『Z世代のための日本興亡史研究』★『2011年3月11日の福島原発事故発生で民主党内の菅直人首相対鳩山由紀夫、小沢一郎、野田佳彦の派閥闘争が激化、自滅した』★『成功例の江戸を戦火から守った西郷隆盛と勝海舟、高橋泥舟、山岡鉄舟(三舟)の国難突破力①』★『人、戒むべきは、驕傲(きょうごう)である。驕心に入れば、百芸皆廃す』(泥舟)』
日本リーダーパワー史(157)記事転載再編集
『江戸を戦火から守った西郷隆盛と勝海舟、高橋泥舟、山岡鉄舟の(三舟)の国難突破力①』
『人、戒むべきは、驕傲(きょうごう)である。一驕心に入れば、百芸皆廃す』
前坂 俊之(ジャーナリスト)
2011年3月11日の東日本大震災、福島原発事故発生から約3ヵ月後の6月2日、民主党の菅直人首相が民主党代議士会で、東日本大震災や原発事故の対応に一定のめどがついた段階で退陣する意向を表明したため、内閣不信任決議案は否決された。しかし、退陣は6月中とする鳩山由紀夫前首相と、来年まで先延ばししたい首相が対立。憤慨した鳩山氏が首相を「ペテン師」とののしり、泥仕合の様相に。結局、菅首相が早期退陣を受け入れ、大連立構想も浮上、政局は予断を許さない状況が続いたあと、9月2日に野田内閣が発足する経過をたどった。
●6月4日に私が書いた原稿が以下です。
2011年6月20日の内閣不信任案の否決の後も、首相の退陣の時期をめぐって、永田町の混乱は一層ひどくなり、亡国の惨状を呈している。かつて「首相になった後は政治家を引退する」と公言した鳩山前首相は「ウソツキ、ペテン師」「男として、人間として、あるまじき態度」「国難を乗り切れない」と感情をあらわに、菅首相を最大級に罵倒する。
もう1人の影のボスの小沢は不信認案に賛成すると断言したのに、本会議には棄権し、その夜は派閥の子分をつれてカラオケバーで、慰労のパーティーで気楽に遊ぶ。真面目に働いて税金を払っている国民、大震災、原発の被害者からみると怒り心頭どころではない。この痴的レベルの政治屋集団(民主党)である。自民党(自分党)の政策も政治力もないないづくしの無能議員たちも国難(敗戦)を倒閣のチャンスとしている亡国の政治屋に変わりはない。
まさに、【売家と唐様で書く三代目】(初代が苦労して作った家屋敷も、 3代目となると売りに出すことになる)である。日本の国家倒産はカウントダウンに入った。
残念ながら、この連中には「国難を突破するインテリジェンス」も「突破力」も「胆力」もありはしない。
西郷南洲(隆盛)は、「大西郷遺訓」で、こう言っている。
『変事(国難)がにわかに起こった時に、少しも動揺せずして、その変に応ずるものは、事の起こらぬ前に、しかと心に決するところがなくてはならぬ。しかして一朝変起こらば、ただそれに応ずるだけのことにいたさねばならぬ。』
古人いわく、『大丈夫の胸中は、「瀟々落々(しょうしょらくらく)、光風霽月(せいげつ)の如く、その自然に任す。何ぞ一毫の心を動かすものあらんや」と、こういう覚悟さえあるならば、変に逢うて、動揺するはずはない」
現代訳すれば、こう
である。
である。古人いわく、『大丈夫(りっぱな男子)の胸中は、「瀟々落々(しょうしょらくらく)・雨や風の音などがもの寂しいさま」。光風霽月(せいげつ)・雨が上がったあとの月。転じて、曇りがなくさっぱりとした心境」の如く、その自然に任す。何ぞ一毫(いちごう)1本の細い毛ほど』の心を動かすものあらんや」と、こういう覚悟さえあるならば、変に逢うて、動揺するはずはない」
これは、翁が薩人・岸艮真二郎に教えたところである。
付焼刃は、すぐに剥がれる。
勝海舟、高橋泥舟、山岡鉄舟の『幕末三舟』の巨人を点検するに、彼らは禍乱のうちに、突如として現出したる風雲児である。しかし、南洲翁がいうが 如く、事の起こる以前において、大丈夫の心田を培うことを忘れなかった。
