前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

速報(247)◎『日米原子力委員会のリスク管理の天地の落差』『情報隠し、公文書の不保存は国民への重大犯罪である」

   

速報(247)『日本のメルトダウン』

<日本が民主国家ではないことの証拠>
 
◎『日米原子力委員会のリスク管理の天地の落差』
『日米政府の情報公開の大落差』●『日本政府、東電、保安院
の情報隠し、公文書を保存しなかったのは国民への重大犯罪である」
 
                                   前坂俊之(ジャーナリスト)
 
班目春樹の原子力委員会の対応と比較し、その責任を追及せよ
アメリカ原子力規制委員会は、21日、東日本大震災が発生した去年3月11日から10日間の委員会内部の電話などの緊急会議のやり取り3000ページ以上にわたる議事録を公表した。
①事故発生から2日後のアメリカ東部時間12日に福島第一原発の敷地内の周辺でセシウムなどが検出された。
②原子炉内部で部分的な炉心損傷が起きている可能性があるなどとして、発電所から半径50マイル=およそ80キロ圏内に避難勧告を出すべきはないかと、進言していた。
③16日には、原子力規制委員会のヤツコ委員長が、最悪の事態を想定すると、1号機から3号機までの3つの原子炉がすべてメルトダウンする可能性もあると指摘
④           ボーチャード事務局長が日本政府が福島第一原発の付近の住民に出した半径20キロ圏内の避難指示、20キロから30キロ圏の屋内退避指示よりも広い範囲の勧告を行うよう、委員会に提起していた

●『日本の原発事故で米の情報に混乱=NRC文書』
●『福島原発事故後の記録を公表、情報収集に苦心 米原子力規制委 』http://www.cnn.co.jp/world/30005696.html

●『福島第一原発沖から事故前の1000倍のセシウム検出 米研究者 』http://www.cnn.co.jp/world/30005696.html

●『福島原発:5日後「炉心溶融も」 NRC、最悪事態を想定』
●『避難勧告で緊迫、情報不足不満も=福島原発事故後の記録公表-米NRC』
 
 
●「原発の安全指針ズサンだった」と斑目委員長
 
池田龍夫(ジャーナリスト)
 
福島第一原発事故に関する国会の事故調査委員会(委員長、黒川清・元日本学術会議議長)は2月15日、第4回会合を開き、原子力安全委員会の斑目春樹委員長と経済産業省原子力安全保安院の寺坂信昭・前院長を参考人に招いて意見を聴取した。
原発事故原因解明のため、国会の調査委員会の位置づけで発足。黒川委員長をはじめ、石橋克彦(地震学者)、田中耕一(分析化学者)田中三彦(科学ジャーナリスト)野村修也(中央大学法科大学院教授)ら各専門分野の10人の委員で構成する調査・検証機関だ。この日の参考人ははともに「原子力安全機関」の責任者であり、委員会では緊迫した質疑が行われた。
 
「やらなくてもいい」の理屈が罷り通る
 
先ず黒川委員長から原発事故についての総括を問われた班目委員長は、「安全審査指針に、いろいろな意味で瑕疵があったと言わざるを得ない」と答え、「明らかな誤りがあった。お詫び申し上げます」と謝罪した。津波や全電源喪失の可能性の想定が甘かった原因について、日本の官僚制の体質に触れ、安全性を徹底するより、「『やらなくてもいい』という理由付けばかりに時間を費やしてしまう」ことを認め、「諸外国では、津波や電源喪失時の対策を検討していたのに、日本は安易だった」と釈明した。
 
次に斑目氏はSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測システム)に関し、「計算には1時間必要で、風向きが変わる場合がある。SPEEDIが生きていたらうまく避難できていたというのは誤解だ」と述べ、住民避難に生かすのは困難だったとの見解を示した。また「SPEEDIの予測結果に頼った避難計画自体が問題で、直ちに避難するようなルールにしておくべきだった」とも付け加えており、答弁に窮した発言も目立った。
 
適切な対応を阻んだ組織的欠陥
 
班目委員長は事故後、官邸において技術的な観点から助言をする立場だったが、当時の助言の有無・内容について委員らが詳細に聞き取ろうとしたのに対し、初期の激務による睡眠不足を理由に挙げ「まったく記憶にない」「記憶にない」という答弁を繰り返した。結局のところ、ベントや海水注入の決定のプロセスは、明らかにされなかった。また、原発対策本部・事務局長だった寺坂・前保安院長は陳謝するばかりで、「情報を適切に評価・点検できなかった」と、事務系官僚の無能さを〝告白〟していた姿には驚かされた。原子力行政の怠慢と政治の劣化・官僚組織の腐敗が洗い出されたように感じた。
 
16日朝刊各紙の取り上げ方は平板で、もう少し問題点を報道してほしかったと思う。
4月の「原子力規制庁」発足を前にして、もっと鋭い追究姿勢を示すべきではないか。
 
神戸新聞18日付社説は、「班目氏は自他ともに原子力を推進してきたと認める。その人が安全審査指針の瑕疵を自覚し、不適切な場所に原発が立地しているとの認識を語った。そんな人を委員長に据えて国は何をしようとしたのか。原子力規制の誤りやゆがみを、どうただそうとしたのか。事故調は究明しなければならない。……

