前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(126)』「東芝不正会計問題、功罪残した西田流辣腕経営‏」ー今回の不祥事の元凶は西田氏にある

      2015/08/27

『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(126)』

東芝不正会計問題、功罪残した西田流辣腕経営‏

http://m.huffpost.com/jp/entry/8034226

F氏のコメント>

今回の東芝不祥事の元凶はこの西田氏にあると小生は思います。強烈な自信家が、マーケットの動向に無関心になり、上り詰めて名利名声だけを追うとこうなります。

ラップトップPC、ダイナブックを世に出し成功させた立役者なのですが、グローバルな競争環境下でコモディティ化して赤字事業となっても、自分の成功体験にしがみついています。

日本の経営者に有り勝ちな、権力基盤を自分の育てた事業の維持拡大に求める典型です。

PC事業の子飼いの部下を鞭打つ姿が目に浮かびます。 今の東芝で、業績貢献度の高いのは半導体事業位では、と思います。

室町氏が長年担当していました。 日立を追撃し 、キャッチアップするには、現事業一つ一つの競争力、将来性を見極め、 新事業の発掘と育成も俎上に載せた、ポートフォリオ点検を徹底的にやり、全事業を対象としたリストラに踏み切る、固定費の大巾削減しかない、やるのは今だ という印象です。外部役員を増やした新体制でやれるか、これも見ものです。

日立は、川村、中西のコンビでグループ全体の大リストラを数年前から実施し、ほぼ完了し、今の収益構造はその結果です。

西田氏は、経団連会長の椅子に未練たっぷりで、体裁にこだわって、社長、会長という経営者しかできない事業の再構築、大リストラをサボり、部下を痛めつけました。

日立の川村氏は経団連会長の椅子を断っています。川村氏と西田氏、どちらが経営者の責任を果たしたか? 言うまでもありません。

東芝問題を「不適切会計」と呼ぶ違和感–なぜ新聞各紙は「粉飾」と報じなかったか

http://logmi.jp/85549

東芝の不正会計問題、日本の低い監査報酬が浮き彫り 質に懸念

http://jp.reuters.com/article/2015/07/30/toshiba-accounting-auditor-idJPKCN0Q40CK20150730

東芝、不正会計隠蔽のために社員を大量リストラしていた!

http://biz-journal.jp/2015/08/post_11042.html

東芝不正会計を見逃した新日本監査法人、金融庁が「業務停止命令」を検討か

http://biz-journal.jp/2015/08/post_11016.html

 

 - 現代史研究 , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
73回目の終戦/敗戦の日に「新聞の戦争責任を考える➀」再録増補版『太平洋戦争までの新聞メディア―60年目の検証➀』★『国家総動員法によって新聞統合が進み、1県1紙体制へ。情報局の下で国家宣伝機関紙化』★『日本新聞年鑑(昭和15年版)にみる新統制下の新聞の惨状』

 再録 2015/06/27   終戦7 …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(82)記事再録/ ★明治日本の国家戦略「殖産振興」「廃藩置県」『官僚制度』を作った大久保利通の最期の遺言①』★『地方会議を開催して、旧体制、無能な役人、官僚をクビにして大号令を発する日に、会議に臨む途中で大久保内務卿(実質的な総理大臣)は暗殺された。今、<超高齢少子化人口減少社会>の危機を前に、その行財政改革失敗の遠因が大久保の作った官僚制度であることを考えると、大久保の決断とビジョンを振り返ることは大変有益であろう。』

2012-04-14 /日本リーダーパワー史(252)再録   大久保 …

no image
高杉晋吾レポート⑱ルポ ダム難民②超集中豪雨の時代のダム災害②森林保水、河川整備、住民力こそが洪水防止力

高杉晋吾レポート⑱   ルポ ダム難民② 超集中豪雨の時代のダム災害② …

no image
日本メルトダウン脱出法(716)「市場の混乱はいずれ収束、怖いのはその後の“大嵐”」●「天津爆発事故で注目を集める「小虎」の腐敗、 一般市民にとっては身近な役人の方が重要』(英FT紙)

   日本メルトダウン脱出法(716) 市場の混乱はいずれ収束、怖いのはその後の …

no image
日本メルトダウン脱出法(565)●「ドイツ、戦後の伝統と決別しイラクに武器供与」「覚悟なき集団的自衛権論争は右も左も ガラパゴス」

    日本メルトダウン脱出法(565) &nbs …

『オンライン講座/ウクライナ戦争と日露戦争の共通性の研究 ⑦』『日本・ロシア歴史復習問題』★「日清戦争後のロシアによる満州強奪』★『西欧列強のアジア植民地経営と米国の極東進出、ロシアのチベット問題の謀略』★『ボーア戦争と新疆ウイグル地区の関係』

    2016/10/15 &nbsp …

no image
人気記事再録/『世界が尊敬した日本人⑧『地球を彫ったイサムノグチ』(2008年5月)★『世界から尊敬された日本人ではなく、日本主義と戦い、それを乗り越えることでコスモポ リタンとなった。』

2009/02/10 /『世界が尊敬した日本人⑧』   前坂 俊之 ( …

『Z世代への百歳学入門』ー「最後の元老・西園寺公望(92歳)-フランス留学10年の歴代宰相では最高のコスモポリタン、晩年長寿の達人の健康十訓」★『 まあ生きてはいるがね、涙が出る、はなが出る、いくじがなくなって、 これも自然でしかだがない』

     2013/08/16 百歳学入 …

no image
『リーダーシップの世界日本近現代史』(283)★『新型コロナウイルス戦争について歴史的に参考にすべき日本インテリジェンス』★『日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(22) 『川上操六は日清戦争は避けがたいと予測、荒尾精の日清貿易研究所を設立しで情報部員を多数養成して開戦に備えた』

    2015/12/27日本リーダーパワー史( …

no image
昭和外交史④  日本の一番長い日  陸軍省・参謀本部の最期

1 昭和外交史④  日本の一番長い日  陸軍省・参謀本部の最期 <阿南陸相の徹底 …