☆日本天才奇人伝④★初代の総理大臣・伊藤博文のへんな話―『いろ、イロ、色、ゴシップ、バカ話―
前坂 俊之(ジャーナリスト)
伊藤博文( いとうひろぶみ) ( 天保12 年1841 ~明治42 年19091)
一八八五年(明治18)12月、伊藤は初代総理大臣になったが、その時の総理を選んだ条件は「英語力」であった。『誰を総理にするか』-参議たちが集まって選考会議が開かれた。
伊藤はそれまで英国・ロンドンに半年間、滞在し、天皇が外国大使と会見する時は、必ず伊藤が通訳をしており、岩倉大使一行の欧米巡視にも同行するなど、明治政府きっての英語使いであった。
第一次伊藤内閣の時には毎週のように、舞踏会や夜会を自ら主催して「舞踏内閣」と悪口を叩かれた。伊藤は無類の女好きで夜の部では、こうした舞踏会や夜会を利用して片っ端から女を口説いた。伊藤の好色ぶりが天下に有名になったのはこの鹿鳴館スキャンダルである。
② 好色漢の鹿鳴館スキャンダル
これは序の口で 伊藤の女たらし、色豪ぶりは政治家ではナンバーワンとして知らぬものはなかった。「博文のいくところ、必ず女あり」といわれたほど、女性関係の出入りが激しく、全国行く先々で女がいた。
③ 美女つきの多額ワイロ
さっそく現れた博文は、「お前は中身を知って持ってきたのか」とたずねたが、箱の中には大きなノシが入っており、
「好きで手をつけたんですか、それともからかったんですか」と梅勇が痛いところをつくと、「どうでもええじゃないか」と博文は白をきった。梅勇は博文の席に出ると必ずクダをまくので、博文は「梅勇のくる席へはいかぬ」と音をあげた。梅勇は博文を手こずらせた芸者として、一躍一流芸者の仲間入りを果たした。
④ 自宅にも芸者を呼ぶ、賢婦人の梅子
いう鈴で、博文をはさんで川の字になって寝るのである。
博文の妻・梅子は二男二女をもうけ、賢夫人のほまれ高かった。元々は下関の芸者だった「お梅」である。博文は英国留学前に結婚した「おすみ」という女がいたが離婚して、お梅を正妻にして梅子と名のらせた。伊藤が思いきって女道楽のできたのは、梅子の内助のおかげで、梅子は女遊びについて一切文句をいわなかった。
逆に、
滄浪閣に芸者がくると、梅子は「御前様(伊藤のこと)は公務で大変、いそがしい方だから、あなたに来てもらって慰めてもらうのが、一番の気休めになるのよ」といって、帰る際に必ず出てきてあいさつし、反物などのおみやげまで持たせた、というから恐れいる。⑤ 朝鮮総督就任を指名したのは新橋芸者
日露戦争直後、桂太郎首相は、初代朝鮮総督を誰にするかで頭を痛めていた。桂の腹案では伊藤を初代総督にすることだったが、山県らの元老の手前、ストレートに言えなかった。初代総理、枢密院初代議長と、何でも伊藤が初物ぐいといわれる中で、
元老連中が内心苦々しく思っていることを察していた桂は伊藤を口には出せなかった。
一座の空気がにわかにほぐれ、一喝された秀松も負けてはいなかった。「あんまり皆さんが黙っていらっしやるので眠くもなりますわ。何がそんなにむずかしいのですか」
伊藤が「朝鮮へいく親方をきめるのじゃ」というと、「そんなこと何でもないじゃございませんか。伊藤の御前がいらっしやるのが、一番よいではございませぬか」
秀松がどなられたしっぺ返しのつもりでいうと、井上も「そうじや、伊藤さんがいい。秀松の指名じゃ、引受けなされ」といて、衆議一決したという。
気安い性格から伊藤が芸者にもてたことの証左だが、こうして博文は朝鮮総監を引受けたというのである。
⑥ 気さくな性格の博文
また、伊藤は女中を叱ることはなかった。大磯でも庭先や玄関で人々が碁や将棋をしているのを見ると、側にしゃがんで助言をするという親しみやすさで、大臣風を吹かしたり、殿様ぶるとか全くなかった。
それでは親の心づかいが無になるだけでなく、子孫の独立心を失わせ、放蕩癖を残
すことになる。住友や鴻池のような金持ちになるな らいざ知らず、たかだか一万や二万のはした金は子孫の考えでどうにでもなるものだ。人にケチといわれてまで貯蓄する必要はない」
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