前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

日本リーダーパワー史(764)―『さらば!「東芝」の150年歴史は「名門」から「迷門」、「瞑門」へ』● 『墓銘碑』経営の鬼・土光敏夫の経営行動指針100語を読む』③『社内の人間の顔をたてるよりも、社外への会社の顔をつぶさぬことを考えよ』★『賃上げは生産性向上の範囲内で」ではなく「賃上げを上回る生産性向上を」と考えよ』

   

 

日本リーダーパワー史(764)

さらば!「東芝」の150年歴史は「名門」から「迷門」、「瞑門」へ

『墓銘碑』経営の鬼・土光敏夫の経営行動指針100語を読むー③

 

(61)女性社員の心の真の底はやる気じゅうぶんである。そのやる気を引っぼりだせ。

     引っぱり出す役割は男性社員の側にある

(62)教育はチャンスにしかすぎない。これを生かすも殺すも本人しだいだ

(63)技術屋は事務系の勉強をせよ。事務屋は技術系の勉強をせよ

(64)穴を深く掘るには幅がいる

(65)杉林は一本一本の木の相互矯正によってまっすぐ高くそびえる。切磋琢磨せよ

(66)会社全体が「システム」という概念を体得せよ

(67)管理者はシステム・マインドを体得し、すべてにシステムでアプローチせよ

(68)今までは「能率」を高めることでやってこれた。これからは「効率」をよくすることを考えよ

(69)合理化は改善よりもまず除去することから始めよ

(70)人間には人間らしい仕事をさせよ。そのために機械がある

(71)コストダウンは生産だけの問題ではない。これからのコストダウンは営業から始まる

(72)常に「ほかのやり方はないか」を考えよ。それを関係部門が共同でやれ

(73)書類に依存する事務体制から離脱せよ。書類はいくら積み上げても業績とはなんの関係もない

(74)実績が予算をはるかにオーバーするのは、幹部の予算作成の見識のなさを示すものだ

(75)技術開発は背番号走法からマイへース走法に切り替えよ

(76)研究所は一九八〇年のカレンダーをつるせ

(77)営業幹部は前線にはりつけ

(78)販売部門は売るだけが能ではない。技術製造部門に新製品をどんどん注

               文せよ

(79)本部は前線を振り向かせるな。前線は前に進むためにある

(80)販売第一線は自社製晶のメリットを感じよ。メリットよりデメリットを強く感ずるくせをなくせよ

(81)貸金を低く押えようとする努力からは会社の繁栄は生まれない

(82)「貸上げは生擁性向上の範囲内で」ではなく「賃上げを上回る生産性向上を」と考えよ

(83)労使に利害の対立はつきものだ。この対立が前向きになるか否かは、労使が一つの共通の土俵に

          立つかどうかによって決まる

(84)わかっていてもやらないのは、わかっていないのと同じだ。やっても成果がでないのは、やらないのと同じだ

(85)棒高飛びのバーは常に上げられてゆく。これを越えねば競争場内より去らねばならぬ

(86)自分の立場よりも相手の立場で考えよ。そのことによって正しい行動が生まれる

(87)人は説教では動かぬが、自らが実行すれば動きだす

(88)顧みて他を言うなかれ、議論は常に前向きであれ

(89)下事には通じていなくてもよいが、下情には通じていなければならぬ

(90)社内の人間の顔をたてるよりも、社外への会社の顔をつぶさぬことを考えよ

(91)サラブレッドは生活力に劣るが、野ネズミは知恵が発達している

(92)社内では「よろしくお願いします」ということばを禁句にせよ

(93)中央への、上司への敬語過剰を排せ

(94)家を出るときには、今日は何をやるのだと、意欲をもって出社せよ

(95)「明日にしよう」と言わないで、今日のことは今日やっておけ。明日はまた明日やるべきことがある

(96)小市民的思想は捨てよ。仕事と生活は両立させるのだ

(97)会社での八時間を懸命に働くのは、あたりまえである。あたりまえでないのは、

       会社が終わってからの時間をどう過ごすかである

(98)健全なる身体は健全なる精神に宿る

(99)面壁一生

(100)日に新たに、日々に新たなり

 - 人物研究, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
日本メディア(出版、新聞、映画など)への検閲実態史②『満州事変と検閲の実態を調べる。前坂俊之著「太平洋戦争と新聞」(講談社学術文庫、2007年)より。

