『Z世代のための百歳学入門』★『玄米食提唱の東大教授・二木謙三(93歳)の健康長寿10訓』★『1日玄米、菜食、1食のみ。食はねば、人間長生きする』★『身体と精神の健康は第一に欲を制するにあり、食べなければ頭がより働く』

2012/11/05 百歳学入門(54)記事再録再編集
玄米食提唱の東大教授・二木謙三(93歳)の健康長寿10訓
①『1日玄米、菜食、1食のみ。食はねば、人間長生きする』
②『その病気のもとを探して、その根を絶つことに努めるならば、病気は必ずなおる』
③『身体と精神の健康は第一に欲を制するにあり、食べなければ頭がより働く』
④「饗を絶ち、欲を拾てよ」(聖徳太子)
⑤ 美食を戒め、肉食はダメ、菜食をすすめる。(曲直瀬道三)
⑥ 研究の忙しい時は、食量は非常に少なくせよ(エジソン)
⑦「発明は寝ずに、食べ物を少なくすればできる」(エジソン)
前坂俊之(ジャーナリスト)
1日玄米、菜食、1食のみ、食はねば、人間長生きする
93歳 玄米食提唱の東大教授 二木謙三(1873年1月10日― 1966年4月27日)
二木謙三
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8C%E6%9C%A8%E8%AC%99%E4%B8%89
二木謙三は、東京帝国大学医学部の教授で、二木式健康法の創始者。日本医学界の重鎮であり、ノーベル医学賞候補になった。
二木は1873年(明治6)、秋田の漢方医の八人兄弟の三番目に生まれた。生まれた時から病弱で一年もつまいといわれた。慢性皮膚病、不眠症、胃腸病、腎臓病などに次々に襲われた。中学校では急性健忘症になって落第した。
高校に入ってすべて1からやり直す覚悟をきめて、教科書も最初から百篇よむ『万年初歩』を実行し、健康も人並みになりたいと腹式呼吸、冷水摩擦、玄米食とあらゆる方法を試した。
東大へ入ってからも、胃酸過多症でいつも青な顔をしているので「青ぶくれ」とからかわれた。東大医学部卒業後は東大教授、都立駒込病院長などを歴任。1905年(明治38)、ドイツに留学して、天然免疫性に関する医学界における世界最高の業績を残した。その後も伝染病と栄養学の研究を続けながら、玄米菜食と腹式呼吸の実践で、48歳になって長年の虚弱体質をついに克服した。
この時、毎日玄米2食だったのを1食に減らしたところ万年の胃酸過多症がすっかり直り、病気知らずに変わった。六十歳のときから合気道を始めた。毎朝四時に起きて、みそぎをしてから道場へ行って稽古して、六時ごろ帰ってから朝食をとるという元気人間に変身した。
二木は朝食で玄米を1合(180cc)、2合ほどに野菜の2分間煮たもの(無塩無糖)と、果物だけで1日中活動する。塩なし、油なし、火食なし、肉なしの食事によって、病気なしの、健康生活をおくれるという二木健康理論を確立した。自著『健康への道』(致知出版社、平成15年刊)に詳しく述べられている。
『その病気のもとを探して、その根を絶つことに努めるならば、病気は必ずなおる』
http://inedia.jp/futaki.html
身体と精神の健康は第一に欲を制するにあり、食べなければ頭がより働く。聖徳太子は憲法の中に「饗を絶ち、欲を拾てよ」と言っている。饗とは、宴会やごちそうのことで、「己に克って粗食に安ぜよ」という意味である。
徳川家康には曲直瀬道三(まなせどうざん)が侍医をしていたが、家康は曲直瀬の説に従って、常に粗食少食、玄米食で、よくその養生法を守った。曲直瀬道三は、美食を戒め、精進をすすめて、肉食はいけないと、菜食をすすめている。
世界の発明王・エジソンは昼夜もなく不眠不休で働いており、門人六人も若いにもかかわらずみなエジソンと同様の生活をしていた。
研究の忙しい時には、食量は非常に少なく、パンと野菜と果実と、たまに小魚もイワシの油づけなどを食べる程度。肉などほとんど食べなかった。
かつて「製薬王」星一がエジソンを訪ね「あなたはどうしてそんなに発明かできるのですか?」と質問すると、エジソンは「考えればだれだってできる」と答えた。星がさらに「考える時間をどうして生み出すのか」と聞くと「寝なければ八時間はあるじやないか」「どうして寝ないことができるのか」「食べ物を少なくすればできる」と答えた

