『日中歴史張本人の 「目からウロコの<日中歴史認識><中国戦狼外交>の研究④』★『100年前の中国動乱―国民革命軍、孫文、袁世凱、ロシア共産主義(第三インターナショナル)の利用、南京事件、北伐、旗のケンカ、権力闘争の内幕>
逗子なぎさ橋珈琲テラス通信(2025/11/21
2014/11/28 /「目からウロコの<日中歴史認識>講義」④記事再編集
国民革命軍の正体
以上は北方、殊に北京を中心とした状況でございますが、南方には国民党すなわち革命党がおりました。国民党の歴史を申せば長くなりますから、これを略して、ただ北方に対して南方の国民党は、如何なる立場にあるかということを申上げますと、国民党は、御承知の如く、革命、革命と申して、有名なる孫文が、何遍も広東から北伐を起しました。
けれども第一革命の際、孫自ら臨時大総統になって、折角革命を成就したものの間もなく袁世凱のために致されまして、結局、袁世凱を大総統に推さなければならなくなったのであります。
そうしてその後も、国民党は何遍も革命をやるけれども、どうしても成功しない、北伐北伐といって折角広東から出発して北、もしくは東の福建省に入ったが、少し行くとすぐ頓挫してしまう。何遍やってもいけない。金が足らない。兵器が足らないというので、彼等がだんだん考えましたことが、すなわちロシア利用でございます。
民国十一二年、日本の大正十三年の一月に、ロシアのヨツフエが東洋にまいりまして孫文と談合し、第三インターナショナルを通じ、共産主義を利用して支那革命をやることになりました。
そこで国民党は、十四年、十五年と露支提携して計を進めました。広東に軍官学堂と申して将校を教育する学校も作りそこで赤(これから第三イソクーナショナルを赤と申します)が力を入れて支那人を一生懸命に赤くしたのであります。そのために十五年には北伐軍を起し得るにいたりました。
しかるに今まで一遍も成功しなかった北伐軍は、広東の境界を越えるばかりでなく、更に北に進んで湖南に入り、遂に湖北の漢ロ、すなわち武漢の地に達することが出来たのであります。
これは全く赤の力によってであります。そこで、国民党すなわち革命党は、非常に喜んだ。しかし喜んだのはほんとうに束の間で、その赤と共同してやって来た国民革命軍は、ずっと地方をも赤くしてしまった。
揚子江を下って南京に来ては、かの南京事件
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E4%BA%AC%E4%BA%8B%E4%BB%B6
を起し、日本人にも迷惑をかけ、他の外国人にも迷惑をかけた。漢ロでは英国租界、江西省の九江の英国租界を占領して、みんな外人を追っ払ってしまった。
漢口の目本租界にもこれを試みんとして漢口事件を起した。彼等の眼中には国際条約も何もありはしない、租界地でも何でもみんな外国から取上げてしまった。幸に日本はその手には乗りませんでしたけれども、漢口、南京の事件において、わが居留民の損害を受けたことは非常なものであります。
ところが、この赤のやって来た経路を、支那人があとで見ると、飛んでもない有様であります。すなわち彼等は、無産階級の政治を行うといって、金持をみなひっぱって来て叩っ斬って金をとる。
学者は邪魔になるというてみな殺して、その家においてあった何百年間大事にして、家代々伝えている非常に尊い書物など、みな焼いてしまう。無産階級すなわち無知識階級でありますから、書物など惜くはないのです。
また彼等は離婚結婚絶対自由なんどいう法律を出した。他人の奥さんを奪ったり、自分の要らない奥さんは帰してしまうというようなことすら、絶対自由ということといたしました。
当時、湖南省あたりでは、子にして親を殺したものが十一名もあったのであります。洗石に支那人も、これを見て驚いた。これは大変だ。とに角、田舎の人というものは非常に正直でありまして、今日でいえば旧道徳、すなわち孔孟の教に従って、道徳心が最も堅いのでありますから、田舎の人は非常に驚いた。
一方、この赤を連れた国民革命軍は、陸路広東、湖南を経て湖北に出で、それ、揚子江に沿うて上海に下り、また海の方からは、福建、折江を経て上海に入った。
