前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『50、60,70歳のための加齢創造学入門』★『国産ロケットの父・糸川英夫(86)の『加齢創造学』ー人間の能力は6,70歳がピークだよ』★『「なにも知らない人間だから、新しいことを勉強しなければならない」と挑戦意欲をもつ』

   

逗子なぎさ橋珈琲テラス通信(2025/10/26 /am1100)

 百歳学入門(37)―『百歳長寿名言』再録再編集
 

     日本には加齢学がない。

②      人間の能力は六十歳から七十歳がピークである。

③      基礎体力と生産効率は関係がない

④     老人を食いものにする老人産業は日本だけ

⑤     私の健康法は①若い内から継続的に自己啓発の習慣を身につける

⑥      「私の健康法は②若さの秘訣は自分に適当な負荷をかけること

⑦      そのためには人生の針をゼロに戻して、謙虚になること

⑧     「なにも知らない人間だから、新しいことを勉強しなければならない」と
挑戦意欲をもつことだ』

 
 
 
                前坂俊之(ジャーナリスト)
 
Wikiによると糸川 英夫(いとかわ ひでお、1912年7月―1999年2月)は専門は航空工学、宇宙工学で、東大工学部教授、ペンシルロケットの開発者、ロケット開発の父」と呼ばれる。子供の時分から天才で、中島飛行機に技師として入り有名な戦闘機「隼」の設計者に従事、ロケット、エンジンのや脳波計の研究、バイオリン、水泳、チェロ、ピアノ、クラシックバレーなど何でもござれで、60,70で、天才老人に成長、その創造脳を縦横無尽に開花させ、ベストセラーを連発した。そのベストセラー本は発想の宝庫であり、メチャ面白い。文字通り、天才、奇才、偉才の超人、天才大老人であり仙人、千人力である。糸川本をよんで、実践して天才老人になろうよね。
 
 
 人間の能力は六十歳から七十歳がピーク
 
 「トヨタの創業者」豊田佐吉(豊田織機を創立者)は「日本の発明王」と言われるほど、発明、特許、実用新案をたくさん出した人だが、四十歳から五十歳までは年に二十件以下である。これが年に三十件から五十件になったのは、五十五歳から六十五歳のあいだである。したがって、五十五歳以上になっても、実用新案を出すようなアイディア能力はいっこうに衰えず、成長し続けているということになる。(松山美保子『定年革命』(日本経済新聞社刊)
 
スペイン出身の世界的なチェロ奏者、パブロ・カザルスは九十七歳まで生きた人だが、高齢になっても少しも演奏能力が衰えかった。もちろん、高齢になると生理的に指に力が入らなくなるから、音色は変わったが、彼の音楽に対する解釈力は死ぬ直前まで上昇し続けた。彼は、死ぬ二週間前まで、弓をどうやって弾いたらいい音が出るかということを、さかんに研究していたという。カザルスほどの世界的名手がなぜ……と思うかもしれない。しかし、彼が常に針をゼロに戻した春自己啓発を行なっていたからこそ、九十七歳で死ぬ一週間前まで生産的であり得たのである。(糸川英夫著『日本が危ない』講談社、1987年刊、227P)
 
糸川氏は自らの6070歳代のその天才創造脳の活動を実践された、経験から、
 人間の能力は六十歳から七十歳がピーク』であると主張する。
 
「もっとも知的生産能力が要求されるのは、科学者であろう。そこで、科学者を調べてみると、生産性の職能年齢が比較的低いところにあるのは数学者だけである。あとのたとえば物理、生物、生化学、地質学などの分野では、その学者が年間にどのくらい論文や著書を出しているかで比較すると、そのピークはいずれも六十歳から七十歳である。
 このように、人間の能力というものは総じて、六十歳から七十歳がピークであるというのが、加齢学での常識になっているのである。高齢者の豊かな経験がものをいうのが人間の生産活動なのである。」
 
このため、糸川自身は五十五歳で東京大学をやめたあと、将来、石油の値段が上がるに違いないと思っていたので、海洋技術の研究所を創設して、海中に石油備蓄の施設をつくるための研究をはじめた。『組織工学研究所』を作った。
また、五十を過ぎてからクラシックバレエに挑戦したり、またチェロ演奏など幅広い趣味と多方面の研究にも挑戦した。そして、自分よりはるかに若い人たちの中で1つの技術を身につけたのであった。

七十歳をこえて、ベストセラーを連発した。「まさに、世間で言う〝高齢者〟そのものである。しかし、仕事はいそがしく、時間がいくらあってもたりないくらいだ。年には数回、海外にも行くし、健康状態が気になることもない」と本人は東大時代以上に多忙を極めている。      

糸川式の天才老人の作り方

 
①若さの秘訣は自分に適当な負荷をかけること
 
 これは、実は口で言うほど容易ではない。しかし、これができれば、人間は永久に若さを保つことができる。
 高齢になると病気にかかりやすくなるというのは、俗説にすぎない。よく定年退職後、急激に元気がなくなって、病院に通うことが多くなったりする例があるが、あれは精神的な張りがなくなったからにはかならない。基本的なことは、負荷が適当にかかっているかどうかである。
 
 機械でもそうで、たとえば、五十馬力のモーターも、五十馬力を出すのにふさわしい定格負荷がかかっていないと、空まわりして、あちこちの部品が故障してしまう。自動車の空ふかしがエンジンのためによくないと言われるのもそのためである。
 
