前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『 地球の未来/世界の明日はどうなる』ー『トランプ大統領は認知症なのかどうか』★『レーガン元大統領はアルツハイマー病を告白した』★『認知症ではないが、アルコール中毒の病歴があったブッシュ大統領(第43代)』

      2018/02/03

 

CNNは1月15日、「トランプ米大統領は認知症ではないのか」と米、カナダ、ドイツなどの専門家70人が検査を求める書簡を大統領の主治医に送付したと報じた。

「発言にまとまりがない、ろれつが回らない、古くからの友人の顔が見分けられない、同じ内容の発言を繰り返す」などが認知症を疑う理由である。

これに対し、トランプの主治医は翌16日に検査結果を発表し、トランプ氏は30問の認知検査のすべてに正しく回答し「認知症やアルツハイマー症の兆候は全くみられない」と完全否定した。

トランプ自身は「私はとても精神が安定した天才だ」とツイートしていつもの通り自画自賛を繰り返した。

この『認知症騒ぎ』もいつもの通り、これまたやぶの中だが、大統領就任1年を迎えたトランプ氏がこれまで発信したニュースの中で『2140回はウソで、1日平均6回に及んだ』ともワシントン・ポスト紙は1月21日にその検証結果を報道している。

トランプ対メディアの激しいジャブの応酬はまるで、ヘビー級のボクシング試合を見ているような「仁義なき戦い」が延々と続いており全く目を離せない。

このせいもあり、米科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は1月25日、地球滅亡までの時間を象徴的に示す「終末時計」をトランプ就任時より30秒進め、残り2分にした。

今回のトランプ『認知症騒動』は歴代アメリカ大統領の中で初めてのケースではない。

「アメリカ国民の皆さん。私は現在、アルツハイマー病に悩まされるアメリカー何百万人もいますーそのうちの一人だと告げられています。」

とレーガン元大統領も1994年11月に国民にあてた手紙という形で、自らの認知症を告白するメッセージを発表した。

レーガン氏が大統領に就任したのは

1981年1月で、トランプ(70歳5ゕ月)に次いで歴代2番目の高齢(69歳349日)であった。レーガンは1989年まで2期にわたって大統領を務めた。引退してから5年後、83歳で『認知症』を告白し10年後に93歳で亡くなった。

2011年1月16日のCNNの報道によると、

レーガン元米大統領の息子ロン氏は元大統領が在任中にアルツハイマー病の兆候を示していたと回顧録で明らかにした、という。

ロン氏が認知症に気が付いたのは最初の任期の3年目で、1984年の大統領選で民主党指名候補だったウォルター・モンデール元副大統領との討論会での行動を見て、レーガンが応答につまずき、メモ用紙の処理に手間取ったり、不自然に言葉を失ったりする姿を目撃した時のこと。「父は疲れ、当惑しているように思えた」と振り返っている。

レーガン元大統領は在任中、大腸がんの手術を受け、76歳のときには前立腺がんの治療も受けた。「任期をあと2年も残して果たしてこの先、大丈夫なのか」と懸念する声が全米中に広がった。

老齢化で、耳が遠くなり就任の翌年には現職大統領として補聴器を初めて着用した。会話やインタビューの受け答えが頓珍漢になり、公の席でも傍らにいたナンシー夫人がことあるごとに耳打ちされるシーンがテレビで映し出されて問題になった。

しかし、レーガンの認知症は外部には封印されてあまり問題になることはなかった。

認知症ではないが、アルコール中毒の病歴があったー

のはジョージ・W・ブッシュ大統領(第43代)である。

彼は若い時に、アル中の病歴があった。お偉大な親父の存在に長男として悩んだのである。アル中は若い時の兆候で,40歳できっぱりたちきったという。 ブッシュ氏は20代から深酒をしてアルコール依存症になり、飲酒運転や窃盗、フットボールスタジアムでの乱闘などで3度の逮捕歴がある。コカインに手を出したとも言われる。

だが、「不惑」直前の39歳で、キリストによって救われたという体験(ボーン・アゲイン)を重視するキリスト教の一派「福音派」の指導者に出会い、改心。40歳の誕生日から酒をやめ、文字通り、生まれ変わった。

 

