前坂俊之オフィシャルウェブサイト

地球の中の日本、世界史の中の日本人を考える

*

 世界、日本メルトダウン(1022)ー「トランプ大統領40日の暴走/暴言運転で『2017年、世界は大波乱となるのか」②『日米会談(1/28)は成功か?、これからが本番、交渉難航が待っている』●『日米首脳会談で安倍首相は「罠」にハマったー「マッドマン・セオリー」に騙される日本』★『トランプ米政権、主権侵害するWTO決定従わず=USTR報告書』

      2017/03/07

 世界、日本メルトダウン(1022)ー「トランプ大統領40日

の暴走/暴言運転で『2017年、世界は大波乱となるのか」

 

 日米会談(1月28日)は成功か?、これからが本番、交渉難航が待っている。

 

『「日米会談はほぼ満額回答。安倍晋三首相のホームランだ」とまで持ち上げた新聞もある(笑)。記者会見でトランプは『われわれはニューヨークのトランプタワーであい、友情をはぐくんできた。今日我々は握手をかわしてハグをした。我々の間には強いきずながあり、とても相性がいい。もし気持ちがかわったらみなさんに言うが、変わるとは思えない(笑)』とジョーくまで飛ばした。

19秒間も手を握って離さなかったともいうね(笑)。このあとフロリダの別荘に飛び、5回も食事を共にしてゴルフを楽しんだという異例の厚遇ぶりだ。人たらしトランプトリックかと目を疑ったよ』

「そうじゃないと思うよ。過激発言のトランプは自分の気持ちに正直な人間なので、これは本音だと思うよ。安保条約5条の尖閣問題などの米防衛義務は、核の傘など日米同盟の強化は全部認めたものの、肝心の経済問題は今後にペンス副大統領と麻生副総理との閣僚級協議に先延ばしをして、ひとまず火の粉を払った。

今後の協議の進展では自動車、農畜産作物問題などで厳しい交渉が待っている状況。最初の首脳会談はいわば入り口でのあいさつで、長いシリーズの始まりにすぎない、喜ぶのは早すぎる、結果こそ重要なのだ』

「トランプがこれまでとは違って批判せず、厚遇したのは外交術の一手で、ビジネスマンの交渉術だよ。トランプは自伝で『人をダマし通すことはできない。熱狂的な空気をつくり、素晴らしいプロモーションを展開し、メディアにたいして少し化かし誇張をしてもいいが、結果を出さなければいずれは見透かされる』と書いている。

不動産王なので相手を見ての駆け引きで、まず最初に一発カマス、そのあとがポーカーゲームを展開するわけさ、安倍流の『親密外交、正直外交とは落差があるが、安倍首相が一生懸命やっていることはみればわかる」

「日本批判が飛び出さなかったのはトランプ政権の閣僚人事、スタッフもまだ完全に揃っていないこと、その戦略方針もまだき決まってない段階なので、まず一番交渉しやすい日本から始めたというわけだよ。トランプ発言に一喜一憂する政府、メディアは『外交音痴病』と思うよ」

首脳会談での日米同盟の確認についても、「今回の日米首脳会談が「成功」したと評価されても、それは日米同盟がトランプのむちゃくちゃな外交政策の影響を受けないという意味ではない。本当の試練は、まだ先だ。」との意見もある。

『トランプ政権下、日米同盟は本当に生き残れ』

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/03/post-7109.php

 

安倍晋三首相の切り札はやはり「強面の盟友」だった…「俺と安倍が死んだら菅の天下でいいじゃねえか!」

http://www.sankei.com/politics/news/170227/plt1702270006-n1.html

 

日米首脳会談で安倍首相は「罠」にハマったー「マッドマン・セオリー」に騙される日本

http://toyokeizai.net/articles/-/158128

TPPについては2月28日のトランプの施政方針演説でも完全離脱を表明、二国間交渉と

WTOへの批判を発表した。

米通商代表部(USTR)は3月1日、年次報告書を議会に提出、他国の不公正な貿易慣行に強力な対応策を取るとし、世界貿易機関(WTO)の決定が米国の主権を侵害しているとみなせば従わないと表明した。

トランプ米政権、主権侵害するWTO決定従わず=USTR報告書

http://jp.reuters.com/article/usa-trump-trade-wto-idJPKBN169058

 

TPP参加国も、独自の将来像を模索している。

 