 人間の健康も同じことだし、また、年をとって生産性が高まるかどうかも、適当な負荷をかけるかどうかにかかっている。
 負荷とは、具体的に言えば、仕事があるということである。「仕事なき人生はゼロだ」と言った人もいるように、仕事がないと、生産性はどんどん落ちていき、精神的にも張りがなくなるから健康を害するようになる。そうすると、家庭でも社会でも浮いた存在になり、ますます落ち込んでしまう。ボケも早く来る。悪循環である。
 
②人生の針をゼロに戻すとは、謙虚になること
 
 自分に対して適当な負荷をかけられないのは、人生の針をゼロに戻せないということである。ゼロに戻すためには、謙虚さがなければならない。年をとると、どうしても傲慢になりやすいものだ。とくに日本では、一つでも年齢が上なら偉いという考え方があるが、第三の人生のスタートにとって、これは大きな障害となる。
 
③若いうちから継続的に自己啓発をやる習慣を身につけること
 
  マスコミでよく○○健康法が老化防止に効果があるというようなことが話題になるが、そんなことは枝葉末節だと思う。基本は、加齢学の研究者がしきりに言うことだが、若いうちから継続的に自己啓発をやる習慣を身につけること、これしかないだろう。
  自己啓発には、まず謙虚さが必要である。つまり、「自分はなにも知らない人間である」と自分に言い聞かせることだ。これが針をゼロに戻すことにほかならない。そして二なにも知らない人間だから、新しいことを勉強しなければならない」ということになって、新しいことへの挑戦意欲が湧いくる。これが自己啓発のプロセスである。
 
<参考-糸川英夫著『日本が危ない』講談社、1987年刊)

 - 人物研究, 健康長寿, 現代史研究, IT・マスコミ論

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本リーダーパワー史(156)「小沢一郎と明治のリーダーを比較すー不言実行・縁の下の力持ち・太っ腹・秘密厳守・恩讐を超る」

 日本リーダーパワー史(156) 小沢一郎と明治のリーダーを比較するー不言実行・ …

湘南海辺の快適ドライブ「鎌倉・稲村ケ崎・七里ヶ浜海岸・腰越まで」(2023/7/2)「海の上を走る」感覚を味わえるよ。「サーファーズ・パラダイス」「ゴールド・コースト」だね。

  海開きとなった鎌倉海水浴場(2023年7月2日午前9時)ー国道13 …

『オンライン講座/ウクライナ戦争と安倍外交失敗の研究 ➄』★『大丈夫か安倍ロシア外交の行方は!?』ー 『 日ロ解散説が浮上!安倍首相の描くシナリオ-「史上最長政権」を狙う首相の胸中は?』●『北方領土「2島先行返還」は日本にとって損か得か?』●『鈴木宗男氏「北方領土問題の解決にはトップの決断しかない」』●『鈴木宗男・元衆院議員の記者会見(全文1)北方領土問題、必ず応じてくれる』●『もっと知りたい北方領土(3) 料亭やビリヤード場も 東洋一の捕鯨場』

』 2016/10/03   日本リーダーパワー史(740) …

no image
日本メルトダウン脱出法(753)「国立大学に文系の学部はいらないー 私学助成もやめて幼児教育に投資せよ(池田信夫)」●「野草で飢えをしのいだ」「病気を治すカネがない」 ルポ・下流老人~9割が予備軍。転落は、突然やってくる」

日本メルトダウン脱出法(753)   国立大学に文系の学部はいらない …

『Z世代のための最強の日本リーダーシップ研究講座㉚」★『明治開国以来、わずか40年で日清、日露戦争で勝利したのは西郷従道の抜擢した山本権兵衛だった②』★『日清戦争前は世界の海軍力ランキング12位だった日本海軍は、勝利後は第4位に躍進した』

   日本海軍の最強コンビー西郷従道大臣、山本権兵衛軍務局長 西郷が再 …

『台風16号が伊豆半島に接近中』★『鎌倉稲村ヶ崎決闘サーフィン,ガチ勝負!(2021/9/30 pm6)②-約百人のサーファーがモンスター波と格闘、乱闘、ジョーズが飲み込まむ。1新田義貞による稲村ヶ崎合戦を思い出したよ。
no image
速報(448)『日本のメルトダウン』●『竹中平蔵「アベノミクスは100%正しい」●『中国バブル崩壊後、大相場がやってくる』

  速報(448)『日本のメルトダウン』   ●『竹中平蔵「 …

『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ ウオッチ(229)』-『35年ぶりに、懐かしのイスラエル第3の都市・ハイファを訪ねました。』★『エルサレムでは偶然、岩のドームの金色屋根に接近し、数名の自動小銃武装の警官からムスリム以外は接近禁止と言われ写真だけは撮りました』

『F国際ビジネスマンのワールド・カメラ・ ウオッチ(229)』 2月8日から10 …

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(138)』VW不正事件、「事実・背景・今後」を「時間軸」で整理‏」◎「経営者の資質は、業績貢献よりも、人格識見と倫理感の秀でた人材が相応しい、という鉄則を想起」

  『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(138)』  経営者の資 …

◎『動画ハイライト!地球温暖化で海は今や死滅寸前,5年前の鎌倉海がなつかしいよ』★鎌倉カヤック釣りバカ日記(2/7)「海上天然生活」イージーゴーイング(easygoing)じゃ、

  2015/02/08 鎌倉カヤック釣りバカ日記 …