つまり、食べないほうが健康になり、脳の活動もより活発になるというわけ。二木自身はこれと同じ方法を実践しており、忙しい時には寝ずに、食べずに働いた。したがって寝る時間は一定していない。要するに人間は、食べなければならないというものではない。少なく食べておれば寝る時間も少なくてすむのである。
(以上は二木健三著『『健康への道』(致知出版社, 2003 年刊)-より』
1951年(昭和26)78歳で学士院会員に選ばれ、日本伝染病学会会長に就任していた二木は、二木式健康法を実践して健康そのものの毎日を送った。医学に対する長年の功績が認められに対して、1955年に文化勲章が授与された。
二木謙三の健康十訓
1. 食べること少なくし、噛むことを多くせよ。
2. 車に乗ること少なくし、歩くことを多くせよ。
3. 着ること少なくし、浴びることを多くせよ。
4. 悶(もだ)えること少なくし、働くことを多くせよ。
5. 怠けること少なくし、学ぶことを多くせよ。
6. 語ること少なくし、聞くことを多くせよ。
7. 怒ること少なくし、笑うことを多くせよ。
8. 言うこと少なくし、行うことを多くせよ。
9. 取ること少なくし、与えることを多くせよ。
10. 責めることを少なくし、褒(ほめ)ることを多くせよ。


関連記事
-
-
★『鎌倉釣りバカ人生30年/回想動画記/』③★『3・11福島原発事故から1ゕ月後の鎌倉海の様子』★『May in KAMAKURA SEA』=『海は大波、小波で魚は御留守!じゃ』<『沈黙の春』が依然続くね>』
2011/05/21 /鎌倉釣りバカ日記」記事 …
-
-
日本メルダウン脱出法(666)「米中の行く手に待ち受ける「冷たい平和」●「台頭する中国」「「モルヒネ注射」で痛みを忘れる中国経済」
日本メルダウン脱出法(666) 「米中の行く手に待ち受ける「冷たい平和」台頭 …
-
-
『リーダーシップの日本近現代史』(79)記事再録/ ★『日本史を変えた大事件前夜・組閣前夜の東條英機』★『近衛文麿首相は「戦争は私には自信がない。自信のある人にやってもらいたい」と発言。東條は「(中国からの)撤兵は絶対にしない」と答え、「人間、たまには清水の舞台から目をつむって飛び降りることも必要だ」と優柔不断な近衛首相を皮肉った。
2004年5月 /「別冊歴史読本89号』に掲載 近衛文麿首相は「戦 …
-
-
日本リーダーパワー史(599)『安倍・歴史外交への教訓(6)「世界史の中での朝鮮の保護国化(その後の日韓併合)のパーセプションギャップ①」
日本リーダーパワー史(599) 『安倍・歴史外交への教訓(6) 「世界史の中で …
-
-
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ⑪』●【オピニオン】安倍元首相に日本の再生は無理』<ウォール・ストリート・ジャーナル>
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ⑪』 <総選挙投 …
-
-
★『 地球の未来/世界の明日はどうなる』 < 米国メルトダウン(1054)>『ロシアゲート事件の議会調査で解任されたコミーFBI前長官が証言』★『落合信彦氏「トランプはFBIに追われ大統領職を放り出す」』●『 目の前に迫ったトランプ退任、ペンス大統領就任 予算教書で明らかになった”まさか”の無知無能ぶり』
★『 地球の未来/世界の明日はどうなる』 < 米国メルトダウン(1054)> …
-
-
日本一の「徳川時代」授業②福沢諭吉が語る「中津藩で体験した封建日本の差別構造の実態」(「旧藩情」)②
日本一の「徳川時代の日本史」授業② 「門閥制度は親の …
-
-
日中ロシア北朝鮮150年戦争史(46)『日本・ロシア歴史復習問題』★ 「満州を独占するシベリア大鉄道問題」-ウィッテ伯回想記から 『李鴻章と交渉に入る』『ニコライ皇帝と李鴻章の謁見と敵国 の日本の密約締結』
日中ロシア北朝鮮150年戦争史(46) 『日本・ロシア歴史復習問題』★ 「 …
-
-
『大谷翔平「三刀流(打投走)」のベーブ・ルース挑戦物語⓵』★『ニューヨークタイムズ』(2013年7/10)が日ハム・大谷投手 を取り上げて日米野球論を展開」★『NTYは日本のマスメディア、スポーツ紙の低レベルとは段違いのスポーツビジネス、リーダーシップ論、選手論を分析』★『それから8年後、大谷は31本の本塁打を放ち、MLBのスーパースターを射止めた、「彼は人間じゃない、異星人だ!」と連日。大フィーバーしている』
2013/07/14 『F国際 …
-
-
速報(76)『日本のメルトダウン』★<原発危機の最中(さなか)、組織を機能不全に陥れる不信感>ニューヨーク・タイムズ(6,12)
速報(76)『日本のメルトダウン』 ☆重要レポート『In Nuclear Cri …