豪はWTOを支持、TPPは米国抜きで存続目指す=貿易相

http://jp.wsj.com/articles/SB10766636087242413531904582653423171916242

主張/日米経済貿易交渉/TPP前提の交渉やめるべき

http://blogos.com/article/208474/

 

TPPに対抗した東アジア地域包括的経済連携(RCEP)交渉は3月1日、神戸で会議が開催されていたが、

「2016年内」としてきた大筋合意の目標期限を

事実上先送りの方針を固めた。交渉参加16カ国の首脳が6日からラオスで

開くASEAN関連首脳会議の期間中に集まり、方針を確認する。

 

中国ペースでの進展警戒 米のTPP離脱後初、東アジア連携交渉開幕

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20170227/plt1702271133004-n1.htm

つづく

 - 人物研究, 戦争報道, 現代史研究

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
高杉晋吾レポート⑤ギネスブック世界一認証の釜石湾口防波堤、津波に壊滅ー巨大構築物建設の危険性!④

2011年3月25日 ギネスブック世界一認証の釜石湾口防波堤、津波に役立たず無残 …

no image
国際ジャーナリスト・近藤健氏のディープニュースー『変わるアメリカ社会と大統領選挙はどうなるのか』(ビデオ120分)

  変わるアメリカ社会と大統領選挙はどうなるか   2012.4.13 …

no image
『オンライン講座/国家非常時突破法』★『なぜ、最強のリーダーパワーの山本五十六は太平洋戦争をとめられなかったか』★『山本五十六の不決断と勇気のなさ、失敗から学ぶ』★『  トップリーダの心得「戦争だけに勇気が必要なのではない。平和(戦争を止める)のために戦うことこそ真の勇者である」(ケネディー)』

  2012/09/05 日本リーダーパワー史(311)記事再録 &n …

no image
◎<日本最強の参謀は誰か-杉山茂丸>⑧明治の政治・外交・戦争を影で操った破天荒な策士・杉山茂丸の黒子人生

    ◎<日本最強の参謀は誰か-杉山茂丸>⑧   …

no image
『リーダーシップの日本近現代史』(39)記事再録/『東西冷戦の産物として生れた現行憲法④』★『30時間の憲法草案の日米翻訳戦争は殴り合い寸前まで!』★『まさしく、30時間の日米3月憲法翻訳戦争という感じだが、GHQ側が急いだのは3月7日にワシントンで第2回目の極東委員会が開かれるため、どうしても憲法案を完成して届けたいためだった』

日本リーダーパワー史(357)    前坂 俊之(ジャーナリ …

『欲望・利益最優先資本主義から公益資本主義へチェンジする講座』★『百年以上前に<企業利益>よりも<社会貢献>する企業をめざせ、と唱えた公益資本主義の先駆者』ー渋沢栄一(日本資本主義の父)、大原孫三郎(クラレ創業者)、伊庭貞剛(住友財閥中興の祖)の公益資本主義の先駆者に学ぶ』

     2019/01/09日本興亡学入門⑩記事 …

no image
日本メディア(出版、新聞、映画など)への検閲実態史②『満州事変と検閲の実態を調べる。前坂俊之著「太平洋戦争と新聞」(講談社学術文庫、2007年)より。

  満州事変と検閲の実態を調べる。以下は前坂俊之著「太平洋戦争と新聞」 …

no image
知的巨人たちの百歳学(179)記事再録/「女性芸術家たちの長寿・晩晴学④」―石井桃子、武原はん、宇野千代、住井すゑ

    2013/01/02 &nbsp …

no image
日本メルトダウン脱出法(745)「大村智さん、美術館丸ごと故郷に寄贈、特許料は「食べるだけで十分」●「富豪バフェット氏の超質素な生活、資産9兆円、自宅は60年前のまま」「4ノーベル賞の中村修二氏、「アメリカの市民権」を取った理由を語る」

  日本メルトダウン脱出法(745) 大村智さん、美術館丸ごと故郷に寄 …

no image
日本の最先端技術「見える化」動画ー『よくわかるIoT/スマート工場』-『第3回スマート工場EXPO(1/19)ー蔵田 武志・産業技術総合研究所/筑波大学大学院(教授)の「現場のラボ化とラボの現場化」のプレゼン

  日本の最先端技術『見える化』チャンネル 第3回スマート工場EXPO …