前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

『F国際ビジネスマンのワールド・ウオッチ(68)』「日本代表の国際競争力」の冷徹な判断基準を持っことが重要

      2015/01/01


  『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(68)』
 
●『Wカップの日本完敗は相手の実力を過小評価し、自らを過
大評価する、日米開戦、太平洋戦争の繰り返しです(笑)。
特に、JFAやコンサル組織が「日本代表の国際競争力」につ
いて客観的で冷徹な判断基準を常に持っている事が重要で、
代表監督や代表チームの身びいきの自己評価に決して
引きずられてはなりません。
 
<F氏のコメント>
 
 
   さて、WCも決勝トーナメント準々決勝の前、一時の静寂
   です。愈々7/5、6の両日、午前1:00、5:00と
   寝不足が又続きます(笑)。
 
   それにしても、決勝トーナメントを見て日本人は彼我の真
   の実力差がこれだけあった事に戦慄を覚え、今も震えが止
   まらない状態にいるのではないでしょうか?
 
   貴兄が指摘されている様に、戦の前にとっくに知っておか
   なければならない相手の実力を、試合が始まってから、こ
   んな筈ではなかったと、日本側が愕然としたというのが、
   一次リーグ三戦で見て取れました。
 
 国民が納得出来る、これだけ食い下がったんだからやむを得ないという敗戦
   は一つも無かったのでは?仰る様にこの一連の事態は文字
   通り噴飯ものでした。相手の実力を過小評価し、自らを過
   大評価する、日米開戦、太平洋戦争の繰り返しです(笑)。
 
   ここでも日本人得意の「想定外の事態」です。相手を忘れ、
   相手との実力比較を忘れた自己陶酔の神話作りです。
   何故掛かる事態になったか、徹底的に究明しなければなり
   ません。
 
 
   今回の「日本代表のボロ負け」は、経済人の小生には「日本
   のサッカー業界、日本代表の国際競争力を、欧州、中南米並
   みに引き上げるにはどうすべきか?」という命題を突きつけ
   ています。恐らく10年以上、20年掛けても困難なテーマ
   と思われますが?
 
   内外の多様な人材を招集したコンサルタント組織を臨時編成
   し、招聘された新たな代表監督も交えて、総合的な分析と
   長期計画の提言を纏めることが欠かせません。招聘監督に任
   せきった場当たり、局部的な対応では代表チームの底上げは
   期待出来ない。
 
   選手、チームは勿論、若年からのサッカー教育、国の助成(
   今は、JFAには税金の投入はありませんが、無税の優遇です)、
   TV, 新聞などマスコミの報道姿勢、サポーター・国民の応援
   の在り方、JFA(日本サッカー協会)の応援体制(海外有力
   チームの偵察と絶え間ない情報収集ー欧州、中南米に駐在員事
   務所を常設、小中高生の育成システムの見直し、技術委員会の
   体制を強化した試合の戦術、戦略の提言)などなど、サッカー
   業界の飛躍的強化の為の全ての「関係因子」を洗いざらい出し
   て、一から練り直す事です。
 
   その際、常に海外有力、トップチームとの比較は、片時も忘れ
   てはならない。勝てる、勝てないの判断が、日本人得意の?身
   びいきに絶対にならないこと、自らに常に厳しめになる事が
   要諦です。
 
   特に、JFAやコンサル組織が「日本代表の国際競争力」につ
   いて客観的で冷徹な判断基準を常に持っている事が重要で、代
   表監督や代表チームの身びいきの自己評価に決して引きずられ
   てはならない。JFAが、戦闘部隊の自己評価と歩調を合わせて
   逆上せ上がっている様では話にならない。
 
   以上、ビジネスでは当たり前の「事業の国際競争力の飛躍的
   向上策の検討」と同様、「サッカー業界、日本代表サッカーの
   国際競争力の飛躍的改善」という観点からメスを入れる意義は
   大きいと思われます。
 
 
◎『釜本邦茂氏 W杯で「王様」作ることが失敗になると予言した
 

 - 現代史研究 , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
●「 熊本地震から2ヵ月」(下) 『地震予知はできない』ー政府は約3千億円を つぎ込みながら熊本地震まで38年間の『 巨大地震』の予知にことごとく失敗した。(下)<なぜ地震学者は予知できないのか。ゲラー氏は 『地震予知は科学ではない』という>

  「 熊本地震を考える」 『地震予知はできない』ー政府は約3千億円を つぎ込み …

no image
『中国紙『申報』からみた『日中韓150年戦争史』㊱「日本の国会に関する客の問に答える」『申報』1891(明治24)年2月

     『中国紙『申報』からみた『日中韓150年 …

no image
速報『日本のメルトダウン』(3・11)を食い止めるぞ、12日目⑥

速報『日本のメルトダウン』(3・11)を食い止めるぞ、12日目⑥ 前坂 俊之(ジ …

no image
「英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など 外国紙は「日韓併合への道』をどう報道したか⑥ 「英タイムズ」<明治40年7月19日付>「朝鮮・ハーグ密使事件』

 「英タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」など 外国紙が報道した「日韓併合への道 …

no image
日本メルトダウン脱出は不可能か(695)ガラパゴス日本株式会社の終焉、「東芝は明らかに粉飾」と専門家 過去の粉飾事件に匹敵する巨額さ」

    日本メルトダウン脱出は不可能か(695)   上場廃止回避も… …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(62)記事再録/『金正男暗殺事件にみる北朝鮮暗殺/粛清史のルーツ』福沢諭吉の『朝鮮独立党の処刑』(『時事新報』明治18年2月23/26日掲載)を読む➀『婦人女子、老翁、老婆、分別もない小児の首に、縄を掛けてこれを絞め殺すとは果していかなる国か。』『この社説が『脱亜論」のきっかけになり、日清戦争の原因ともなった

    2017/02/20 &nbsp …

no image
『リーダーシップの日本近現代史]』(26)-記事再録/トラン大統領は全く知らない/『世界の人になぜ日中韓/北朝鮮は150年前から戦争、対立の歴史を繰り返しているかの連載⑶』ー(まとめ記事再録)日中韓異文化理解の歴史学(3)『日中韓150年戦争史の原因を読み解く』 (連載70回中、37-50回まで)

日中韓異文化理解の歴史学(3) 『日中韓150年戦争史の原因を読み解く』 (連載 …

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(96)』「引退した日本の零戦パイロットは、昔経験した戦争の危険が今差し迫っていと感じる)」(ニューヨークタイムズ」(4/3)

『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(96)』 「引退した日本の零 …

no image
日本メルトダウン(939)『ブラジル女子柔道 ラファエラ・シルバの金メダルは日本の勝利でもある』●『戦後、焼野原の日本はこうして財政を立て直した 途方もない金額の負債を清算した2つの方法』●『ディープラーニングの進化は 効率的でストレスのない社会を実現する』●『 蓮舫氏は「第2の土井たか子」になるのか 社会党と同じ自滅の道を歩む民進党』

 日本メルトダウン(939)   ブラジル女子柔道 ラファエラ・シルバの金メダル …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(152)再録/『知的巨人の長寿学』の牧野富太郎(94)に学べ<植物研究と山歩きで、世界的な植物学者になる>★『学歴差別をものともしなかった「日本の植物学の父」』

   2010/10/31   記事再録 …