もしこれがなければ、大難局を収拾することができたであろうか。
海舟の神、泥舟の気、鉄舟の力。これみな平生無事の際において養成したるところ、しかして一朝有事の際において発揮した。
日本丸は、無事に航海をつづけているのじゃない。いつ嵐に出会うかわからぬ。
このとき、船長となり、機関長となるものは、何人であるかは知らぬが、三舟の行蔵趨舎(こうぞうすうしや)(【行蔵】: 進んで世に出て手腕を振るうことと、隠れて世に出ないこと。 … しゅ‐しゃ【趣舎/趨舎】: 進むことと止まること。進退のこと)によって、この危局に善処し、船を転覆せてはなるまい。それには、なによりも次代に三舟の風神を伝えることが談じて必要じゃ。ことに、彼らが平生いかなる用意のもとに、人物をつくりあげたか、その1点を明らかにすることが緊要だと考えた。(頭山満『幕末三舟伝』(講談社、昭和五年)

勝海舟の国難突破力ナンバーワン
明治維新と関東大震災の比較
明治維新では西郷隆盛と勝海舟の話合いによって、官軍が江戸城を攻撃し、東京が戦場になるかどうかの最後の交渉は、平和裏に解決し、江戸城の無血開城がきまり、江戸は戦火を免れた。西郷、勝海
◎明治元年三月十三日(幕末・江戸城攻撃中止命令)
●大正十二年九月一日(関東大震災)
この両日は、東京市民の心奥に刻みつけておかねばならない。すなわち前者は、
西郷南洲、勝海舟両人の会見した当日であって、江戸攻撃中止の命令が下ったのだ。後者はいうまでもなく、関東大震火災当日だ。1は戦火を防ぐことをえ、他は天火を防ぎえなかった思い出の日である。
わが東京を火の海から救い出した三巨人の遺霊に対して、深く感謝する必要がある。
三舟の修養
幕臣中に、三舟あり。官軍中に南洲の如き大器あり。相いまって初めて時局を収拾し、外圧をふせぐことができたので、もし凡人庸才が、この活舞台に登場したとすれば、維新の終局は、あれほど円満な解決をつげずして、いっそう混乱したかもしれない。三舟の立場にしても、まったく容易でなかった。主家の安全を期し庶民の困苦を救い、すすんで尊王の至誠を披涯しようとしても、周囲の守旧派がこれを遮っている。この際、一死を賭して、自刃の間を往来した態度は、尋常人の企て及ぶべきところでない。(『幕末三舟伝』)
時代が英雄をつくるというが、活躍すべき時に出会っても十分に腕をふるいうるだけの修養ができておらなかったら、これに善処することはむつかしい。だから平生の修養が、まずもって大切である。
剣禅一致の猛修行である
勝が精神修養し、修羅場でも『生死を超越して』活躍できたのも剣と座禅の修養のたまものであった。
剣道の力と、坐禅の功とは、後年、大いにためになった。幕府瓦解の時分、万死の境を出入して、ついに一生を全うしたのは、この修養のお蔭であった。あの時分、たくさんの刺客に脅かされたが、いつも手取りにした。おこがましいが、この勇気と胆力は、これによって養われている』
海舟は、京都でも、よく刺客にねらわれた。一日、四条通を通過の際、覆面の奴が物蔭から銃口で狙っている。彼は、素早く見て取ったが、敵はまさに引き金を引こうとしている、間一髪である。
それでは、オレの体は射てんぞ。まるで照準がはずれておるが……』
冷やかに、こう浴びせかけた。
この一言に、度胆をぬかれて、刺客は逃げうせた。なんでもないことのようであるが、この芸当は、胆がすわっておらぬとできるものでない。
幕府瓦解の際、いつ自刃のもとに、倒れるかわからなかったような場合にも、彼は護衛をつけなかった。どこへでも単独で出かけて行った。彼の家には、乱暴者が押しかけたが、壮士は一人もおらず、女子供がいるばかり。
