前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『鎌倉カヤック釣りバカ日記』回想録『人生とは重荷を負うて、遠き道を行くが如し』=「半筆半漁」「晴釣雨読」の「鉄オモリ」のカヌーフィッシング暮らし』★『15年後の今、海水温の1,5度上昇で、磯焼けし藻場も海藻もほぼ全滅、魚は移住してしまったよ!』

      2025/02/09


2011/07/07記事再編集

前坂俊之(ジャーナリスト)

「半筆半漁」「晴釣雨読」ーの「貧乏天然生活」-私は5月になると、毎週のように、鎌倉材木座海岸からカヌーフィッシングでキスつりに出かける。30年来のわがライフスタイル「老人と海」 鎌倉版である。
待ち遠しい5月連休からキスつりの本番で、そのもう一つの楽しみがヒジキ拾いである。

一、二月はワカメ、四、五月はヒジキなどの海藻が、風の吹いた後は海岸の白砂が真っ黒くなるほどたくさん打ち上げられている。
これを拾い集めては、ヒジキの煮物を作るのがおやじの天然生活、わが台所の習慣である。家族にも、ご近所さんにあげるといずれも大好評。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

60歳になってから玄米食にかえた。高圧力マで必ず玄米をたく。ヒジキも高圧がまで40分ほどたけばふんわり柔らかく仕上がる。ヒジキはメよりジクの部分が旨い。これにレンコン、ごぼう、ニンジン、竹輪など油でいためて、ヒジキを煮込こむ。みりん、酒も加えると磯の香りのスタミナ食が出来上がる。


朝食は決まって、玄米に梅干し、黒ゴマをふりかけ、ヒジキ煮をたっぷりのせる。さらに近所の漁師店『もんざ丸』などの鎌倉シラスをふりかけた、特製の海鮮玄米ドンブリである。
カルシュウム、鉄分、ビタミンC、植物繊維の塊、ダイエット食でもある。このヒジキをつけもの代わりに、夜もオカズ代わりに食べるのが、わが元気の基である。

南光坊天海といえば徳川家三代に仕えて、「陰の宰相」として徳川幕府二百五十年の基礎を築いた陰の人物、天海は百八歳まで生きたと伝えられる。

その長寿の秘訣が納豆、豆腐であり、玄米、梅干し、昆布、ゴマ、野菜であった。これは古来からの日本の伝統の長寿食であり、長生きの僧侶たちの精進料理で、私もそっくりこれを実践している。

ちなみにその天海の長生きの秘訣が次の二句である。

気は長く 勤めは固く 色うすく 食細うして 心ひろかれ
粗食 正直 日湯 陀羅尼(だらに=お経を唱える)御下風(おなら)
あそばさるべし

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

つまり、長生きには粗食であること、食事は腹八分で、心はゆったり保て、美食、飽食がいちばん悪い。自分の気持ちに正直に、ストレスをためない、日湯とは毎日風呂に入る。
快便、快屈こそ天海流の長寿法なのである。この教えを守ってか、あの時代に家康も75歳という長寿を保った。

早朝4時半からの釣り3時間の海での体操、そして朝食の後は執筆での頭の体操。午後3時過ぎに一段落すると、こんどは歩け、歩けで、散歩に出かけてストレスを発散するのが
日課である。

必ず、足には各2・5キロの重りを巻きつけて散歩に出る。足を1歩1歩なるべく高くもち上げながら、ゆっくり歩く。腹の筋肉がギシギシと締まる。これで長い階段のある場所まで行き、今度は 「健康階段」 の実践である。

スーパでもよい、駅の階段でもよい、マンションの階段でもよい、マイトレーニングセンターに使える階段のある場所を目指す。5階建てならば計100段はある。これを5回上
下すれば、合計1000段の健康階段を利用できる寸法だ。考えてみればどこでも手軽な筋トレ道場になるのである。

(庭にはアジサイが大輪の花を咲かせる。雨の日はとくによろしい)
前の加圧ベルトはポロポロになったので、近くの大型生活用品店にいくと、何と1600円(2・5キロ用)とお得なのが売っていた。これを四六時中、家の中でも巻いて、パソコンで座って原稿を書いている場合などには足を上下して鍛えている次第である。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この方法もスキーヤー・三浦敬三(一九〇四~二〇〇六 101歳)と長男でスキーヤー・冒険家・三浦雄一郎(一九三二~ 79歳)さん親子の健康法、体力づくりから学んだ。

