『よくわかる憲法改正入門④』★『2月4日、チャーチルが<鉄のカーテン>演説を行う』★『2/13日、日本側にGHQ案を提示、3/4日朝 から30時間かけての日米翻訳会議で<どなり合いながら>日本語の憲法案が完成、3/6日の臨時閣議で最終草案要綱は了承,発表された』
『オンライン講座/日本国憲法制定史➂』
日本リーダーパワー史(676)記事再録再編集
第2次世界大戦で連合国として共に戦ってきた米英ソの対立が決定的となり、2月4日にはチャーチル英首相が反ソ連同盟を呼びかけた「鉄のカーテン」演説を初めておこなうなど、国際情勢は緊迫化し、日本の憲法改正問題はこの代理戦争の色彩を帯びていた。
前坂 俊之(静岡県立大学名誉教授)
30時間の憲法草案の日米翻訳戦争
一方、発足したばかりの極東委員会(ワシントンの日本大使館に設置)は東京からの突然の「憲法草案要綱」決定の報に、寝耳に水の驚きで、だまされたと怒りを爆発させた。同委員会「自分たちに憲法改正の第一次審査権がある」と主張、今後の改正採択協議に参加を要請したが、マ元帥は「同委員会は日本管理については何ら権限のない政策決定機関」にすぎない。すべての権限は独占的に連合国最高司令官に保留されている」と反駁して、米国政府をはさんで、両者の間に激しい応酬がつづいた。この背景にはそれまで連合国として共に戦ってきた米英ソの対立が決定的となり、4日にはチャーチル英首相が反ソ連同盟を呼びかけた「鉄のカーテン」演説を初めておこなうなど、国際情勢は緊迫化し、日本の憲法改正問題はこの代理戦争の色彩を帯びていた。
3月8日付の東京新聞は「憲法草案と米国世論」と題して米紙の論評を紹介し「民主主義的性格に好感をもちつつも、これが日本人自身の創意より生れたものでなく、やはり上から与えられたものである」と指摘し、「新憲法にもられた民主主義的精神が日本国民の生活に浸透するまでは厳重監視の要ありとしている。」
朝日も「マ元帥の監視下に日本におきている無血革命は、新憲法草案の中に要約され公式化された」というニューヨーク・タイムス紙の記事を引用し、この憲法が「占領軍の通過後、日本に根をおろすであろうか」と報じた。
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