いざという時になっては、虚心坦懐、事にあたってさわがず、焦らず、死中、活を求めたところは、禅機の妙用を体得していた。(『幕末三舟伝』)
高橋泥舟は槍の名人である
泥舟の兄、号は静山で非常な達人であったばかりか、立派な人格者であった。平生、二尺足らずの木刀を帯びていたが、その木刀の片方には『人の短をいうなかれ、己の長を説くなかれ』と記し、裏の片方には、『人に施して慎んで念とするなかれ。施を受けて慎んで忘れるなかれ』と刻んであったという、
その高橋静山はいう。
『人、戒むべきは、驕傲(きょうごう)である。一驕心に入れば、百芸皆廃す』
これは、武道家ばかりじゃない。いかなる職業の者も、同じだ。ところが、芸が未熟なうちは、少しばかり名が出ると、俺は天下一だと自惚れくさる。この自惚れが出るときは、もうおしまいだ』

関連記事
-
-
『オンライン/吉田茂のリーダーパワー国難突破力講座』★『最後まで日本の戦争を回避する努力をしたのは吉田茂ただ一人。日本の政治家に勇気のある人は一人もいなかった』★『首相なんて大体バカな奴がやるもんですよ。首相に就任するや否や、新聞雑誌なんかの悪口が始まって、何かといえば、悪口ばかりですからね、』
2011-09-25 08:42:55 日本リーダーパワー史(194)<国難を突 …
-
-
日本リーダーパワー史(293)『凶刃に倒れた日本最強の宰相・原敬の清貧の生活、非業の死、遺書、日記』⑤
日本リーダーパワー史(293) 『凶刃に倒れた日本最強の宰相・原敬 …
-
-
日本リーダーパワー史(310)『日中国交回復40年で、尖閣列島で日中衝突激化!今こそ百年前を振り返える日中外交裏面史』①
日本リーダーパワー史(310) 『日中国交回復40年で、尖閣列島で日 …
-
-
『日本の運命を分けた<三国干渉>にどう対応したか、戦略的外交の研究』⑲』★『ベルツの三国同盟に対するドイツの態度を批判』★『伊藤博文の<ドイツ批判>と日英同盟への発展』
皇室付き外科医エルビン・ベルツの新聞記事 <W・K・フオン・ノハラ …
-
-
速報(377)『日本のメルトダウン』安倍政権が直面する「3つの難問」と再生のカギ』『世界の投資家は財政健全化へのへの姿勢も注視』
速報(377)『日本のメルトダウン』 ●【最終回】 新政権が直面す …
-
-
速報(285)●『日本崩壊は不可避か?『日本経済と原発』を斬るーディープ3人座談会を開催(80分)』(4/17)
速報(285)『日本のメルトダウン』 ●『日本崩壊は不可避か?『日 …
-
-
日本メルトダウン脱出法(699)「インドの人口、2022年までに中国抜き世界最大に=国連予測」「フクシマ原発からの放射能漏洩はトテツモナイ量に!―全く報道されない「トリチウム」の危険」
日本メルトダウン脱出法(699) インドの人口、2022年までに中国抜き世 …
-
-
日本リーダーパワー史(35)リーダーへの苦言―『豊かな時代の愚行は笑い話ですむが、国難の際の愚行は国を滅ぼす』(スミス『国富論』)
日本リーダーパワー史(35) ①リーダーへの苦言―『豊かな時代の愚行は笑い話で …
-
-
日本メルトダウン脱出法(807)「独裁国家の打倒は今後20年の世界的政情不安を招く」●「欧米がISとの戦いに勝てない理由 酒井啓子・千葉大学教授に聞く」●「復活か?沈没か?2016年の日本経済 飯田泰之×小黒一正 新春対談(上)」●「慰安婦問題の日韓合意は 本当に「不可逆的な解決」となるのか」
日本メルトダウン脱出法(807) 独裁国家の打倒は今後20年の世界的政情不安を …
-
-
速報(379)『日本のメルトダウン』『1月12日 ラジオ・フォーラム初回特別版「原発事情の今・小出裕章」『天野之弥 IAEA事務局長会見』
速報(379)『日本のメルトダウン』 ◎『1月12日 ラ …
