☆電子書籍で新刊を出版しました。『新聞記者の冤罪: 死刑追求の旅』 (22世紀アート) Kindle版』
☆電子書籍の新刊出版。『新聞記者の冤罪: 死刑追求の旅」 (22世紀アート) Kindle版』
<本の帯>
「生命を尊び、人権を尊重する文化の進展とともに、死刑はゆっくりではあっても必ず滅びていく。」(本文より)本書は、ある死刑判決者との出会いをきっかけに、その後約20年間にわたり全国の冤罪、再審事件の現場を訪ね歩いた新聞記者による、生と死をめぐる究極のドキュメンタリー。死刑廃止論者の立場から、日本の死刑の現状、歴史、問題点などを網羅的に解説する。
司法関係者、マスメディア関係者、刑事裁判に関心のある方に是非読んでいただきたい一冊。
<目次>
-
ついに解明した「世紀の冤罪」八海事件の全真相
「見取る家族もなかった49歳の孤独死」「仮出所した後、謝罪の旅へ」「警察をダマす頭はないよ」「各判決で人間像が別人のように映る」 「いつも何かにおびえていた」「ノートを頼りに偽証の連続」「幼稚な偽装工作に迷った捜査陣」 「多数による計画的犯行(?)と断定される」「吉岡ノートより、顔をみられて逆上!して殺害した」「焼酎を1,8リットル飲んでの犯行」「検事の調書にも」「クルクルと変わった吉岡の気持」「阿藤氏らは裁判官を無条件に信じていた」「オドオドで第一関門通過」「最高裁の針の穴は通るか」 「シーソーゲームの変転で!」「異常に発達した自己防衛本能」「検事が書く台本を覚えて法廷に」「八年間に三百通もの少女との文通で良心のうずき」「法廷なれで度胸が一層つく」「上申書に対して、刑務所側からの圧力」
第二章 忘れられている死刑囚
死刑再審事件 再審と死刑廃止、死刑囚との出会い
第三章 死刑執行まで
死への道程、死刑執行人員、死の掟、独房の日課、宗教教誨、お迎え、刑場 証言、執行、最後の三日間、絞首、屍体
第四章 誰が死刑囚になるのか
死刑囚とは、殺人と死刑、死刑と量刑、大量殺人者、刑務官
第五章 誤って殺される人たち
サッコ・バンゼッティ事件と財田川事件、無実の死刑執行はないか、「無実の死刑執行はない」、明治時代の誤判、大正時代の誤判、戦後の誤判と死刑
第六章 閉ざされる道
再審への道を閉ざすもの、疑惑の証拠物、国家賠償訴訟、紛失した公判不提出記録、消えたネガ
第七章 死刑廃止は是か非か
死刑廃止法案、生命の尊貴、死刑公聴会、威嚇力、教育刑か応報刑か、死刑と誤判
第八章 一人の生命は全地球より重し
野蛮な時代の遺物、死刑の変遷、立志社の「私擬憲法」、改悛した死刑囚、八〇年前の死刑廃止論、注目すべき死刑廃止論、残虐な刑罰の禁止、一人の生命は全地球より重し、論旨のスリカエ、世論と死刑
第九章 世界の死刑白書
アムネスティの報告書、死刑廃止州は三分の一(アメリカ)、一九六九年永久
廃止を決定(イギリス)、ギロチン刑(フランス)、新憲法で廃止(西ドイツ)、敗戦直後廃止へ(イタリア)、大勢は廃止の方向(カナダ、スウェーデソ、スイスなど)、社会主義国における死刑(中国、ソ連)、日本を上回る処刑数(東南アジア諸国)、イスラムの考え方と死刑(中近東諸国)、政情不安で大量処刑(ラテンアメリカ諸国)、人種差別が死刑執行にも(アフリカ諸国)
第十章 死刑の廃止へ、 世界と日本の死刑事情(一九九〇年代)
ギロチンの消えた日、永山判決の提起するもの、誤判を許す死刑存続、タブーへの挑戦、厳重な秘密性、奪われる死刑囚の人権、死刑廃止条約の成立、遅れた国日本、世界の現状と動向
参考文献 あとがき
【著者プロフィール】
前坂 俊之(まえさか・としゆき)