三浦敬三さんは古希70歳でのエベレストをはじめ傘寿(80歳)、白寿(99歳)の節目で世界の名峰、高峰をスキーで滑った鉄人。オヤジの薫陶を受けた雄一郎氏は一九七〇年にエレベスト8000メートル地点からの大格好に成功するなど、世界7大陸の最高峰からの滑降をなし遂げた。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

(写真・書斎のパソコンで疲れると、90度首を動かすと庭の深い緑が眼を休めて、クリーンアップしてくれるよ)
さらに、75歳でもう一度、生活習慣病でブヨブヨに太った体を、鉄アレーを足にまき、重量物のリュックを背負い、高地トレーニングルームで鍛え直して、チャレンジして何と75歳でエベレストの再登頂に成功した超人である。

「人生とは重荷を負うて、遠き道を行くが如し」と詠んだのは徳川家康という。

(写真は庭のつゆ草がかれんな花を咲かせている)
『いまやらねば いつできる。わしがやらねばだれがやる』
『60,70鼻たれ小僧、80,90男ざかり』
の名言を残した107歳の世界芸術家ギネス男の『平櫛田中』翁を尊敬し、この言葉を家中にはりつけたは少しでも実践したいと心がけている。

そして、三浦鉄人親子のトレーニング本を座右の書として、まねしている今日この頃である。

 

 - 人物研究, 湘南海山ぶらぶら日記

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本リーダーパワー史(177)『古島一雄の敗戦の弁』『大東亜戦争敗戦の原因である軍閥・官僚統制国家を改革できなかった』

        日本 …

『Z世代のための百歳学入門』(229)-『 ルノアールの愛弟子の洋画家・梅原龍三郎(97)の人生訓と遺書』★『「一流のものを見よ、旨いものを食べよ、生き生きと仕事をせよ」』★『「葬式無用、弔問、供物いずれも固辞。生者は死者のために煩わされるべからず』

  2018/05/27  『百歳学入門』(229 …

Kamakura材木座ウインドサーフィン(2021 /12/1正午)動画特集』★『国道134号上のサーフィンと富士山ー白雪の富士山に向かって飛び、舞い上がれ!、エキサイティング!」

鎌倉材木座海岸(2021/12 / 18/1500)ーキラキラ白雪インドーネット …

no image
『Z世代のための日中韓外交史講座』㉒」★『 日中韓150年史の真実(7)<ロシアの侵略防止のために、山県有朋首相は『国家独立の道は、主権線(日本領土)を守ること、もう一つは利益線(朝鮮半島)を防護すること」と第一回帝国議会で演説した』(カット写真は大阪駅前の高層ビル群6枚掲載)

『オンライン講座/現在のミサイル防衛・抑止力論議の先駆的事例の研究』★ 2020 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(178)記事再録/★ 「国難日本史の歴史復習問題」★「日清、日露戦争に勝利」 した明治人のリーダーパワー、 リスク管理 、インテリジェンス⑧』 ★『元勲伊藤博文と巨人頭山満の日露開戦の禅問答』「伊藤さん、あんたは今日本でだれが一番偉いと思いますか」と意外極まる一問を放った。

    2017/04/01 /日本リーダーパワー …

『Z世代のための日本リーダーパワー史講座』★『江戸を戦火から守った山岡鉄舟の国難突破力③』★『活禅談じゃ、読書の論は何のクソにもならぬ』★『児玉源太郎と南天棒との活禅談の一喝!』

  2011/06/12  /日本リーダーパワー史(159) …

no image
安倍首相と橋下維新の会代表とのリーダーシップ を比較する②「女性閣僚ダブル辞任の失敗と『ヘイトスピーチ」の対応に大差

 日本リーダーパワー史(528)   安倍首相と橋下維新の会 …

no image
日本リーダーパワー史(871)―『慰安婦問題をめぐる日韓合意をひっくり返した韓国政府の二重外交』★『そのための歴史研究・「英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など 外国紙が報道した「日韓併合への道』の真実の10回連載』●『公式文書すらない日韓合意、韓国の見直しを非難する安倍首相のほうが異常で非常識』

日本リーダーパワー史(871) 北朝鮮の核ミサイル問題をめぐる危機と同時並行して …

no image
『鎌倉通―鎌倉紅葉チャンネル』ー鈴木大拙師、終の棲家「松岡文庫」のある東慶寺は曼荼羅的な日本禅美①(12/02)」

   『鎌倉通―鎌倉紅葉チャンネル』 ≪冬の鎌倉・ …

no image
日本リーダーパワー史(520)『「明治の国家参謀・杉山茂丸に学ぶ」➃『軍事、外交は、嘘(ウソ)と法螺(ほら) との吐きくらべ」

    日本リーダーパワー史(520) &nbsp …