米国では事業者の安全追求と国の規制が相互作用し、原発の安全と品質が保たれている。そう話したのは班目氏だが、日本で、なぜできないのか。そこに手をつけて出直さない限り、原発に未来はない。安易な再稼働も許されない」と指摘していたが、メディア側の反省材料も多い。

 
 
(いけだ・たつお)1930年生まれ、毎日新聞社整理本部長、中部本社編集局長などを
歴任。著書に『新聞の虚報と誤報』『崖っぷちの新聞』、共著に『沖縄と日米安保』

日米情報公開とリスク対応の歴史比較↓↓
 
●『日本リーダーパワー史(191)国難リテラシー>『真珠湾攻撃(1941)から
70年―この失敗から米CIAは生れ、日本は未だに情報統合本部がなく
<3・11日本敗戦>を招いた』<日米インテリジェンスの決定的落差>(中)
http://maesaka-toshiyuki.com/detail/914

速報(240)『日本のメルトダウン』『南米チリは巨大地震の津波警報を適切に出さなかった政府、官庁トップ8人を過失致死罪で起訴した。
一方、日本の政府、東電、保安院の情報隠し(「SPEEDI(スピーディ)」
はなぜ、起訴されないのか。裁かれぬ国家犯罪、原発犯罪と司法の怠慢』

http://maesaka-toshiyuki.com/detail/1165

 
 

 - 現代史研究 , , , , , , , , , , , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

『オンライン/-『早稲田大学創立者/大隈重信(83歳)の人生訓・健康法] 『わが輩は125歳まで生きるんであ~る。人間は、死ぬるまで活動しなければならないんであ~る』

  2018/11/27 記事再録/知的巨人たちの百歳学(112)- …

日本メルトダウン脱出法(626)「世界に衝撃を与えた南極トッテン氷河の溶解縮小」「グーグルは結局検索以外で稼げないのか」

日本メルトダウン脱出法(626)   ◎「世界に衝撃を与えた南極トッテ …

no image
(まとめ記事再録)『現代史の復習問題』★ 『ガラパゴス国家・日本敗戦史②』150回連載の16回~30回まで』『日本の最も長い日(1945年 8月15日)をめぐる死闘―終戦和平か、徹底抗戦か①』 ★『終戦を死闘の末になんとか勝ち取った首相官邸と外務省』★『問題は「サブジェクト・ツー」の解釈』★『『大日本帝国最後の日 -かくして「聖断」は下った!』

(まとめ記事再録)『現代史の復習問題』★ 『ガラパゴス国家・日本敗戦史②』150 …

『Z世代のための<日本政治がなぜダメになったのか、真の民主主義国家になれないのか>の講義⑥『憲政の神様/尾崎行雄の遺言』★『先進国の政治と比べると、日本は非常識な「世襲議員政治』★『頭にチョンマゲをつければ江戸時代を思わせる御殿様議員、若様議員、お姫さま議員のバカの壁』★『総理大臣8割、各大臣では4割、自民党世襲率は30%。米国連邦議会の世襲率は約5%、英国の世襲議員は9%』★『封建時代の竹刀腰抜けの田舎芝居政治を今だに続けている』

2018/06/29   日本リーダーパワー史(921)記事 …

『Z世代のための昭和史敗戦講座』★『太平洋戦争敗戦(1945/8/15)の日』★『斬殺された森近衛師団長の遺言<なぜ日本は敗れたのかー日本降伏の原因』★『日本陸軍(日本の国家システム中枢/最大/最強の中央官僚制度の欠陥)の発足から滅亡までを 日露戦争まで遡って考えないと敗戦の原因は見えてこない』

    2020/02/02 &nbsp …

no image
『オンライン/伊藤博文による明治維新講義』★『なぜ、ワシは攘夷論から開国論へ転換したのかその理由は?ーわしがイギリスに鎖国の禁を破って密航し、ロンドン大学留学中に 「英タイムズ」で下関戦争(長州(山口)対英国戦争))の勃発を知り、超大国イギリスと戦争すれば日本は必ず敗れると思い、切腹覚悟で帰国したのである』★『1897年(明治30)3月20日に経済学協会での『書生の境遇』講演録から採録する』

  再録/ 2011/07/03/世界一の授業をみにいこう(3)初代総 …

no image
日本リーダーパワー史(573)「日中戦争リテラシー 「近衛外交」の失敗は なぜ起きたかー河辺虎四郎少将回想応答録(昭和15年

日本リーダーパワー史(573) 「日中戦争リテラシー」 支那事変(日中戦争)での …

no image
クイズ『坂の上の雲』ーベルツの『日本・中国・韓国』五百年の三国志①<日露戦争はなぜ起こったのか>

クイズ『坂の上の雲』   アジアの観察者・ベルツの『日中韓』三国志の5 …

no image
正木ひろし弁護士の超闘伝⑧全告白・八海事件の真相ー真犯人良心のうずきから「偽証を告白」

   ◎「世界が尊敬した日本人―「司法殺人(権力悪)との戦い …

no image
『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(165)』『武田、30歳から社長候補育成 世界同一基準で 』●『この国は、もう子どもを育てる気がないのか 日本は「想像力が欠落した国」になっていた』●『コラム:第3次世界大戦、すでに始まっている可能性』●『コラム:ロシア機の異常接近、プーチン氏がやめさせるべき理由』

『F国際ビジネスマンのワールド・ニュース・ウオッチ(165)』   武 …