一九四三年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。一九六九年、毎日新聞記者、情報調査部副部長を経て、一九九三年、静岡県立大学国際関係学部教授、現在同名誉教授。日本記者クラブ会員。ジャーナリスト、ノンフィクション作家。
「司法の犯罪」八海事件を追及し「日本死刑白書」(一九八二)「冤罪と誤判」(同)「誤った死刑」(一九八四)の三部作を発表。その後、国家犯罪とメディアの関係に視点を絞り、「戦争と新聞・兵は凶器なり」(一九八六)「言論死して国ついに亡ぶ」(一九九三)「太平洋戦争と新聞」(二〇〇七)「メディアコントロール」(二〇〇五)、「ニッポン超人図鑑」(二〇一〇)などを刊行。さらにインテリジェンスに研究を拡大し「天才情報参謀・明石元二郎」(二〇一一)「明治の奇跡/インテリジェンスの父・川上操六」(二〇一七)など著書多数。二〇一一年の東日本大震災、福島原発事故以来、ビデオジャーナリストに幅を広げて多角的な視点から、ブログ、SNS、Youtubeで、記事、動画を配信している。
関連記事
-
-
『オンライン/75年目の終戦記念日/講座➅』★『昭和6年/満州事変(1931年)以降、政府の言論統制法規に次々に縛られ太平洋戦争勃発(1941年12月)と同時に「大本営発表以外は書けない「新聞の死んだ日」「言論の死」と化した』
2015/06/29/終戦70年・日本敗戦史(100)記事再録 太平洋戦争下の新 …
-
-
日本リーダーパワー史(80) 日本の最強の経済リーダーベスト10・本田宗一郎の名語録
日本リーダーパワー史(80) 日本の最強の経済リーダーベスト10・本田宗一郎の名 …
-
-
★『2018年(明治維新から150年)「日本の死」を避ける道はあるのか④ 『2050年には日本は衰退国ワーストワンなのか!
★『2018年「日本の死」を避ける道はあるのか ー―日本興亡150年史』④― < …
-
-
世界史の中の『日露戦争』⑫ 『日露戦争開戦―日本の奇襲はロシアに打撃』<開戦3日目>—英国『タイムズ』
世界史の中の『日露戦争』⑫ ⑫英国『タイムズ』米国「ニューヨーク・タイ ムズ」 …
-
-
日本リーダーパワー史(405)『安倍国難突破内閣は最強のリーダーシップを発揮せよ③『今後4ヵ月の短期国家戦略提言』
日本リーダーパワー史(405) 『安倍国難突破内閣は最強のリーダーシ …
-
-
記事再録/知的巨人たちの百歳学(134)『本田宗一郎(84歳)』ー画家シャガール(97歳)に会ったいい話「物事に熱中できる人間こそ、最高の価値がある」
2015/03/11 / 百歳学入門(105) スーパー老人、天才老人 …
-
-
『日本・世界最先端「見える化」チャンネル 第3回国際ドローン展(4/20)』ー『ロームの<ドローン産業の未来を支えるI0Tソリューション>』★『JUAVAC ドローン エキスパート アカデミーのドローン女子』(動画20分あり)
日本・世界最先端「見える化」チャンネル 第3回国際ドローン展(4/20)ー ●『 …
-
-
速報(180)『日本のメルトダウン』『原発リスク・フクシマの教訓と新小型原子炉』『原発事故の子供、経済への影響 ―チェルノブイリ』
速報(180)『日本のメルトダウン』 『原発リスク―フクシマの教訓 …
-
-
池田龍夫のマスコミ時評(85)◎『福島原発被害者を泣かせる」政府のズサンな対応(7/6)』
池田龍夫のマスコミ時評(85) ◎『福島原 …
-
-
『オンライン/日本宰相論』★『歴代宰相で最も人気のある初代総理大臣・伊藤博文の人間性とエピソードについて』
2012/06/16   …