  満州事変と検閲の実態を調べる。以下は前坂俊之著「太平洋戦争と新聞」 …

★『Z世代への遺言・日本ベストリーダーパワー史(2)ライオン宰相・浜口雄幸物語②』★『歴代宰相の中で、最も責任感の強い首相で、軍縮・行政改革・公務員給与減俸』など10大改革国難打開に決死の覚悟で臨み、右翼に暗殺された』

  2013/02/15  日本リーダーパワー史( …

no image
速報(313)◎『6月17日電気が足りる、足りないとの議論とは無関係に『原子力は使ってはいけない』小出裕章(大分合同新聞)』

速報(313)『日本のメルトダウン』   ◎『5月26日 小出裕章さん …

『Z世代のための昭和史・日本最大のクーデター2・26事件(1936年/昭和11年)の研究』★『戦争の足音迫る阿部定事件当時の社会農村の飢餓の惨状』★『東北大凶作が1931年(昭和6)ー34年(同9)と連続し、約100万人が食糧難・飢餓に苦しみ、2・26事件の引き金となった』(谷川健一(民俗学者))』★『娘売る山形の寒村を行く』

   2020/10/24 2・26事件の原因について谷川健 …

no image
『リーダーシップの世界日本近現代史』(279)★『新型肺炎の国家リスクにどう対応するか」★『 帝国ホテル・犬丸徹三が関東大震災で示した決断/実行力 に学ぶ>

 2011/04/03   日本リーダーパワー史( …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(242)/★『日本国難史にみる『戦略思考の欠落』(28) 『川上操六の日清戦争インテリジェンス①「英国の文明評論家H・G・ウェルズは「明治日本は世界史の奇跡であり、「日本国民はおどろくべき精力と叡智をもって、その文明と制度をヨーロッパ諸国の水準に高めようとした。人類の歴史において、明治の日本がなしとげたほどの超速の進歩をした国民はどこにもいない」と評価』。

 2016/01/07日本リーダーパワー史(635)記事再録 &nbs …

no image
日本の〝怪物″杉山茂丸(すぎやま・しげまる)(一八六四~一九三五)

1 日本の〝怪物″杉山茂丸(すぎやま・しげまる)(一八六四~一九三五 …

no image
『オンライン日本の戦争講座③/<日本はなぜ無謀な戦争を選んだのか、500年間の世界戦争史の中から考える>③『英国、ロシアの東アジア侵攻で、中国、日本、韓国は風前と灯に』★『日清戦争、三国干渉、日露戦争へと発展、日露戦争勝利へ』

再録『世田谷市民大学2015』(7/24)-『太平洋戦争と新聞報道』<日本はなぜ …

no image
★日本の最先端技術「見える化」チャンネル/「今、最も注目される<未来のメガネ>ウエアラブル「b.g」がよくわかる動画」『ウエアラブルEXPO2019』(1/16)ーメガネスーパーの無限の可能性を秘めた未来のメガネウエアラブル「b.g」

日本の最先端技術『見える化」チャンネル 『ウエアラブルEXPO2019』(1/1 …

『Z世代のための日本宰相論・加藤友三郎』★『平和のために、軍縮論、行革論をまとめるのが政治家の最大の課題』★『ワシントン軍縮会議をまとめた加藤友三郎(首相)の評価は低いが「冷徹で大局的に判断した唯一の宰相」と賀屋興宣は高く評価した』

 2013年/11月10日/日本リーダ―パワー史(431) 記事再録再 …