前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

★『最強の日本人伝説』画聖・雪舟誕生の地(パワースポット)「宝福寺」(岡山県総社市)を訪ねる。錦秋に染まる秋の参拝が最高!

      2015/01/01

 


 

★『最強の日本人伝説』―画聖・雪舟の誕生の地

(パワースポット)「宝福寺」(岡山県総社市)を訪ねる。

雪舟は中国(明時代)に2年間留学し、山水画を学び、

日本流水墨画を完成した<画聖><日中友好の

先駆者>である。

前坂俊之(ジャーナリスト)

この92日に、郷里の岡山に帰省した際、岡山駅から電車(総社線)で40分ほどのところある「雪舟ゆかりの宝福寺」(総社市)を訪ねた。米どころ岡山・吉備路の豊かな田園風景のなかにポツンとある古刹で、室町時代という創建の山門、本殿、伽藍、2重の塔もそのまま残る大寺である。訪づれる人もすくなく、盛夏のセミ時雨の下で、約800年前の雪舟修行当時の面影も伝えるそのたたずまいに心打たれた。

秋には境内のモミジが鮮やかに染まりライトアップされるという。是非、そのころにもう一度訪ねたい古刹である。

Wikiによると、雪舟(せっしゅう:14201506)は岡山備中(現在の総社市)に生まれた後。京都の相国寺に修業した後、応仁2年(1468)遣明船に同乗して中国明にわたり、「李在」より中国の画法を学び、おおよそ2年間、本格的に水墨画の勉強をしたという。天童山景徳禅寺では「四明天童山第一座」の称号を得る。(以後、雪舟の作品の署名には度々この称号を書き入れている)更に北京に赴き、政府の建物に壁画を書いて、大いに評判になったという

現存する作品の大部分は中国風の水墨 山水画である。宋や元の古典や明代の浙派の画風を吸収しつつ、各地を旅して写生に努め、中国画の直模から脱した日本独自の水墨画風を確立。後の日本画壇へ与えた影響は大きい。「風景こそ最大の師」と悟り

文明元年(1469)に帰国するが、その帰路の際に、揚子江を下りつつ貪欲に各地の風景を写生した。雪舟の書いた風景画の景観は、現在、中国の各地に今も残っている、といわれる。

雪舟

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%AA%E8%88%9F

 

涙でネズミの絵を描いた雪舟少年時代のエピソード

http://www.kyohaku.go.jp/jp/dictio/kaiga/55sesshu.html

 

雪舟(せっしゅう:14201506)「室町時代に活躍した有名な水墨画家」。

岡山県総社市の宝福(ほうふく)寺という禅宗の寺。禅僧になるため、幼くしてこの寺に入った少年・雪舟は、禅の修行はせず好きな絵ばかり描いていた。腹を立てた住職は、ある朝、少年を本堂の柱に縛った。夕方になって、本堂を覗いてみると雪舟の足もとで一匹の大きな鼠が動き回っている。住職は追い払おうとしましたが、鼠はいっこうに動く気配はない。鼠は生きた鼠ではなく、少年がこぼした涙を足の親指につけ、床に描いたものだった。鼠がまるで本物のように生き生きととらえられて雪舟少年の画才に驚いた住職はその後は絵を描くのを止めなかったといわれる。

これはあくまで伝説だが、江戸時代初めに、狩野永納の著『本朝画史』に登場して、有名となり、戦前の国語の教科書にも登場して、雪舟は日本一の画家とうたわれることになった、という。

 

 

 

 - 湘南海山ぶらぶら日記 , , , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

 オンライン説法/清水寺貫主・大西良慶(107歳)の『生死一如』12訓★『 人生は諸行無常や。いつまでも若いと思うてると大まちがい。年寄りとは意見が合わんというてる間に、自分自身がその年寄りになるのじゃ』

     2018/11/18   記事 …

no image
★『スーパー台風19号の関東スピード縦断!、神奈川県逗子からウオッチ⓷』★『逗子市の高潮警報発令で、田越川周辺の住民に自主避難所を開設(動画)②』★『静岡の伊豆半島に上陸、関東を縦断し、11都県に大雨特別警報、各地のダムは緊急放流を開始、氾濫多数の危機』★『多摩川の二子玉川駅付近で氾濫、相模川、荒川、千曲川、各河川でも氾濫、またはその危機迫る』』★『13日朝には記録的な被害状況が判明するだろう」

<2019年10月12日午後10時現在まで> ★『逗子市の高潮警報発令で、田越川 …

no image
鎌倉『釣りバカ・カヤック日記』-釣りに行けない日には、ゴロ寝して開高健と『巨大魚フィッシング』を楽しめばよい

鎌倉『釣りバカ・カヤック日記』番外編     雨が降り、釣り …

『Z世代のための百歳女性学入門(65)」★「女性芸術家たちの長寿/晩晴学」★『宇野千代(98歳)の晩晴学「何事も、くよくよしないこと、いつもヨーイドンの姿勢をとること。トシのことは一度も考えたこなんかないわ。イヤなことがあってもすぐ忘れれば、気持ちが明るくなる。失恋したって、くよくよしないから別の男がすぐ見つかるのよ。もう一度結婚したいわよ』  

   2019/12/05  『リーダー …

no image
鎌倉紅葉中継(11/24)散在ヶ池森林公園(鎌倉湖)「知られざる紅葉絶景ポイント」は12月中旬まで楽しめるよ

   鎌倉紅葉中継(11/24)-散在ガ池森林公園(鎌倉湖) …

no image
知的巨人の百歳学(101)家康・秀忠・家光の三代に仕え、徳川幕府250年の基礎を築いた史上最高の戦略家・南光坊天海(108?)の長寿法は『長命には粗食、正直、湯、陀羅尼(だらに)、御下風(ごかふう)あそばさるべし』

家康・秀忠・家光の徳川三代に仕えた「陰の宰相」南光坊天海(108?)の長寿法 日 …

★10 『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(168)』『オーストリア・ウイーンぶらぶら散歩➁』郊外の「ハイリゲンシュタット(Heiligenstadt)」で ベートーヴェンを偲ぶ。

『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ウオッチ(168)』 『オーストリア・ウ …

『リモート京都観光動画』/初春の京都・大原三千院をぶらり散歩(2019/2/23)-大原バスターミナルから茶店の並ぶ参道をゆっくり歩きながら三千院山門までの風情を楽しむ』★『-御殿門を入り、客殿の庭園「聚碧園」、宸殿、有清園、往生極楽院など、青苔の庭園の幽玄の世界に浸る』★『京都大原の来迎寺(2/23)三千院より呂川沿いの山道をしばらく登ると来迎寺はある。』

   初春の京都・大原三千院をぶらり散歩(2/23)-大原バ …

no image
平田カヤッキストの『カナダバン クーバー島北部無人島アドベンチャー⑥ 原生林の川を遡上。グリスビーベア狩猟禁止」

   <『葉山海』の平田カヤッキスト(カメラマン) …

no image
『夏の三浦半島―長浜から荒磯を海から拝見』―シーカヤック・クール・スペシャル!(7/15)>

     ●<『夏の三浦半島―長浜から荒磯を海から …