●米下院情報委員会のデビン・ヌネズ委員長(共和党)のスタッフがまとめた文書(メモ)で、司法省が外国諜報活動偵察法(FISA)にもとづく監視活動権限を乱用し、大統領選のトランプ陣営関係者を不当に監視しようとしたと非難している。

ホワイトハウス、FBI「権力乱用」文書公表を承認http://www.bbc.com/japanese/42928284

トランプ氏、ロシア疑惑捜査の特別検察官を解任しようと=米報道http://www.bbc.com/japanese/42829898

 - 人物研究, 戦争報道, 現代史研究, IT・マスコミ論

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
『リーダーシップの世界日本近現代史』(293)★『安倍・歴史外交への教訓(5)』「大東亜戦争中の沢本頼雄海軍次官の<敗戦の原因>」を読む―鳩山元首相の「従軍慰安婦」発言、国益、国民益無視、党利党略、 各省益のみ、市民、個人無視の思考、行動パターンは変わらず

    2015/11/08 &nbsp …

no image
終戦70年・日本敗戦史(61)徳富蘇峰が語る『なぜ日本は敗れたのか』⑫暗中模索の対支(中国)政策の大失敗

  終戦70年・日本敗戦史(61) A級戦犯指定のが語る『なぜ日本は敗れたのか』 …

no image
日中北朝鮮150年戦争史(2)『金玉均暗殺事件が日清戦争の発火点の1つ』清国、朝鮮共謀で金玉均を上海に誘い出して暗殺、金の遺体 を清国軍艦で送り届けて、遺体をバラバラにして晒した。これに憤激した日本政府と対立がエスカレートした②

   日中北朝鮮150年戦争史(2) 『金玉均暗殺事件が日清戦争の発火 …

no image
  NHKスペシャル[坂の上の雲」を理解するためにー 水野広徳全集〈全8巻〉の刊行によせて〈平成7年7月>

水野広徳全集〈全8巻〉の刊行に〈平成7年7月>   ・編集委員/静岡県 …

池田龍夫のマスコミ時評(121)『高校生を〝聖戦〟に駆り立てるシリア動乱』「ドイツの良心、ワイツゼッカー名言」ほか4本

池田龍夫のマスコミ時評(121)                 池田龍夫(ジャ …

no image
★「日本の歴史をかえた『同盟』の研究」- 「日英同盟の影響」⑨ 1902(明治35)年2月24日 1902年3月26日『ノース・チヤイナ・ヘラルド』 『朝鮮と日英同盟』ー『1000年の長い眠りをむさぼっていた朝鮮』★『朝鮮が思考や理性に従って試みることは, すべて全くの狂気にほかならない』●『今の北朝鮮の狂気の行動形式を100年前にズバリと指摘している』

   ★「日本の歴史をかえた『同盟』の研究」- 「日英同盟の影響は」⑨  190 …

no image
◎現代史の復習問題『日韓150年紛争の歴史はなぜ繰り返され続けるのか、そのルーツを検証するー「英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など外国紙が報道した「日韓併合への道』の連載②(11回→20回まで)』

記事再録/日本リーダーパワー史(872)   「英タイムズ」「ニューヨ …

no image
トランプ大統領誕生で『日本沈没は加速されるか』「しぶとく生き抜くか」の瀬戸際(下)「トランポリズム(Trumpolism/トランプ政策を指した俗語) はどこまで実行されるのか、世界をかたずを飲んで見守っている。『米国はTPPの離脱を表明、仕切り直しに取り組むしかないー「自由貿易は日本の生命線」』

  トランプ大統領誕生で『日本沈没は加速されるか』「しぶとく生き抜くか」の瀬戸際 …

『Youtube鎌倉絶景チャンネル・10周年記念』★『鎌倉紅葉の名所・天園ハイキングコースの「獅子舞」へ向かう』(2022年12月10日午後3時-4時)』★『奇跡の森もあと1週間の命』①

  観光ガイドー最高の『モミジの名所」獅子舞が「紅葉谷」になるの­は1 …

「オンライン・日本史決定的瞬間講座②」★「日本史最大の国難をわずか4ヵ月で解決した救国のスーパートップリーダーは一体誰でしょうか?」★『何度も死からよみがえった不死身の大人物ですよ』

鈴木は「海戦の勇士」「不死身の貫太郎」 鈴木貫太郎(1868年(慶応3)1月―& …