合(極東委員会の共和制憲法のこと)、マッカーサー最高司令官が何とか守ろうとして
いる天皇制も押し流されてしまうでしょう。日本国民が憲法を自らの意思で一日も早く世界に宣言して、平和国家への誓い
をたてることが必要なのです」
2月13日に突然、GHQの憲法草案が日本側に示された。
方的に宣言し、15分間の読む猶予を与えるといって庭に出て行った。
この時、米爆撃機が低空飛行してきて大轟音が窓を激しく揺さぶった。光と大爆音の演出はまさしく原爆並みに日本側に
衝撃をあたえた。
しばらくして戻ってきたホイットニーは「われわれは戸外で、目もくらむほど明るい陽光(アトミック・サンシャイン)を楽しん
できた」と冗談ぽく語り、再び、厳しい口調となって大演説をぶって「もしこの草案が受け入れられなければ、天皇の身体
は保証も考え直さざるをえない」との発言が飛び出した。
に余計にショックを感じ、威圧、脅迫された言葉と被害者意識を強く感じたのである
憲法ドラマの『押し付け憲法』の決定的瞬間となった。
関連記事
-
-
速報(295)『日本のメルトダウン』●『5月3日 小出裕章さんのNY講演会の3本』◎『荒井聡(民主党原発事故収束対策プロ座長の会見』
速報(295)『日本のメルトダウン』 ●『5月3日 小出 …
-
-
2014年世界経済トレンド・ウオッチ②』「エリートの失敗が未来を脅かす」(英FT紙)「2014年市場は「退屈への反乱」に警戒せよ
2014年ー世界経済トレンド・ウオッチ②』 …
-
-
日本メルトダウン脱出法(742)「世界経済:ドルの支配とその危険性 勢い失う米国の経済覇権」(英エコノミスト誌)●「ウラジーミル・プーチンの対テロ戦争」(英FT紙)
日本メルトダウン脱出法(742) VWの不正が引き起こした株安と通貨安の必然 信 …
-
-
日本リーダーパワー史(813)『明治裏面史』 ★ 『「日清、日露戦争に勝利」した明治人のリーダーパワー、 リスク管理 、インテリジェンス㉘『戦争は外交の1手段で、外交交渉が失敗した場合に戦争に発展する』★『日露戦争はこのケースで、日本側はなんとか外交で、日本が朝鮮を、満州はロシアに任せる「満韓分割論」を主張、ロシアは「満韓全面論」を譲らず、戦争に発展した』
日本リーダーパワー史(813)『明治裏面史』 ★ 『「日清、日露戦争に勝利 …
-
-
『オンラン講座・日本最大の英雄・西郷隆盛の終焉の地を訪ねる動画旅』★『西郷精神「敬天愛人」をたずねて「城山終焉の地」「最後の司令本部洞窟」★『「終焉の地」で「晋どん、もうここらでよか」と果てた』★『南洲墓地にお参りする』
2015/09/23「日本史見える化動画」-西郷精神『敬天愛人」を …
-
-
『Z世代のための<憲政の神様・尾崎咢堂の語る「対中国・韓国論④」の講義⑫』★『 尾崎行雄の日清戦争(明治27)の「清帝の逃走」論』★『<尖閣、竹島問題で150年前の歴史事実を外国メディアの報道によってチェックする。歴史健忘症の日本、歴史誇大症の中国、歴史恨み、被害妄想症の韓国の3重ネジレを読み解く』
2013/07/02 日本リーダ …
-
-
日本の最先端技術「見える化』チャンネル>『ITproEXPO2017』ー「Panasonicの『実践!働き方改革、見える化ステージ」のプレゼン』★『ユニアデックスの「IT基盤の壁を取っ払え」のプレゼン』
日本の最先端技術「見える化』チャンネル ITproEXPO201 …
-
-
『生涯現役の百歳学』★「昆虫記」を書いたファーブルの自然を教師として田舎で生活した長寿・研究・人生訓10ヵ条(清貧の思想)』
昆虫学者のファーブルは1823年―1915年のです。91歳です。 彼の晩年長寿の …
-
-
日本リーダーパワー史(117)辛亥革命100年ー孫文を助けた犬養木堂と頭山満のその後の信頼は・・
日本リーダーパワー史(117)孫文を助けた犬養木堂と頭山満の信頼関係 辛亥革命百 …