御承知の如く、上海は支那における資本主義の集中点であります。そこで共産主義と資本主義の対抗演習がはじまった。ここには支那の資本主義も、外国の資本主義もみな集っている。国民革命軍ここに来るや、イギリスは二万以上の兵を以て、これに対抗すべき決意を示し、日本、アメリカ、フランス、みな兵を出して、大いに決心のあるところを示した。
すると、支那人自身もはじめて目が覚めて、赤を叩き出せという決心をし、赤の武漢政府、すなわち漢口政府から赤に反対する一派が、昨年の四月に、武漢から分離して南京に政府をこしらえたのであります。すなわち蒋介石を中心とする南京政府がそれであります。
けれども、一旦赤インキに染った汚れは、洗えども洗えども容易におちない。桃色位にはなるけれども、真っ白にならない。頭は真っ白に還元しても、手の先や足の先には、まだ赤いインキがついている。
蒋介石はもちろん、その他の南京政府の首領は、白くなっておっても、この人等のために手となり、足となって働く人は、赤い色が染っているのです。
武漢のロシア顧問ボロジンを迫い出し、ガレン将軍を追い出しても、未だに南方に共産臭味が去らぬのはこのためである。又、過日広東で、三日天下ではあったが、とも角、一時でもソヴィエト政府が出来たのは、このためであります。話は元に還って、そういうわけで国民革命軍は、北伐を声明して、揚子江沿岸まで出たけれども、それより以北に行くことは出来ない。
何故かならば、彼等の国民党内部で一致が出来ないからである。蒋介石は暫く日本に逃げて来ていたが、また帰って総司令に仰がれた。
しかし蒋介石が総司令に就任すると、蒋の元の部下、今漢口、湖北の武漢の地におります李宗仁らも蒋に反対する。蒋介石の最も大事な子分であったものが反対する。という風に南方は一致をしないでごたごたしている。
南北「旗」の喧嘩
さらば北方はというと、北方もまた一致をしないでごたごたしている。そうして南方は北伐を唱えており、北の方は「討赤」すなわち赤を討つということを唱えている。
ところが、討赤といっても、今はほんとうの赤というものはない。赤は既に追っ払ったわけになっている。実際、南方はほんとうの共産党なるものは、追っ払ったことになっているのであります。ただ桃色位のものは若干ありますが、中心人物の頭だけは真白くなっている。そうすると、南でいうところの北伐というものは、何のために北伐をするか、ちょっと型由がわからぬのですが、彼等にいわしむれば、北方は帝国主義の走狗である。
日本やイギリスの走狗となって働くものであるから、この帝国主義を倒さねはいかぬ。不平等条約を撤廃しなければならない。租界、居留地も廃めてしまう。関税の自主を回復せねばならぬ、これ等の対外政策を貫徹したいのは、帝国主義の日本やイギリスにおべっかをしているところの張作霖がいるからであるというて騒いでいる。
しかるに、あに計らんや、北方でも、帝国主義はいけないといっている。また関税自主の如きは、最も早く実行しなければいけないという。不平等条約は、やはり早く撤回しなければならぬというている。そうすると、南方のいわゆる北伐は意味をなさないわけであります。
それと同時に、南方の赤は、すでに少くとも桃色に槌色している。そうすると北の方で軍隊を南に向けるのは、赤を討つのも全く意味をなさない。南北ともにただ「旗の喧嘩」をしているのであります。
旗の喧嘩というと、ちょっとおわかりにならんかも知れませんが、南方の祝は青天白日旗、赤の大きな布の隅を青く塗って、そこにお天道さまを白く措いて後光を出している。これに対して、北方は依然五色旗を使っております。赤、黄、白、藍、黒、此の五色旗を使っている。ただこの旗の喧嘩で、何も南が北を討つ理由もなければ、北が南を伐つ理由もたいのである。
しからば何のために戦きをするのか。俺の旗をお前の方で使えというだけの意味において、両方が相争っているというに過ぎないのである。実に愚な話でありまして、彼等はただ己れの勢力範囲を拡げたい、地盤を拡げたいための争いということに帰するのであります。すなわちこれを善き方に解釈すれば支那を己れの手に統一したい、自分が全部占領した後にいい政治を布きたいという争いであります。
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